言うことを聞かない部下の育成方法とNG行為【タイプ別】
部下が言うことを聞かない
部下なのに発言だけは一人前!そんな部下には、きちんとした教育が必要です。かと言って、言うことを聞かない部下をむやみやたらに叱りつけて「パワハラ」なんて言われてしまったら…。上司の悩みは尽きません。一体、どのような部下の育成を行えばいいのでしょうか?
反抗的な部下にイライラ…
自分が上司になったときには、部下の育成を行わなくてはなりません。しかし優秀な部下だけではなく、仕事ができなかったり言うことを聞かなかったり、さまざまなタイプの部下が存在します。そんな中で特に上司をイライラさせてしまうのが反抗的な部下。指示を無視したり、口だけ達者だったり…。
ゆとり世代の難しさ
部下の育成を行うとき、扱いが難しいと言われているのがゆとり世代です。ゆとり世代はストレス耐性が低い傾向にあるため、少し注意しただけで会社を休むなんてことも。そのため注意の仕方にも工夫が必要になってきます。
円滑に仕事ができるよう、それぞれに合った育成方法を実践していきましょう。
部下を上手く育成するためには?
育つ前に辞めてしまう部下
2015年度、新入社員の3年以内の離職率は3割とも言われています。そのため独り立ちする前に辞めてしまうので組織の成長に繋がらないと言えるでしょう。
YouではなくWeを使う
部下の育成を行うなら、褒めて伸ばすのが良いと聞いたことはありませんか?このとき、YouではなくWeを使う褒め方を意識してみてください。
褒め方例
×例:「あなた(You)の営業成績は○○でスゴイね!」
◎例:「この営業成績はチーム(We)に良い刺激を与えているよ!」
このように個人を褒めつつも、チーム(We)を主語にして褒めることでより自分の成果が評価されていると感じるのです。自尊心を高めてあげるためにも、Weを使った褒め方で部下の育成を行っていきましょう。
部下に考えさせる
部下の中には、自分で考えることができない人がいます。そんなときは、
経験→振り返り→持論にしてみる→新たに経験する
この流れを教えましょう。特に入社したての部下は、どうすればいいのか分からない人も少なくありません。部下のためにも考えるクセを付けてあげましょう。
部下の育成計画の立て方
①:スキルの洗い出し
部下の育成方法は、まずスキルの洗い出しから始まります。以下のシートを参考にしてみてください。
上記の例のように、求めるスキルと現在の部下のスキルを記入していきます。
②:ステップ化
スキルの洗い出しが終わったら、次はステップ化していきましょう。時間をかけて長期的に計画を立てることで部下にスキルが身につきます。
明確なステップを立てることで、するべきことがはっきりと分かるので、次に何をすればいいのか部下も理解しやすくなるでしょう。また、内容が具体的であればあるほど目標に向かって行動しやすくなるので、部下の育成を行う際はぜひステップを踏ませることを意識してみてください。
③:期間を決める
ステップの内容を決めたら期間を決めていきましょう。人によってスキルが身につくまでに時間差があります。一人ひとりの部下を成長させるためにも、その人に合った期間を設定するといいでしょう。
タイプ別!部下の育成方法
個々の能力は違うのが当然。褒め言葉が苦手な人はとかく「お前すごいじゃないか」とか「よくやったな」というように具体性の欠けた褒め言葉になりがちです。
しかし部下は上司の動機をよく見ています。このような褒め言葉は「褒め言葉で自分を操作しようとしている」と思われてしまいます。何がどう良かったのか具体的に褒めるためには、時間をかけ、考えなければいけませんが、そのような犠牲を部下は感じ取ってくれるでしょう。
タイプ①:仕事ができる
仕事ができる部下の育成をする際は、あまり口出ししないことです。口出しは自発的に動く部下の邪魔になりかねません。仮に口出ししてしまうと、部下は「評価されていない」「仕事を任せられていない」「信用されていないのでは?」なんて思ってしまいます。
仕事ができる部下の自尊心を傷つけないためにも、上手くやる気を引き出してあげましょう。仕事ができる部下にとってやる気になることは「正当な評価」です。きちんと彼らの能力を評価してあげましょう。もしも部下が本当に切羽詰まってSOSを出してきたときに、上司として力を貸してあげてください。
タイプ②:仕事ができない
仕事ができる部下がいれば、仕事ができない部下もいます。そのため仕事ができる部下と同等の成果を期待するのは間違いです。仕事ができない部下を教育するのであれば、まずは部下をサポートできる環境を整えてあげましょう。
そして部下とフォローの割合を
60:40 → 70:30 → 80:20
のように、独り立ちできるよう徐々にフォローする割合を減らしていくのです。
タイプ③:仕事をしない
会社にとっても上司にとっても頭を悩ますのが、仕事をしない部下です。やる気さえあれば上司も部下の育成をしっかり行おうという気になりますが、やる気もなければ仕事もしない。しかもこのようなタイプは言われた通りに仕事ができない傾向にあるので、扱いづらいのかもしれません。
そんな扱いづらいタイプの部下の育て方としてオススメなのが、きちんと同じ立場で話をすることです。「なんだ当たり前のことか!」と思うかもしれませんが、一番効果的な部下の育成方法です。
仕事をしない部下には何かしら原因や不満があります。最初から叱るのではなく、まずは部下の話に耳を傾けて問題を一緒に解決してあげてください。
タイプ④:言うことを聞かない
言うことを聞かない部下は、プライドが高い傾向にあり「言われなくても私はできる」と思っています。結果や成果を褒めるだけでは言うことを聞かないままです。
そんな言うことを聞かないタイプの部下には、個人の成果だけでなく「周りの人はあなたの良い影響を受けている」や「君の諦めない姿勢はとても素晴らしい」のように、努力や姿勢を褒めるようにしてあげましょう。自尊心が刺激されて、自然と上司の言うことを聞くようになりますよ。
部下にしちゃいけないNG行為3つ
言うことを聞かない部下の育成を行っていると「なんで聞かないんだ!」って思うこともあるでしょう。
しかし、あなたは上司です。怒りに身を任せてはいけません。上手くコミュニケーションを取って、部下を成長させていきましょう。
NG①:上から目線
上司と部下は立場が違います。考え方だって異なるかもしれません。しかし思い出してみてください。あなたがまだ新人だった頃、上司に上から目線で命令されたとき、イラッときませんでしたか?
上から目線で物申すのは、部下の育成として一番のNG行為です。しかし「上司なのに部下に合わせる必要なんてない!」って思うことがあるかもしれません。そんな時は、上から目線ではなく横から目線で部下の視点で物事を見てみましょう。
NG②:考え方の強要
人と人がコミュニケーションを取るうえで大切なのは、相手の考え方を受け入れることです。ましてや年齢が違えば、価値観も異なってきます。
かと言って上司が自分の考え方を強要すると、部下にストレスがかかり「うっとうしい上司だな」と思ってしまいます。無理に考え方を押し付けたって良い事はないのです。
部下に理解してほしいのであれば、考えを押し付けるのではなく、まずは自分の考えを示しましょう。押し付けるのではなく「この仕事は○○にすると成果が上がると思う」のように、目的に対する自分の意見を共有するのです。そうすると押し付けられているという感覚ではなく、目的のために考えていると部下は思うでしょう。
NG③:叱ること
「部下を叱れない」「辞められると困るから叱らない」なんて上司が増えているそうです。感情的に叱るのではなく、フィードバックを行いましょう。
フィードバックとはこれからの方向性へと導くことです。部下を叱るのではなく客観的な現状を把握させ、目指すべき目標へと正していきましょう。
部下の育成方法はタイプに合わせて変えていこう!
言うことを聞かない部下を育成するとなれば、イライラしたり、上手く意思疎通できないことがあるかもしれません。そんなときは、それぞれの部下のタイプに合わせた育成方法を行っていきましょう。部下と上手くコミュニケーションをとって、スキルアップへと繋げていってくださいね。
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