負の連鎖『不平不満の輪』から華麗に抜け出す6つの方法
不平不満をいう人間は印象が悪い
もしも周囲に、いつも不平不満ばかり漏らす人がいたらどんな気分になりますか?おそらくいい気分がする人はいないのではないでしょう。しかし頭では不平不満は良くないと分かっていても、ほとんどの人が気が付いたら不平不満を口にしてしまっているのも事実です。不平不満を言う人は、傍から見るととにかく印象が悪いということを再認識しましょう。
自分が悪口の対象になるリスクも
不平不満をいうときは、気の合う仲間同士で集まるかと思います。その方が共感を得られ、仲間意識も芽生えるからです。ところが、悪口や噂話の矛先は、いつ誰に向かうか分からないもの。つまり、いつの間にか自分が悪口の対象になるリスクが常に潜んでいます。とくに、仕事やプライベートで上手くいったときほど、周囲からの妬み嫉みを買いやすいです。
不平不満が目的になっているかも?
不平不満を口に出す人のなかには、それ自体が目的になってしまっている人も多数います。現状に満足せず、「もっと何か改善できるのではないか」と思うことは正常な心理です。 ところが、不平不満が目的になってしまうと、おかしくないものにまで文句をつけたくなってしまいます。
不平不満が止まらない人のタイプ
では、不平不満を言っていないと落ち着かない人にはどんなタイプの人がいるのでしょうか?今回は典型的な6タイプをご紹介します。あなたの周囲の人、あるいは自分自身と照らし合わせてみると、思わず「いるいる!」と唸ってしまうタイプが見つかるでしょう。
①自信がないor自信過剰「迷走型」
一喜一憂しやすい人は、ときとして周囲を大きく振り回してしまいます。自信がない人は、自己嫌悪的な発言から始まり、そのうち周囲への不平不満に変わっていきます。これは結局自信過剰な人と同じで、「どうして分かってくれないの?」という主張がメインです。 何をどう解決したいのか、本人にも分かっていない迷走状態なので、口癖も漠然とした悪口ばかりです。
口癖
- どうせ私なんて
- 使えない
- バカ
- 無能
②承認欲求の塊「かまってちゃん型」
仕事にしろプライベートにしろ、すべての注目を自分に集めるのはほぼ不可能です。にも関わらず、人間には誰かに認めてほしいと思う”承認欲求”があります。承認欲求が大きくなりすぎると、過激な言動で一目集めようとするようになり、それが不平不満になるケースも往々にしてあるのです。
口癖
- Dワード(でも、だってetc.)
- 疲れた
- しんどい
- 忙しい
③自己中心の「俺は王様だぞ型」
誰しもが自分勝手な一面を持っているものですが、過度な”自己中”は周囲にとっても不愉快極まりないものです。第三者的な視点を持てない人は、常に自分本位で物事を進めようとしてしまいます。 そのため、ちょっとでも自分にとって面白くない出来事があると、声を大にして不平不満を言います。
口癖
- 俺(私)には関係ないだろ
- これで足を引っ張られるなんて最悪
④後輩に追い抜かれた「復讐型」
元々は穏やかで人が良さそうだった人も、後輩や部下に先を追い越されると急に不平不満を口にするようになります。当然、背景にあるのは屈辱感でしょう。仲の良い後輩ないし、友人が成果を出したら、一緒に喜べる関係が理想的です。
口癖
- 私(俺)のおかげであいつは
- 運だけでしょ
- たまたまでしょ
⑤常に被害者「悲劇のヒロイン型」
このタイプは、ベストセラー『嫌われる勇気』でも紹介されている劣等コンプレックスの表れです。人よりも特別劣っていることで、注目を浴びようとする心理。正常な劣等感と異なり、本人が努力することを投げ出した状態なので、周囲が励まそうにも聞き入れてもらえません。
口癖
- はぁ(ため息)
- 正直○○だよね
- なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだ
⑥混乱が好きな「革命家気取り型」
あまりピンとこない人も多いと思いますが、場の空気を乱すことが大好きな人もしばしばいます。このタイプの人は、本心では不満も不安も抱えていないのに、ネガティブ発言をすることで”変な空気”になるのを楽しんでいる最も厄介なタイプです。
口癖
※いずれも事実無根
- あいつが「○○」だって言ってた
- 私たち嫌われてるからね
不平不満の輪から抜け出す方法
不平不満をいう人が周りにいるなら、すぐにでも抜け出す必要があります。たとえあなたがマイナス発言をしない人であっても、周囲からは一括りに見られてしまうからです。不平不満の輪から抜け出すには、ちょっとしたテクニックがあれば誰でもできます。
①最近楽しいを連呼
年中不平不満を言う人は、ネガティブな話題が心地よくなっています。そこで誰かがポジティブな話題を上げれば「合わない」と思うことでしょう。楽しいを連呼すると、噂話のターゲットにされるリスクもありますが、不平不満の輪からは間違いなく華麗に抜け出せます。
②困ったらお手洗い
面倒だなと感じたら、お手洗いに行くをふりをして退散するのもオススメです。さすがにお手洗いに行くことを悪く言う人はいないはず。携帯に出るふりをするのもいいでしょう。とにかく、緊急の要件をでっちあげてその場から一目散に立ち去るのが鉄則です。
③気のない返事をする
食事や会議など、不平不満ばかりの人と時間をともにしなければならない場面も少なくないでしょう。そんな時は、「うん」「たしかに」「なるほど」といった短い相槌だけで乗り切りましょう。せっかく意見を述べても相手は論破しようとしてくるだけなので、具体的なアドバイスはしないように気をつけましょう。
④認知的不協和を活用
人間には、頭の中の矛盾を嫌い、整合性が取れるように勝手な思い込みをもつ習性があります。たとえば誰かの仕事を手伝った場合、「嫌いな相手を手伝うわけがない。そうか、自分は相手に好意を抱いているのか」といった具合です。不平不満を言う人に「ありがとう、助かった」と伝えれば、相手は「人の役に立っている、もっとちゃんとしなきゃ」と思ってくれるかもしれません。かなりざっくりご紹介しましたが、心理学を活用すると人間関係の構築が楽しくなります。
⑤上辺の付き合いだと割り切る
不平不満が止まらない人と一緒にいるのが苦痛なら、それ以上その人と仲良くならないように決意しましょう。これは心構えとして是非とも持っておきたいものですね。接する機会が多くなるとついつい情も芽生えてしまいがちですが、しっかり線引きをして割り切るのが大切です。
⑥キリがないなら環境一新
ネガティブ人間に囲まれて過ごすくらいなら、その環境に別れを告げた方がずっといい。そう考えることもできます。職場にしろプライベートにしろ、不平不満を言う人が態度を改めたりいなくなったりしない限り、根本的な解決は見込めません。周囲に働きかけるのも大切ですが、もっと大事なのは自分が気持ちよく過ごせる環境そのものでしょう。
もし不平不満を言いそうになったら
不平不満の輪から華麗に抜け出す方法をご紹介しましたが、自分自身が不平不満を漏らしそうになる瞬間もあるでしょう。そこでは、きちんと我慢する必要があります。
自分に落ち度はないか問う
不平不満を言いたくなるほど怒っているときは、ついつい視野が狭くなってしまいがち。感情に身を任せず、深呼吸して自分自身に落ち度がないか自問自答しましょう。自分で変えられることはないかを考える習慣が身につけば、周囲にも思慮深くて冷静沈着な人というイメージを与えられるかもしれません。
けなし合いよりも助け合い
不平不満のループにハマると、関わる人を誰彼構わずけなしてしまいがち。しかし、一度けなした相手はあなたのことを信頼してくれなくなります。けなすのではなく、助けるというスタンスを取りましょう。そうすれば相手も自分を助けれくれるようになり、まさに正の循環に入れます。
感謝の言葉を口に出す
文句を言いそうになったら、他人の良い部分にフォーカスしましょう。自分のために何かをしてくれた人、いつも支えてくれる人に対する感謝の気持ちを持てば、自然と感情もポジティブな方向へ変わっていきます。そして、その感謝の気持ちを言葉にしてアウトプットするのが大切。親しい間柄だと照れくさく感じる人も多いと思いますが、今後不平不満を言わないようにするためにも、是非実践してください。
不平不満は百害あって一利なし!いち早く別れを告げよう
最後まで読んでいただきありがとうございます。ちょっと気を抜けば、誰しもが不平不満を口に出してしまう恐れがあります。相談相手も増えて、居心地がいいものかもしれません。しかし、一度不平不満の輪に入ってしまうと抜けるのは大変。その間、あなたの印象はどんどん落ちてしまいます。
負の連鎖から抜け出すには、不平不満が止まらない人から距離を置くこと。決して同調しないように気をつけてください。また、自分自身が不平不満を言いそうになった時も、ぐっとこらえましょう。場合によっては、環境を変えてしまう勇気も必要かもしれません。
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