物事を筋道をたてて考えるロジカルシンキングを身に着けるための方法
ロジカルシンキングを身に着けたほうがいい理由
ロジカルシンキングは物事を筋道を立てて考えるというものです。ロジカルシンキングを身に着けておくとどういう場面で役に立つのかというと、考えが異なる人たちとコミュニケーションを取らなくてはいけないときに役立ちます。学生時代は同じ教室にいて、同じ講義を受けており、友達との考えや認識に大きなずれはなく、また友達という近い関係のおかげでコミュニケーションを取ることは難しくありませんでしたが、社会に出ると年齢も性別も環境もバラバラの人たちと話をしなくてはならない機会が数多くあります。そういう人たちを相手に「だから、わかるでしょ?」というような話し方では相手を納得させることができません。考え方が違う人たちに対して何か話をするときには、筋道を立てる必要があるのです。
ロジカルシンキングは物事を筋道をたてて考える方法なので、こういう場面にはうってつけです。何かを相手に説明する時も具体的な数字を示したり、矛盾点などをあらかじめ潰しておくことで相手も納得しやすくなるのです。
ロジカルシンキングを身に着ける方法
ロジカルシンキングの基本は3つの論理パターンです。
「××だから、○○である」という演繹法と、多くの観察事項から類似点をまとめ上げることで、結論を引き出すという帰納法と、ギリシアの哲学者ヘーゲルが考えた弁証法があります。
演繹法は数学的な考え方で、帰納法は理科の実験や化学の分析の考え方です。観察をして共通の事項を見つけ出し、一般化することが帰納法の方法なので、経営のデータを分析して傾向から戦略を立てたり、株価の傾向を分析して投資の予測を立てる、という具合にビジネスマンが使うのは圧倒的に帰納法を応用したものです。
帰納法はデータを示すので、話の内容への納得感があります。
ロジカルシンキングは相手を納得させられる矛盾のない考え方を身に着けることですので、データを探すという行為は論理に矛盾がないか確かめるにはうってつけです。また、自分の意見の根拠を考える、自分の意見が客観的に正しいのか検証する癖をつける、話がわかりやすい人のまねをする、など筋道を作ろうと考えることが大切です。
物事を考えるときに、その意見に矛盾や飛躍はないか、根拠はどこにあるのか常に考える癖を持つと次第にロジカルシンキングが身に着いてきます。また話がわかりやすい人がなぜわかりやすいのか、それについて考えてみることもおすすめです。
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