出世が早い人と遅い人の明確な違いと考え方
出世の早い人と遅い人は社内人気をどう考える?
会社の中でも、突出して上司や同僚から人気のある社員がいる場合があります。
人気ある社員は、他と比べて出世の可能性が高めのように感じるでしょう。しかし、実際、人気と出世は直接関係などはしていません。出世のためにしているある事が、結果的に上司・同僚との仲を深めているのです。
【出世の早い人】コミュニケーションの大切さを知っている
出世の早い会社員を観察していると分かる事があります。
『自らコミュニケーションを取りに行く』という積極的な姿勢が見えます。その姿勢が業務を円滑にし、結果として出世を早める事になっているようですね。
【出世の遅い人】作業能力だけが大事だと思っている
出世の遅い人に見られる傾向は、作業能力の高さが、会社における評価すべき唯一の視点で、あるかのように考えている点にあります。
真摯に仕事と向き合い、そのまっすぐな姿勢が評価に直結するんだと信じて疑っていないような印象を受けます。しかし仕事は一人でやるものではなく、会社の人間一人一人が関わるものです。
仕事のできる・できないは、知識量や仕事のスキルはもとより、いかに周りとのコミュニケーションをとるか。この行動が出世のポイントであるように思えます。
社内人気も実力の内!
出世の遅い人は専門知識もガッツもあるのに、会社は人物を評価していないと不満を思っています。
しかし「○○さんよりあなたは会社の同僚に好かれている?」と訊けば、「○○さんほどではありませんが、実力に関しては○○さんより優れています」と答えるかもしれません。
残念ながら、「会社の同僚に好かれている」ことも実力の内なのです。
出世の早い人と遅い人の仕事のやりかた
仕事に対するやり方にも違いは表れています。「そんなの頭の良し悪しなんじゃないの?」と、思う方もいるかもしれません。そうではありません。着眼点の違いであって、頭の良し悪しではありません。
【出世の早い人】全体像を把握している
端的に言うと出世の早い人は全体像を捉えて仕事をしています。
全体を把握してから手を付けるので、分からない部分はどこかと全体から具体的に絞り込んでいけます。途中で「?」となっても、手を止めるずに先に進む事ができます。これは反復によって身に着けられるので、誰にでも習得できるチャンスのあるスキルでしょう。
【出世の遅い人】ゴールを決めてない
逆に、仕事の飲み込みが遅い人は、”つまづくたびに作業が止まってしまう”という特徴が見られます。
全体像を把握したうえで作業しないと、部分にばかり拘泥してしまい、全体に行きつかなかったり、ムラができたりしてしまいます。最終的な着地点の予想すら立てられず、自分でもどこに向かっているかわかっていません。
仕事が遅いだけでなく、出世もますます遅くなっていくのです。
仕事の早い人は力の入れどころを知っている
仕事の飲み込みが遅い人は、頭から順番に仕事のプロセスを覚えようとする。
そのためどこが大切で、どこがそうでもないかを把握していないので、全体としてみたときに無駄なところに力を使いがちです。そのため途中で力尽きたり、あらぬ方向に努力をし始めます。
一方、仕事の飲み込みが早い人は、仕事の全体像を理解しようとするので、どこが重要で、どこが大したことないかを知っています。また全体を把握してから、細かい部分も含めて手順を覚えていくので、今自分がどこに向かうために何を学んでいるのかを知っています。
全体像を理解しているので、細かい点で躓いても、とりあえず仕事を進められます。
出世の遅い人の武器「質」は本当か?
「30分後に届くけれどまずい寿司」と、「完成するのは3時間後だが、職人による垂涎ものの寿司料理」のどちらかを選ばなくてはいけないとしたら、ほとんどの人が後者を選ぶのではないでしょうか。
しかし待ってください!待ち時間が3時間ではなく3日だったら?それまで何も食べられないとしたら、状況は一変するでしょう。そして「どんなにまずくてもいい!30分後に寿司をくれ」となるはずです。
質はスピードとの関係で決まる
「早い・遅い」も、「丁寧・雑」も、すべて『程度の問題』です。何かに突出して優れていようとも、ダメな部分が目立ってしまっていては”台なし”なのです。
難しいことではありますが、「速さ」と「丁寧さ」を両立できるようバランスよく攻めていく点が大事なのです。
出世の早い人はどの視点で考えているか?
周囲が驚くほどのスピードで出世街道を進む社員がいます。実はこれにもロジックが存在します。「コミュニケーション能力が高い」「思考力が優れている」など、先天的な能力を磨いていくのは少し難しいかもしれません。
しかし、現在見ている世界を意識的に変えることで、自分の能力に自信がない方でも、出世スピードを飛躍的に挙げることが可能となるのです。
『常にひとつ上の役職視点で仕事をする』これが出世街道の軌道に乗る秘訣!
上の役職の視点になることで、上司の気持ちを理解することができ、なおかつ昇進した際にも”どうすればよいのか”困ることもないのである。
「一つ上の役職者の視点」から考えている!
早く出世する人に共通する考え方あがあります。常に「一つ上の役職者の視点」で仕事をしていることです。
大抵の人は自分のことしか頭が回りません。だからこそ「一つ上の役職者の視点」が重要なのです。先ほど「全体」を見てから作業に入る人は出世が早いと述べましたが、それは「一つ上の役職者の視点」でも言えることです。
一方、出世が遅い人はどうしても自分の役職視点だけで物事を捉えがちです。出世が早い人はそういった制約をなくし、より大きな視点から発想や問題解決のヒントを得て考えているのです。
出世の早い人は全体から考える!遅い人は目の前しか見えてない!
出世の早い人は全体から考え、出世の遅い人は目の前しか見ない点に違いがあります。
もし、自分の出世が遅いのではないかと思ったら、一つ上の役職者の視点から自分を観察してみてください。知的な訓練だけでなく感情的な訓練面も大きいので、決して簡単に磨くことのできるスキルではありません。
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