ストレスから解放されるために会社で使えるスルースキルの習得法5選
ストレス社会にスルースキルは必須
会社で働いていても、スマホでネットサーフィンをしていても、自然と目や耳から飛び込んでくる情報。現代社会の圧倒的な情報量の中には、有益なものもあれば、そうでないものも含まれています。 余計なもの、悪い情報の1つひとつにまで聞き入り、対応していたのでは時間の無駄です。そしてストレスをため込む原因にもなります。仕事でも私生活でもストレスは万病の元。受け付けないようにするためには、スルースキルと呼ばれる能力が必要になってきます。
元はネット上で生まれた言葉で、自分の発言に不快な書き込みを返されても、反論せずに無視する対応から来ています。下手に荒しの挑発に乗ってしまうと、大炎上しかねないからです。そんなスルースキルはネットの世界を飛び出し、現実世界でも必要とされ始めています。
いちいち構っていられないことばかり
仕事が忙しい時に限って話しかけられたりすると、人は苛立ちを感じてしまうものです。しかし、話しかけてくる相手はこちらの都合など考えてはくれません。そのため、なんとか自衛する手段が必要になってくるのです。面倒な話しの勧誘や、誘惑に負けないようにしないと、スピード感が求められる現代社会を乗り切るのは難しいといえます。
相手の言葉を真に受けていては危険
こちらが集中しているにも関わらず、話しかけてくる相手は基本的に自己中心的なタイプです。その言葉には無自覚な悪意が紛れている場合もあります。いちいちその言葉に耳を傾けていては、いずれは心を病んでしまうかもしれません。仕事に関係ないところでストレスを感じてしまうのは、非常にもったいないですよね。つまり、スルースキルを身につけることこそ、現代社会を無難に生き抜くために必要な能力なのです。
スルーできないとストレスを溜め放題!
世の中のすべての出来事に関心を寄せることは、人間の頭脳を持ってしても不可能です。莫大な情報の中から、自分にとって本当に必要なものだけを抽出していかなければなりません。情報を流し込みすぎると脳で情報を処理しきれず、膨大なストレスを抱えてしまうでしょう。メディアからの情報なら自分でシャットアウトできますが、対人関係となると中々そうもいきません。
とくに、職場でのやりとりとなると余計に難しくなります。ここからは、相手からの誘いをスルー出来なかった場合に起こる問題を紹介しましょう。
作業が進まず残業続きに
仕事中に上司や同僚からどうでもいい話を振られた経験はありませんか?彼らは仕事中の暇な時間を使ってこちらの業務を妨害してきます。どうせ中身のない話しなので、スルーしてしまいたいところですが、それができない人は大変です。長話のたびに作業を中断させられ、どこまで進めていたかが分からなくなります。結果として仕事が長引いてしまい、残業続きの毎日になってしまいます。長時間労働で体力も精神力も削られてしまい、ストレスをため込んでしまうでしょう。
余計な仕事を振られてしまう
スルースキルがなければ仕事上の問題にも発展しやすいです。売上の数字しか見ていない部署では、上司から無理な仕事を振られてしまう恐れがあります。上司の話にいちいち真剣に対応していたのでは、やる気がある、もしくは従順な部下と思われてしまい、より多くの仕事を振られてしまうのです。自分の処理能力の限界を超えた作業量を毎日こなしていると、疲れと理不尽さから仕事を辞めたくなってしまうでしょう。
言ってない悪口まで自分のせいに
社内には情報通と呼ばれる人がいて、様々な噂を仕入れています。それを誰かと共有したいという思いから、仕事の合間などに話しかけてくるのです。適度な雑談はストレス解消にももってこいですが、相手のペースに飲まれないように注意しましょう。相手が誰かの悪口を言ったとき、ついつい自分も反応したとします。
すると、なぜか自分が発言した悪口であるかのように周囲に広められてしまうのです。気が付けば自分が社内の悪役に仕立て上げられていることも少なくはありません。組織の中で孤立させられてしまうと、意志の伝達もうまくいかずに仕事に支障をきたしてしまうでしょう。
怒りをため込み自分もダメ人間に!
人からの誘いにすべて反応していると自分の時間も削られてしまい、ちょっとしたことでもイライラしやすくなってしまいます。仕事のミスで注意されたときなど、普段なら流せる状況であっても、怒りを爆発させてしまうかもしれません。そうなると社内での立場も危うくなるばかりか、解雇されてしまう恐れもあります。周囲の状況をスルーできなかったばかりに、残念な結果になってしまうのです。
ストレスを溜めすぎは心身ともに大きな負担に
周囲の出来事をスルー出来なかったばかりに、ストレスをため込みすぎれば心身ともによくない状態になってしまいます。上司のやり方や周囲の人間関係など、すべてを受け止めようとすれば限界がきて、自分の中の器が決壊してしまうでしょう。限界を超えたストレスと疲労が重なると病気を発症しやすくなります。うつ病を患う確率も高まってしまうため、注意が必要です。適度にストレスをシャットダウンする術を身につけなければ、この先も苦しみ続けることになります。
心無い人や面倒な言葉には反応しない
人の誘いを断れない人や、サービス精神が強い人などが周囲に反応し過ぎて、精神に悪影響を受けるのはもったいないです。そこで、心無い発言をする人や後々面倒くさい人にはなるべく反応しないようにしましょう。それこそがスルースキルの真骨頂であり、自分を守るための手段でもあるのです。
悪口は基本的によくないもの
悪口ばかり喋る人は基本的に人間ができていません。いかなる理由があっても、周囲への誹謗中傷は悪い物であるという認識を持ちましょう。これで悪い誘いを受け流せる心構えができたはずです。また、自分への嫌味を言ってくる相手がいても、華麗にスルーしてみてください。反応すれば相手と同じ土俵に乗ったのも同じ。自分はレベルの違う人間なのだと心に言い聞かせてください。
相手は発言をすぐに忘れるのでスルー
嫌なタイミングでちょっかいを出してくる相手は軽くいなしてしまって大丈夫です。その場を取り繕う対応さえできれば安心といえます。なぜなら、相手は自分が言った内容をすぐに忘れてしまうからです。これは記憶と似ていて、楽しい記憶よりもつらい記憶の方が後に引きずりやすいのと似ています。言葉も似たようなもので、言われた方がつらいと感じたら、ずっと記憶の中に残り続けるものです。
それに対して、言った側はスッキリしているので、記憶にも残りません。つまり、あまり執念深くない相手に対しては、その場さえしのいでしまえば何とかなるのです。
合気道のように美しく受け流そう
仕事中の邪魔な誘惑はすべてスルーするに限ります。武道の合気道のようにきれいに受け流していきましょう。真っ向から受けていては致命傷になり兼ねない問題も、軽く受け流せば無傷かかすり傷程度で済みます。職場で面倒な人に囲まれたり、環境に対して苦手意識を持っている人は、次の項目で説明するスルースキルを身につけてみてください!
スルースキルの身につけ方5選
それでは、実際にスルースキルを身につける方法を紹介していきたいと思います。前述の合気道のように、うまく相手からの攻撃を受け流すイメージをしながら読んでいただけると幸いです。
「はい、わかりました!」と返事だけする
面倒な上司や先輩からどや顔で絡まれたときは、まともに相手をするのも疲れます。仕事で理不尽な修正を食らったとしても、無理に反論する必要ありません。相手のレベルに合わせて求められている作業レベルを考え、その達成のために1分でも早く作業に戻りましょう。
その時は、「はい、わかりました!」という元気な掛け声を忘れないようにしてください。これが非常に重要で、上司も自分の指摘が全て理解されたと思って満足してくれるはずです。理不尽に対して意味のない返事で乗り切るもの、立派なスルースキルの1つです。
相手との適正な距離感を保つ
大切な仕事中に誰かから絡まれてしまうのは、あなた自身の問題かもしれません。特に人付き合いがよかったりすると、話しかけやすい相手だと思われがちです。他にも、気が小さくおとなしい性格の人も、同様に対象にされかねません。そのため、職場での自分の立ち位置を理解し、適正な距離感を保つ必要があります。自分と有効的な人との距離を保ちながら、突然に話しかけてくるような面倒な人とは絶妙に距離を置いていきましょう。
この際に、社内の全員と距離を遠ざけすぎるのは危険です。必要な情報まで入ってこなくなるためで、いざという時に大変ですよ。何事も近すぎず、遠すぎずの距離感がベストといえます。
論破しようとせず協調の意志を見せる
面倒な相手への対処法は万全ですね。しかし、全ての相手の発言を頭ごなしにスルーするのは避けるべきです。なぜなら、きちんと意見を伝えようとしてくる人もいるからです。有益な情報をもたらしてくれる人は邪険にせず、きちんと対話するようにしましょう。 その際に気をつけたいのが、感情に任せて相手を論破しようとしないことです。あくまで相手の主張を聞き、頷くなどそれに納得したそぶりも身ませましょう。ある程度相手の意見を聞き、考えを尊重することもまた、スルースキルの一部に含まれるのです。
悪口の誘いには絶対に乗らない
悪意を持った相手からの誘いにも載らないのも、スルースキル習得の近道です。前述のとおり、持ちかけられた悪口がさも自分が振りまいたかのような状況になる場合があります。それを避けるためにも、明確に自分や他人を陥れようとしている人の発言には慎重に対応すべきなのです。 自分が返答してもマイナスにならないように、答えを選んで話しましょう。もし、周囲に誰かがいるなら、聞こえる様にわざと大き目の声で発言するのもいいですね。証人になってくれるかもしれません。
情報を分析して不利にならない範囲でスルー
スルースキルは、何でも空気のようにあしらえばよいという問題ではありません。適当に感じる発言の中にも、実は重要な情報が含まれている可能性があるからです。そのため、面倒な相手から話しかけられた場合は、うまく流しつつも重要な情報だけは耳に留めておくようにしましょう。簡単にできることではなく、訓練が必要となるため大変です。社内の面倒な人相手に練習をしたいところですが、そうするとストレスを溜めるだけなので、別の方法を試しましょう。
スルースキルの習得で世渡り上手に
スルースキルは面倒な相手との会話をストレスレスで乗り切るためのものだけではありません。会社だけでなく、世の中を渡っていくのに重要なスキルでもあるのです。物事の余分な部分を削ぎ落し、必要な要素だけを取捨選択する技術は、生きていくうえでもいろんな場面で役に立ちます。
会社でもよいポジションになれるかも
スルースキルを身につければ自然と聞き上手になれます。周囲からは面倒な人の話をうまく聞き流している、すごい人だと思われるでしょう。次第に他の人からも相談される機会が増えていき、最終的には仕事や人心掌握にも優れた有能な人物だと評されるかもしれません。気が付けば人望を集め、社内でも有力な人物に昇り詰めているかもしれませんよ。
プライベートでも大人の余裕を出せる
スルースキルは仕事以外の場所でも大いに役立ちます。プライベートでも人の話をうまく聞きこなすことで、頼れる人物だと思われるはずです。何かトラブルに巻き込まれても冷静に話しを整理して対処する、飲食店側の不手際クレームを出さずに穏便に済ますなど、常に冷静であることは生きていくうえでも非常に大切ですよ。
スルースキルはネット上だけでなく現実社会でも必須!華麗な受け流し方を身につける
元はネット用語だったスルースキル。今ではすっかり日常的な言葉として定着しました。それほどまでに、世の中にはスルーせざるを得ないほど面倒な出来事が転がっているからです。 社内で忙しい時に話しを振ってくる空気の読めない人、悪口を強要してくる人。すべてストレスの原因にしかなりません。そのため、スルースキルを身につけて華麗に対応していきましょう。 上手く使えば仕事も人間関係もはかどり、プライベートも充実させられますよ。
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