ちゃん付け上司の印象とセクハラの境界線
ちゃん付けする上司の印象は?
職場での「ちゃん」付けする上司について、世間ではどのような意見があるのでしょう。実際に「ちゃん」付けされている人や、同僚の話など、いくつかピックアップしてみましたのでご紹介します。もし、あなたが当事者で困っているなら、ぜひ参考にしてみてください。
けじめがないところが嫌だ!
ちゃん付けに関して次のような声がありました。
・40代になっても「ちゃん付け」は違和感ありますよ。社員しかいない時なら許せますが、お客さんの前で「○○ちゃ~ん、これってどこにあったっけ?」なんて会話をされるのが「嫌」です。せめてお客さんの前では「苗字+さん」で呼ぶべきかと思います。
・社会人なのにニックネームや「ちゃん付け」はプライドが許しません。職場は小・中学校や仲良し組織ではありません。「さん付け」か「君付け」、百歩譲っても「呼び捨て」で呼ぶべきだと思ってます。
これは否定的な意見ですね。40歳にもなってという感じはありますよね。相手の年齢によっても印象は大きく変わるかもしれません。
社風次第ではちゃん付けもOK!
ちゃん付けする上司の印象として次のようなものもあります。
・外部の人がいなければ、ニックネームや「ちゃん付け」でも特に問題はないのでは?
・ちゃん付けの親密があるからこそ、連絡や報告が行いやすいという面もあると思います。
なるほど、こういった考え方も確かにありますね。職場によってはフランクな関係を重要視している会社もあります。一概に「ちゃん」付け=下心=セクハラという解釈は成り立ちません。会社の雰囲気に合ったものなら、違和感なく対応できる場合もあるでしょう。
職場でのちゃん付けがセクハラになるケースは?
職場でちゃん付けする上司の印象にはネガティブなものとポジティブなものがあると分かりました。しかしここで言いたいことは、ちゃん付けする行為がセクハラになりうるということです。そもそも職場でのセクハラの定義とは「職場で労働者の意思に反して不快・不安な状態に追い込む指摘な言動」です。
つまり、主観的な判断に大きく左右されます。被害者が性的言動だと捉えれば本人はそのつもりがなくてもセクハラと判断されてしまう恐れがあります。女性によっては、職場でのちゃん付けは「恋愛」を連想させる性的言動に該当すると考えられる人もいますので注意が必要です。
メールでのちゃん付けはセクハラにも
職場で「ちゃん」付けすることは、問題の無いものであはりません。メールで「ちゃん」付けすることは限度を超えています。特に、普段は「さん」付けで呼ぶのに、メールだけ「ちゃん」を使うのはNGです。女性が、自分に好意を抱いていると考えるには十分な証拠です。
上司のちゃん付けがセクハラ染みて嫌なら?
全てにおいて当てはまるとは言いませんが、男性が女性を「ちゃん」付けで呼ぶのは仕事上の関係を超えた感情があるからではないでしょうか。全く興味のない相手なら「さん」でいいはず。敢えて「ちゃん」を付けるというのは、いささか考えにくいことです。恋愛感情とまではいかなくても、親密な関係になりたいという気持ちの表れと考えるのが妥当でしょう。
ちゃん付けに抵抗があると早めに伝える
職場での「ちゃん」付けに抵抗がある人は早めにやめて欲しい旨を伝えましょう。上司だとなかなか言い出しにくいかも知れませんが、時間が経つほど余計に言えなくなります。特に変な目的がない限り相手もあなたが嫌がることはしないでしょう。「名前で呼ばれるのは抵抗があるので、苗字でお願いします」と直接「ちゃん」付けについて触れずに伝えると穏便に済むでしょう。
相談するなど一人で抱え込まない
ただ単に、「ちゃん」付けで呼ばれるだけなら、親しくなりたいとか、気に入っているだけの場合もありますが、社内メールで個人的なメールが送られてくる、やたら目が合うなど明らかに行動に出てきた場合は要注意です。あなたとの関係性を深めようとしている可能性があります。自分の手に負えない場合は、先輩社員や他の男性上司に相談し、一人で抱え込まないようにすべきです。
職場の上司が「ちゃん付け」することをセクハラに感じる人もいる
職場の上司が「ちゃん」付けしてくることは、ありか、なしか。具体的な意見も交えながら説明してきました。やはり言われている側の気持ちを汲み取るというのが一番ですね。それをセクハラであるとか、不快に思う人に対しては使わない方が良いでしょう。ただ、相応しくないか、セクハラに当たるかどうかは、会社の風潮や、本人も納得した上でのちゃん付けなら問題もありません。ちゃん付けで呼びたい人は社内の空気を読んで、周りに誤解されないよう気をつけてください。
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