「仕事辞めたい!」と言えないときの対処法と円満退職のコツ
そもそも「仕事辞めたい」と言えない理由とは
仕事を辞めたい!と思っているのに言えない人は多いようです。なぜ、辞めたいのに辞めたいと言えないのでしょうか。まずは「仕事辞めたい」と言えない理由について考えてみましょう。
辞めたい理由がはっきりしてない
仕事を辞めたいと言えないのは、辞めたい理由がはっきりしていないから、という理由がまず考えられます。理由がはっきりしていなければ、「仕事辞めたい!」と言ってたとしても、「なぜ仕事を辞めたいのか」と聞かれたら答えられません。
辞める理由がはっきりしておらず、辞めたいというだけでは辞められないことを理解しているから、「仕事辞めたい」と言い出さないのです。ただ仕事が嫌で「辞めたい」と言う社員を辞めさせる会社もあまりないでしょう。
退職後の生活が不安
仕事辞めたいと言えない理由としては、退職後の生活が不安だから言えないという理由も挙げられます。仕事を辞めたら、当然収入は途絶えます。「退職したら金銭的に苦しい思いをするのでは?」という不安から、仕事を辞める決心がつかない人はたくさんいます。
数か月間は無職でも暮らしていけるくらいの貯金があれば、「仕事を辞めたい」と言ってもいいのではないでしょうか。あるいは実家に相談する、転職先を見つけておくなど、退職後の生活基盤を確保すると「仕事を辞めたい」と言いやすくなるはずです。
円満退職できるか心配
円満退職できるか心配で「仕事辞めたい」と言えない人も少なくありません。
「仕事を辞めたい」と言ったら、上司や先輩社員との関係が悪くなるのでは?
「仕事を辞めたい」と言ったせいで周囲からバッシングを受けるのではないか?
と心配になってしまい、「仕事辞めたい」と言えないのです。
会社を辞めるときは円満退職が望ましいですよね。嫌味や悪口を言われながら会社を辞めるのは、精神的にも負担になります。
上司に「仕事辞めたい」と言えないときの対処法
退職の相談は、まず直属の上司にするのがマナーです。直属の上司の、さらに上の上司などに相談した場合、直属の上司の管理能力が問われ、トラブルになる可能性が高くなります。
仕事を辞めたいのに、直属の上司に言えないとき、どうしたら言えるでしょうか。「仕事を辞めたい」と言い出せる対処法を説明します。
退職理由が明確なら言いやすい
退職理由が明確にあれば、「仕事辞めたい」と言いやすくなります。理由が明確にあるということは、退職の意思が固まっていることを意味します。それを上司はよく理解しているはずですから、明確な退職理由を言えば納得してくれるでしょう。
上司の反応が怖くても真剣に話すべき
上司の反応が怖くて「仕事を辞めたい」と言えない人もいますが、対処法としては怖くても真剣に話すべきです。特に理由もないまま「辞めたい」と言えば怒られるかもしれませんが、退職理由が明確にあり、それを真剣に説明できれば、理解してくれます。
退職の意志を伝えると、「なぜ辞めるのか」「辞めてどうするのか」など、質問攻めにあうことも予想できます。「仕事辞めたい」と言う前に、上司からの質問に対してどう答えるかを考えておくといいでしょう。
次の仕事が決まれば「辞めたい」と言うしかない
在職中から転職活動を行い、次の仕事が決まってしまえば「辞めたい」と言うしかありませんよね。どうしても「仕事を辞めたい」と言えないのであれば、少々強引ですが、言うしかない状況に自分を追い込むのもアリです。
ただし、転職先が決まっているのに、「仕事を辞めたい」と言い出せないために退職できないという事態は絶対に避けるべきです。転職先に迷惑をかけるだけでなく、万が一会社や上司に退職を言い出す前に、転職先が決まっていると知られた場合、問題視される可能性があります。問題にならなくても、退職するまで気まずい雰囲気になるのは確実です。
直属の上司には、必ず自分の口から「仕事を辞めたい」と伝えましょう。
「上司に申し訳ない」と思っても自分の将来を優先する
仕事内容や給料に不満が合っても、お世話になった上司に申し訳ないために「仕事を辞めたい」と言えない人はたくさんいます。「面倒を見てもらったのに恩を仇で返すような真似はできない……」と思ってしまい、退職の意志を伝えられないのです。
この場合は上記の対処法(「仕事を辞めたい」と言うしかない状況に追い込む)も効果的ですが、考えてほしいのは「お世話になった上司は自分の将来まで面倒を見てくれるわけではない」という点です。お世話になったとはいえ、その上司は自分の将来まできっちりサポートしてくれるわけでも、将来を保証してくれるわけでもありません。自分の将来を決めるのも、責任を負うのも上司ではなく自分自身。
「お世話になった上司に申し訳ない」と思ったときの対処法は、自分の将来を最優先に考えることです。
「仕事辞めたい」と言えない状態が続くとどうなる?
「仕事辞めたい」と言えない人のために、「辞めたい」と言えない状態が続くとどうなるのかを説明しておきましょう。辞めたいけど「仕事辞めたい」と言えない場合、その会社で働き続けるだけだと思っていませんか?「辞めたい」と言えないことは、
リスクでもあるのです。
ストレスが溜まって心身に悪影響が出る
「仕事を辞めたい」のに言えないのはストレスとなり、そのまま言えない状態が続けばストレスは溜まる一方です。ストレスが過剰に溜まると、心身に悪影響が出ます。
体調不良に悩まされたり、うつ病にかかる可能性もあります。
はっきり伝えないとうやむやにされて退職の機会を逃す
明確な退職理由と一緒に、はっきりと「仕事辞めたい」と言えない場合は、話をうやむやにされて退職の機会を逃すかもしれません。一度うやむやにされると、自分から再び「仕事を辞めたい」とは言い出しにくくなります。
上司には明確な退職理由を説明し、本気で仕事を辞めたいという気持ちを伝えるべきです。
「仕事辞めたい」と言えない人のための円満退職のコツ
円満退職できると知っていれば、「仕事辞めたい」と言い出しやすくなるはずです。円満退職のコツをおさえて、周りから快く見送ってもらいましょう。
「仕事辞めたい」と言えない人のための、円満退職のコツを説明していきます。
正式に退職が決まるまでは口外しない
正式に退職日が確定するまで、同僚や先輩、後輩に退職すると口外するのは避けるべきです。不要なトラブルや混乱の原因になります。
直属の上司と話し合い、退職日が確定したら、お世話になった人たちに直接退職すると伝え、挨拶をしていきましょう。退職する本人の口から伝えるのが礼儀です。
上司や会社から引き留められても簡単には受け入れない
「仕事を辞めたい」と言っても、上司や会社側から引き留められる可能性があります。昇給や昇進をちらつかせて引き留めたり、「面倒を見てやったのに!」と強気に引き留められるかもしれません。
引き留めるための昇給や昇進の話は、あまり信用しない方がいいでしょう。昇給や昇進は直属の上司による口約束であり、退職を諦めた後に反故にされる可能性があります。
しつこく引き留められて心が揺らいだ場合は、上司が自分の将来を心配しているから引き留めているのか、それとも単なる保身のためかをよく確かめることが大切です。
退職の手続き・仕事の引継ぎは就業規則や慣習に従う
法律上、退職の意思表示を明確にしてから二週間が経過すれば、いつでも退職可能となっています。しかし、実際にこれを実行すると職場から厳しく非難されるのは確実です。
円満に退職したければ、退職の手続きや仕事の引継ぎをきっちりこなし、手順を踏んでから退職すべきです。就業規則やその職場の慣習に従いましょう。わからない点は上司や先輩社員に聞くと教えてくれるはずです。
「仕事辞めたい」と言えないのは上司に遠慮してるから!手順を踏んで辞めればOK
「仕事を辞めたい」と言えない人の多くは、上司に遠慮しています。自分の将来を決めるのは自分自身ですから、上司に遠慮することはありません。「退職すると言ったら、周囲から責められるのでは?」と不安に思っている人もいますが、きちんと手順を踏んで辞めれば責められないでしょう。それでも責める人がいれば、「その職場は辞めて正解」と考えてください。
「仕事辞めたい」と言えない人は、なぜ言えないのかをまずよく考えるべきです。その上で本当に辞めるのか辞めないのかを決定し、行動に移してください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません