上司も納得の会社を辞める理由の伝え方と退職理由例
退職理由に悩んだときは…
仕事を辞めたい、退職したいと感じる理由には、たくさんの本音があると思います。ですが、会社を辞める理由をそのまま伝えてもけんか別れになってしまうのが関の山。会社を辞める理由がどうであれ、なるべく円満退職に近い形で会社を去りたいものですよね。
皆さんは、円満退職するための理由を考えたことはありますか?どうせなら、いさかいもなく、会社も労働者も気持ちよく分かれられるような退職ができるようにしましょう。
理由では引き留められないものを伝えよう
円満に退職するためには、仕事を辞める理由を本音でぶつけるのは当然NG!かといって、建前で挙げるような退職理由を伝えると、会社の上司に妥協案や引き留めに遭ってしまい、すんなり退職するのは難しくなるし…。そんなときは、仕事を辞めるには引き止められないような退職理由で攻めてみるのがいいでしょう!
納得してもらえるような退社理由にするため「本音」と「建前」を使い分ける
書類選考や面接選考などを経て入社したとしても、転職・退職するのは、決して珍しいものではありません。とは言え、今でも会社の同僚や仲間が退職するということを聞くと、ネガティブな感情が芽生える人もいるでしょう。そのため、多くの人が円満退社のために建前と本音を使い分けているのが実情です。仕事で、お世話になった会社の上司や同僚に納得してもらえるような退社理由を伝えるようです。
会社を辞める理由は建前を伝えるだけでも構わない
会社を辞める決意をした理由は人さまざまだと思いますが、会社側には言いづらい不満が溜まってという場合が多いです。しかし、仕事を辞める理由をそのまま伝えると角が立つ時も。いくら退職を決意したとはいえ、一定期間お世話になった会社です。なるべく円満に会社を退職したいものです。ですから、上司に退職を伝える際、仕事を辞める理由は必ずしも本当の事を伝える必要はないようです。
会社を辞める理由がトラブルの原因に?伝えるときは細心の注意を
上司に退職の理由について問われたとき、何も必ず本当の「仕事を辞める理由」を上司に言う必要はありません。仕事から退く理由としては「一身上の都合による退職」でも、本来問題はありませんが、会社の上司がそれで納得してくれない場合も少なくありません。
そういったときに、相手に辞める理由を伝えるわけですが、伝える理由の内容では、相手が不機嫌になることや、退職を認めないという話になってくる可能性があります。
仕事を辞める人は、たいてい退職理由を偽って伝える
ある調査によると、仕事を辞める理由を「本音と違う理由を言った」のは45%に対し、「本当の事を言った」は55%と出ています。本音の退職理由が言えなかった人に聞いたところ「円満退職したかったから」(34%)がトップで、会社に対して数々の不満を抱えながらも、最後は丸く収めたいという退職者特有の心理がうかがえました。
次に多かったのが「話しても理解してもらえないと思ったから」(20%)、
以下「会社批判になってしまうから」(16%)
「言う必要がなかったから」「建設的な話し合いにならないから」(いずれも10%)
と続きました。つまり、ほとんどの人が仕事を辞める際の退職理由を偽っているという結果になのです。
辞めるのを認めてくれない場合は、労働基準監督署に相談
使用者側は労働者の退職の理由によって退職を拒むことは本来出来ませんが、実際には断ってくるケースがあります。それに対して「使用者は退職の理由により拒否することは出来ません」とはっきり言って話がそれで決着する上司ならば良いですが、聞き分けの良い人ばかりではないため、本当のことでなくても何かしら理由を用意しておきましょう。また、どうしても退職願や退職届を受け取ってくれない、退職を認めてくれない場合には労働基準監督署に相談するのも良い方法です。
本当の退職の理由はどんなものが多い?
会社を退職する人の中で概ね半数近い人が退職の理由に本当の事を言っていないようです。
その主な理由としては「円満な退職をしたかった」「話しても理解が得られるとは思えなかった」といったことがあるようです。
本当の退職の理由は上司や経営者に対する不満が大半
●「上司、経営者に対する不信感、不安感」
●「労働環境、労働時間に対する不満」
●「待遇に対する不満」
などが多いようです。上司や経営者に対する不満は、上司の人間性に問題がある場合が大半です。
「社内で決められたルールを守れない、それについて指摘すれば逆上する」といったものや、「部下の手柄は全て自分のものとし、自分の不手際を部下に押し付ける」というものまで、多種多様な理由があります。
会社の職場環境が悪いから辞めると言えない
退職の本当の理由と聞くと待遇や労働環境による不満が多いと思われがち。
ですが、人間性に問題のある上司に対する不信、不満が理由となる退職は少なくありません。他に変わったものとして、先輩社員の業務効率が異常に悪く、仕事が一向に進まないからやめたというものもあります。
このように、人によりけりですが、退職される方の多くは会社に対して言えない理由を持っています。
伝える際に納得してもらいやすい退職理由は?
会社を退職するとき、辞める理由の内容によっては会社の上司があまり良い顔をしない場合があります。
それでは、どんな退職理由であれば、納得してもらいやすいのでしょうか。
退職理由が家の都合・健康上であれば引き留めにくい
会社の不平不満を相手にぶつけるのではなく、あくまでもこちらの責任で退職せざるを得なくなってしまったという理由を使ったほうが効果的です。特に、引き留められる可能性が低い理由の方がいいでしょう。例えば、
●「家族の介護をしたい」
●「実家の跡を継ぐ」
●「健康状態の悪化から業務についていける自信がない」
「家庭の都合」関係は、上司や人事の人間であっても堂々と踏み込んでこれる領域ではないため、表向きの退職理由には適しています。
これらの理由は引き留めづらいうえに、詳細まで踏み込みにくく、比較的汎用性が効く理由の一つです。
起業するなど前向きな退職理由も◎
●「公務員を目指すために勉強をしたい」
●「個人で開業する」
●「海外に挑戦する」
●「まったく新しい業種に興味が出てきたため、その業種について勉強したい」
といったように、これから新しい仕事や事業を始めたい、自分のキャリアの幅を広げたいなどのポジティブな理由だとなお良いでしょう。ただし、それが現職の会社では実現しないことである、とアピールが重要です。
上司に伝える時、退職理由でトラブルになりそうなウソはつかないように!
建前上の退職の理由を言うときでも、トラブルになりそうな、根も葉もないウソを使うのは控えましょう。
辞める理由によっては、そのウソが原因でなんらかの問題が起きた場合、責任を負う義務が発生することがあります。そこで、建前上の理由を言う場合は「分かるウソ・大きなウソは一切つかない」のが最も安全な方法です。
また、相手に対して「その理由なら仕方ない」と感じるような理由を使うのも方法の一つです。
退職する理由を上司に説明するときは、建前を上手く使い引き留められないものに!
会社を辞める際に上司に伝える適切な退職理由を紹介しましたが、いかがでしたか?
退職が、悪いという雰囲気の会社は少なくありません。そのため、退職する側の立場というのは低くなりがちです。事実、仕事を辞める意思を表明したにも関わらず、それを押しつぶし退職させない会社も多いです。
しかし、退職は労働者に与えられた権利の一つですから、仕事を続けるかどうかは本人が最終決定するもの。そういったときは、労働基準監督署などへの相談・通報など然るべき対応をして問題ありません。会社を辞める理由は、十分に注意して伝えるようにしましょう。
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