上司に逆らってしまったときの対応と横暴な上司に接するときの会話法
横暴な上司には逆らうこともある?
意見が衝突したり、考え方に共感を持てなかったり、あるいは判断が間違っていたり、ときとして上司に逆らうケースはあるもの。最悪な例としては、無理難題を言いだしたりする横暴な人もいるでしょう。そんなとき、あなたはどんな対応をしますか?
従順に従うのもひとつの手段でしょう。納得がいかなければ、反骨心を持って逆らう手段だってとれます。しかし、逆らう場合いくつかのリスクをともないます。人間関係の悪化や役職の降格です。
果たして、どんな手段を取るのが正解と言えるのでしょうか。ここでは、そんな横暴な上司の対処法を学んでいきます。
その前に、実際にあった上司に逆らうと決めた人のエピソードを見ておきます。下記のような、最悪の結果だけは避けたいですからね。
横暴な上司に逆らうと決めたエピソード
職場で横暴な上司に逆らうと決めました。
不動産会社で売買とテナント仲介専門部署にいますが、上司が人を追い込んで4名も鬱病で辞めさせました。そんな折にまた1名、鬱病になり退職が決まりました。
何度も役員に相談して、追い込むのを辞めて欲しい事を言い渡してもまたほとぼりが冷めれば追い込みます。今回辞める1人は、遺書を毎日カバンに入れていたようです。その遺書を奥様が見つけた際、内容が「責任の最終的な取り方です。申し訳ありません。」と書かれていたそうです。
この横暴な上司は人として許せません。徹底的に逆らうと決めました。
もし上司に逆らってしまったら「まず謝罪する」
勢い余って、上司に逆らってしまったとしましょう。その場合、どういった対処をするべきなのか。当然、はじめから答えは出ているはず。どちらが間違っていたにせよ、衝突したその場所は会社というくくりの中であり、あなたは部下で、相手は上司なのですから。
いくら横暴な上司でも意地を張らずに、まずは謝るのが先決です。対等な関係でない以上、折れるのは立場の弱いあなたです。謝意を見せ、それでも納得のいかないようでしたら「こういう案もぜひ一考いだたけると幸いなのですが……」と、あくまでも提案として話をするのが一番無難です。
一番避けるべきなのは、衝突したままでいることからくる人間関係の悪化。どうしても譲れないのであれば、人事の相談をするほかありません。
「上司よりも自分の方が器が大きい」と許容の心を持とう
たとえ自分が悪くなくても会社を辞めない限り、上司と顔をあわせて仕事をしていかねばなりません。上司に逆らうだけでは、結局自分も立ち行かなるのです。
そんな時は「自分は上司よりも大人で器が大きいんだ」と思いましょう。少しは気分が楽になるはずです。
横暴な上司に逆らうことなく対処できる会話法
横暴な上司でも、組織に属する以上は逆らうことなく話を進めていくのがベストだと考えられます。しかし、ただ言われるがままでは正直悔しくありませんか?そんな人のためにある”対処法”が存在します。
これから紹介する3つの対処法(会話法)をマスターして駆使すれば、上司の機嫌を損ねずに一泡吹かせるるが可能となります。これらは商談や交渉時にも役立つスキルなので、ぜひとも身につけておくのをお勧めします。
対処法①イエス・バット話法
もっとも簡単で、かつ角を立てずにこちらの考えを伝えられる対処法です。
相手の意見を「それは間違っています」と否定するだけでは、当然ですが意見がぶつかり合ってしまい、そこから先のコミュニケーションが成り立たなくなってしまいます。
そうならないためにも、まずは上司の意見を一度、受け入れましょう。そして、上記のように「でも、私の考えでは……」と、”バット”として自分の意見を述べるのです。結局意見は食い違ってはいるのですが、あくまで提案として意見を述べるので、横暴な人でも聞き入れる余裕が生まれるのです。
対処法②イエス・アンド話法
①の「イエス・バット話法」をさらにやわらげた「イエス・アンド話法」という対処法もあります。上司とあなたの意見が180度違っていない限りは使える会話法です。
例えば、上司が意見を述べてきたときに「それはいい考えですね!私の考えと組み合わせると、もっと良くなるんじゃないかと思うんです」というように使います。
この話法を使えば、相手の意見を尊重すると同時に、自分の意見も受け入れてくもらえる高等なテクニックです。
ただし、あまりに頑固すぎる横暴な上司に対しては通用しない場合もありますので注意しましょう。
対処法③イエス・イフ話法
主に、商談や交渉の時に大きく力を発揮するさらに高等なテクニックです。相手の意見を一度受け入れた上で、こちら側からさらに条件を付け加えるという使い方です。
例えば、商談相手に「経理部に新しいパソコンが必要なのですが、1台10万円で納入してもらえませんか?」と要望されたとき、「わかりました。それでは定価5万円の最新ソフトを付ければ、プラス3万円にできますがいかがでしょうか?」という流れで組み込んでいくのです。
なかなか難しいテクニックではありますが、上司や横暴な人からの指示を受ける代わりに、相手の機嫌を損ねない程度の代替条件を提示して、ただの部下ではないと思わせるのです。
そうすれば、次からは上司も警戒して、これまでのような態度は取らなくなる可能性があるのです。
横暴な上司に逆らうことなく対処するには3つの話法が効果的
横暴な上司に逆らうことなく円滑に解決できる対処法をご紹介しました。何より大切な点は、わざわざ衝突して毎日同じ職場で顔を合わす上司との人間関係を壊す必要はないのです。
ここで挙げた3つの対処法を駆使すれば、上司の機嫌を損ねずにこちらの意見を聞き入れてもらえる可能性が出てきます。一筋縄ではいかないでしょうが、横暴な上司に逆らうよりも、効率よく仕事ができるはず。
これらの会話術を身に付ければ、対人スキルも大きく成長するはずです。ぜひとも習得して、上司を上手にコントロールできるようにしてください。
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