黄色の水引を使う状況とその際のマナー
水引を使う時は不祝儀袋に付ける際でその色によって意味が違ってくる
黄色と白の水引ですが、実はこの水引全国の人が目にするものではありません。地域の特色が強いことの一つなのですが、この黄色と白の水引の不祝儀袋は法事の時に使われます。法事というのは、故人を忍んで3回忌、4回忌と毎年親戚が集まって法要をしますが、その時に使われるのが、この黄色と白の水引なのです。ですが、使われていない地域もあるようですのでその地域に合わせて使うようにしましょう。
黄色い水引は関西地方で主に使う機会がある
黄色の水引は全国的なものではないというお話をしましたが、では一体どの地域で使われているのでしょうか。実は、この黄色と白の水引は関西方面でよく使われているのです。
京都府を中心に北陸や山陰などで使われているのですが、実は、この黄色と白の水引は昔からの風習ですので間違いではありませんし、風習を大切にしている関西だからこそ、この水引の色がいまだに使われているのでしょう。他の地域では白黒の水引で法事をするようですが、関西だけではなく他の地域でも黄色の水引を使っているところがあるかもしれませんね。
黄色の水引を使うシーンは主に法事で「結び切り」という種類のものを使用
黄色の水引を使う時は関西方面の法事の時というお話をしましたが、法事の時に使われる水引の種類も決まっています。水引の種類は「結び切り」を使います。この結び切りは一度結ぶとほどけないようになっています。このことから通夜や葬儀、法事は二度と会ってほしくないという意味で結び切りの水引を使うことになっているのです。ただし、法事が50回忌になると水引が蝶結びに変わることがあります。
法事以外でも僧侶への車代や戒名料なども黄色の水引を使用する
黄色と白の水引は基本的に法事の時に使われますが、実は他の使い方もあるのです。基本的に通夜や葬儀の時の香典を入れる不祝儀袋は白黒か双銀になりますが、僧侶へのお車代や御供え料、また、戒名を書いていただいた時などにも、この黄色と白の水引が使われるのです。白と黒の水引よりも黄色と白の水引のほうが意味も和らぎますので、僧侶への感謝のお金などは黄色と白の水引の不祝儀袋を使います。
黄色の水引は関西地方で主に使うので使用する際には必ず確認
黄色の水引ですが、先ほど関西方面で使うというお話をしましたが、使っていると判明している地域が京都府を中心とした関西・北陸・山陰方面だということなのです。もちろん、調べれば「私の所も法事の時は黄色と白の水引ですよ」という方もいらっしゃるでしょう。黄色と白の水引は昔から使われていたものですから、その風習が残っている地域があれば黄色と白の水引を使っているはずです。もし法事に呼ばれた際は不祝儀袋の水引の色を確認した方がよいかもしれませんね。
49日の法要が行われるまでは白と黒の水引を使用するなど細かいルールもあるので注意
法事で使われている黄色と白の水引ですが、法事が全て黄色と白の水引ではありません。まず、49日の法要が行われるまでは白と黒の水引の不祝儀袋を使います。49日が終わってからの法事の場合は黄色と白の水引に代わるのです。そして、かなり先の話になりますが、50回忌の法事ともなると子孫が繁栄しているという喜び事として受け取るところもありますから、黄色と白の水引から紅白の水引に変えるところもあります。もちろん50回忌でも黄色と白の水引が基本ですので、使ってもかまいません。
黄色の水引は主に関西の法事で使うが49日以降に利用するなど細かいルールもあるので注意
黄色と白の水引を使う際には意味があり、法事に使われる水引ですので本当は悲しいことなのですが、白と黒の水引ですと、あまりに忌みが強いので少し和らいだ黄色を使っているのです。昔から黒というのは弔事で最高位の色になりますので、最も忌み嫌われる色になります。その一つ手前の色が黄色ですので、少し意味が和らいだ色ということで法事には黄色の水引が使うようです。
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