香典返しの失礼のない辞退方法とされた場合の対応
香典返しを辞退する理由は禁止や遠慮など4つ
一口に香典返しの辞退と言っても様々な理由があります。主に以下の4つの理由が当てはまります。
【1】例えば公務に携わっていて、そもそも受け取りを禁止されているケース
【2】香典の金額が少なくお返しは申し訳ないと遠慮するケース
【3】お返しをするというしきたりを好まないケース
【4】遺族を気遣ってお返しを遠慮したいケース
いずれにしても相手への配慮や、心配りが伝わる表現による対応で、辞退する旨を伝えたいものです。
辞退するときは香典の金額をやや下げる
香典を辞退した場合、その金額があまり大きければ、相手方は何もお返しをしない訳にはいかない、という心情になります。そこで、相手方を悩ませないためにも金額への配慮が必要です。では、実際には辞退する場合の対応として、包む金額はいくら位が妥当なのでしょう。
5,000円包む予定なら3,000円に
先方との関係で実際の金額は変わってくるでしょうが、本来考えていた金額の半分ほどが妥当と思われます。例えば5,000円包む予定だったならば3,000円ほどにするという対応具合です。
香典返しの辞退方法では封筒の裏に一筆添える対応を
香典返しを辞退する際の、一般的な対応方法は香典袋の裏面の住所や金額の記入欄付近に書くケースが多いようです。もちろん、中袋があればその裏の住所を記入したあたりに書いても良いでしょうし、一筆箋のような用紙に書いて袋に入れる方法もあります。また、香典袋の左上の余白に書くケースもあるようです。受付で辞退の旨を伝えるやり方もありますが、臨時で受付をされる方も多いので、伝達ミスを防ぐためにも一筆書く対応が理想的です。
香典返しの辞退を伝える文例は相手との関係性で選ぶ
では、どのような書き方をすれば、失礼なく辞退を伝える事ができるのでしょうか?
◆丁寧に書く場合は「誠に勝手ながら、香典返しはご辞退させて頂きます」など。
◆友人など近しい場合は「お返しのご配慮は不要です」と簡単に。
どちらにしても、「ご遺族の皆様に少しでもお役立てください」などの添え文を書いた方が、より配慮が伝わるでしょう。
香典返しを辞退された場合は電話やお礼状で
今度は遺族側で相手方から香典の辞退の申し出があった際の対応です。この場合は、お礼の電話やお礼状をしたためるなどして謝意を表しましょう。また、思ったより香典が高額だった場合や、お世話になっている方でどうしてもお返しがしたいケースだと、折を見て会食やちょっとした贈り物などをする機会をつくるのも良いです。ただし、公的な仕事に就いていて、贈り物を法的に受け取れない方に間違って贈らないように注意しましょう。
特段の事情がない限りは香典返しを受け取る方が無難
辞退の仕方を説明してきて、いささか話が逸れます事をご了承ください。昨今は香典返しも即日返しが増えているとの事です。後返しと違って、当日に参列者分すでに香典返しが手配されている事になりますよね。当日こちらが辞退の申し出をした場合、相手方への配慮という面が多少気になるものです。もちろん、気遣いが伝われば辞退する行為が失礼には当たらないでしょう。
香典返しを辞退する際は相手への気遣いを!辞退された場合はお礼の言葉で対応を
香典返しを辞退せざるをえない場合は相手へ十分な気配りを、辞退の旨を伝える際に気遣いの言葉を添えて対応しましょう。また、高額な香典はかえって相手の対応を悩ませます。こちらが遺族で先方が香典返しを辞退された場合、電話、またはお礼状にて謝意を表しましょう。後日、会食や贈り物をする事も考えられますが、特に注意すべきは、公職に就いている方が辞退されるケースで、この場合の対応は相手方に迷惑がかかるため、お返しは控えましょう。
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