短時間正社員制度を導入するメリットとデメリット

2016年11月29日短時間正社員制度

短時間正社員制度とは

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まず、短時間正社員制度についてご説明しましょう。短時間正社員とは、フルタイム正社員と比較して、1週間の所定時間が短い正社員型の社員のことです。

勤務時間は短いが、その他の待遇は正社員と同じ

所定時間が短い以外に、以下に該当したとき、短時間正社員となります。

・期間の定めのない労働契約(無期労働契約)を締結している

・時間当たりの基本給および賞与・退職金等の算定方法等が同種のフルタイム正社員と同等

給料については、フルタイム正社員と同等の計算方法になり、たとえば、フルタイム正社員の月収が30万円だとすると、その半分の時間を働いた短時間正社員の月収は15万円になるということです。そのほか、賞与や退職金も計算方法は同じです。また、社会保障もフルタイム正社員と同等のため、社会保険にも加入できます。

短時間正社員制度を導入するメリット

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では、短時間正社員を雇うメリットとは、具体的にどんな点なのでしょうか? 企業側のメリットと労働者側のメリットをあわせて見ていきましょう。

メリット①意欲・能力の高い人材の確保

とくに女性に多いといえますが、働きたい意欲があり高い能力も持っていながら、子育てや家事とのバランスがとれずに正社員勤務を断念する場合は非常に多く見られます。短時間の勤務を前提に、正社員として受け入れてくれる企業が見つからないためです。短時間正社員制度を導入する企業が増えれば、そういった意欲と能力の両方を兼ね備えた社員が集まり、企業にとっては優秀な人材の確保が叶うのです。

メリット②リスクの分散・生産性の向上

短時間正社員が増えると、たとえば病気やケガなどにより長期で休む社員が出た場合でも、社員数が多いので、リスクを分散しやすくなります。突発的な事態にも、対応しやすくなる可能性は高まるでしょう。また、1人が長時間働くよりも、多くの人が無理のないバランスで良いパフォーマンスを発揮できることで、生産性が向上するメリットも考えられます。

メリット③労働者のワークライフバランスの実現

短時間正社員は、多くの場合で1日4~6時間勤務となります。子育てや介護との両立を図るなどのほかにも、自己啓発や勉強、ボランティア活動に時間を費やす人もいます。もちろん、自由時間を使って趣味などに時間を割くこともあるでしょう。

無理な残業や休日出勤をする必要がなく、心身共に健康な状態を作りやすくなります。経済的な不安を持たずに、ワークライフバランスを整えられることは、労働者にとって何よりのメリットです。

メリット④キャリア形成の実現

日本では、派遣社員、契約社員、パートタイマー、アルバイトなど非正規雇用の労働者は、どうしても社会的信用が薄くなります。期間が決まっている有期雇用なだけに、いつ契約更新が打ち切られ職を失うかわかりません。さらに、多くの場合で賞与や退職金の支給がありません。

しかし、短時間の勤務でも正社員と同等の扱いで正規雇用として働くことができれば、それがしっかりとキャリアとして積まれていきます。なにかしらの理由で一時的に職を離れても再就職がしやすく、ステップアップへの挑戦も叶えやすくなります。

短時間正社員制度を導入するデメリット

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つづいては、短時間正社員制度を導入するデメリットについて見ていきます。多くのメリットがある一方、少なからずデメリットも存在します。

デメリット①必要経費が増える

短時間正社員の数が増えれば増えるほど、社員数が増えることにつながります。そうなると備品などの経費も必要になり、事務手続きも増えることになります。研修を行う場合、その費用も人数分必要です。単純に人数が増えることで、必要経費が増える一面はデメリットといえるでしょう。

デメリット②管理職などへの昇進が厳しい

短時間正社員は、多くの場合で4~6時間勤務の人が多くなるため、なにかトラブルが起きたときの対応や責任をとるような管理職の役割を担うことが、むずかしいというデメリットもあります。今の立場で安定して働きたい人であれば問題ありませんが、昇進を叶えたいと願うなら、それが叶えづらいのはデメリットに感じてしまうはずです。

デメリット③フルタイム社員との確執

会社の業務内容や雰囲気にもよるかもしれませんが、フルタイム正社員と短時間正社員の間に確執が起きる可能性はないとはいえません。たとえば短時間正社員が帰宅したあとに、トラブルが起きた場合、必然的に残った社員で対応することになります。そうなると「短時間正社員は、楽して稼いでいる」、「なんで自分たちが尻拭いをさせられなきゃいけないのか」など、フルタイム正社員の不満が溜まる原因になります。

また、使用者側は「いくら短時間でも正社員なんだからしっかりしてほしい」と思うのに対し、短時間正社員の労働者側は「短時間で働く約束だから」と考える。このようなギャップが生まれやすいのです。

短時間正社員制度にはデメリットもあるが社会全体で見ればメリットが多い

短時間正社員制度を導入するには、やはりデメリットになりやすい点に懸念する必要があるといえます。しかし、それ以上にメリットが多いのも事実。このようなメリットを考えれば、企業はもっと積極的に短時間正社員制度を導入すべきでしょう。

いくつかのデメリットを考えると、バランスが鍵になるはずです。短時間正社員をどのくらい入れるべきか、時間をかけて検討すれば決して叶わないことではないのではないでしょうか。将来的には企業にとっても社会にとっても、メリットの多い短時間正社員制度の積極的活用を願ってやみません。

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2016年11月29日転職

Posted by BiZPARK