国民健康保険料の徴収額における市区町村ランキング
国民健康保険とは「会社員」「公務員」その「配偶者」以外が加入するもの
国民健康保険とは、会社員、公務員、その配偶者以外が加入する保険で、自営業者や農家などの個人事業主、アルバイト等が加入する保険です。国民健康保険は自治体が運営しています。会社員、公務員、その配偶者が加入する保険は、社会保険と呼ばれる民間の健康保険です。
国民健康保険の徴収額はなぜ高いのか
民間の健康保険は、会社が保険料の半分を負担してくれます。しかし、国民健康保険は100%自己負担で、民間の健康保険の3倍の負担料と言われています。なぜ、国民健康保険は保険料が高いのでしょうか。
保険料の安定確保のため負担額を大きくしている
国民健康保険の保険料は年収に対する保険料率により、納入額が決まります。国民健康保険の加入者の4割は無職層です。また保険料は上限が決まっているため、ある一定の年収を超えた高所得者は皆同じ保険料になります。このように保険料を徴収しにくく、しかし保険料収入の確保するため、一人あたりの負担額を高めに設定しています。次に、国民健康保険料の市区町村ランキングを発表します。
国民健康保険料市区町村ランキング
国民健康保険料が高い市区町村ランキングについて見ていきましょう。国民健康保険料高い自治体ランキングによると、以下のようになっています。単身で年収400万円、介護未加入の場合に支払う国民保険料です。
1位 広島県広島市 年収割合15.9%
2位 兵庫県神戸市 年収割合14.8%
3位 北海道函館市 年収割合14.4%
ちなみに国民健康保険料が安い市区町村ランキングは以下のようになります。
1位 静岡県富士市 年収割合7.3%
2位 愛知県豊田市 年収割合7.4%
3位 神奈川県相模原市 年収割合7.8%
国民健康保険の徴収額を比較してみよう
年収200万円の人が、国民健康保険料が最も高い広島県広島市に住んでいた場合、
国民健康保険料は
2,000,000×0.159=318,000円/年、26,500円/月
国民健康保険料が最も安い静岡県富士市に住んでいた場合、
国民健康保険料は
2,000,000×0.073=146,000円、12,167円です。
その差は、年間172,000円、月間14,333円になります。補償の内容は同じなのに、住んでいるところの違いにより、月々の負担額は最大14,333円も異なります。
国民健康保険料が高い地域の理由をおさえよう
国民健康保険料市区町村ランキングによる比較のように、地域によって国民健康保険料は異なります。では、なぜ地域によってこんなに異なるのでしょうか。事項で詳細を説明していきます。しっかりと把握しておきましょう。
国民健康保険料が高い地域の理由は大きく3つある
①高齢者が多い地域であるため
高齢者は病院の利用頻度が高いです。病院の診療費の7割は国民健康保険が負担します。よって、病院の利用頻度が高いと想定される高齢者の多い地域は、国民健康保険の負担が高く、保険料率も高くなります。
②低所得者層が多いため
低所得者層が多いと保険料の徴収額が少なくなります。よって保険料率を上げて一人当たりの負担を増やそうとします。
③国からの補助金がない、もしくは少ないため
上記3つの理由から市区町村ランキングのような結果がうまれているのです。
国民健康保険料の徴収額における市区町村ランキングは「1位:広島県広島市」「2位:兵庫県神戸市「3位:北海道函館市」
国民健康保険料の徴収額における市区町村ランキングについて、ご紹介いたしました。月々の負担額も年単位、10年単位にすると大きく異なってきます。分譲住宅の購入や賃貸住宅の契約を考えるときには、今回のような徴収額における市区町村ランキング結果も考慮すると、保険料の徴収額を意識して、家計への負担を減らすことができます。市区町村ランキングをしっかりと把握しておきましょう。
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