頑張るの語源と類義語、努力を表す四字熟語
頑張るの語源を探る
「頑張る」、この言葉は多くの人が日常的に多用する言葉のひとつと言えます。しかし、頑張るの語源を知っている人は、そう多くはないのではないでしょうか? 探ってみるとちょっと意外な事実がわかります。
頑張るの語源は「眼張る」または「我張る」
「頑張る」という言葉は、江戸時代から使われていた言葉で、漢字は当て字です。頑張るの語源には2通りあり、ひとつは、「眼張る(めばる)」が転じて「頑張る」に変化したとされる説。「がんばる」は江戸時代中期ごろの文献に現れ、それらは「見張りをする・目をつける」の意味が多いそう。
もうひとつは、広辞苑に掲載されている「我張る・我に張る」との語源。文字どおり、自分の考えなどを押しとおす意味を表します。一般的には、「眼張る」の説が有力とされているようですが、実際のところはなんとも言えないようです。
また、現在の「困難にめげずに精一杯努力してやり抜く」という意味の「頑張る」が使われ始めたのは、昭和11年頃、スポーツの世界で「前畑ガンバレ」などと使われたのが最初だったようです。
頑張るの類義語を覚えておくと非常に便利
頑張るは、ビジネスシーンでも日常生活のなかでも、頻出する言葉であると言えます。ただし、いつでもどんな場面でも「頑張る」を使えばいいわけではありません。むしろ敬遠される場面も少なくないのです。
「頑張れ」はプレッシャーを与えてしまうリスクも
日常生活でつい気軽に「頑張れ」や「頑張って」と声をかけてしまうことは、誰しも経験があるでしょう。しかし、むやみに「頑張れ」と声をかけることがプレッシャーになってしまうリスクも否定できません。そんなとき、頑張れの類義語を知っておくと非常に便利。類義語を使えば、余計なプレッシャーを与えずとも「頑張ってほしい」という意思を伝えることもできるはずです。
頑張るの類義語は数十通り
頑張るの類義語は、非常に多く存在します。ここでは、「困難にめげずに精一杯努力してやり抜く」という一般的な意味に通じる類義語を多数ご紹介します。
乗り越える/耐え忍ぶ/生き抜く/持ちこたえる/ガマン/踏ん張る/くじけない/屈しない/あきらめない/へこたれない/負けない/くじけない/七転八倒/ネバーギブアップの/不撓不屈の/粘る/逃げない/精を出す/励む/勤しむ/奮闘する/馬車馬のように/しゃかりきに/精力的に/汗水を流す/必死に/一生懸命/努力する/注力する/尽力する/奔走する/精進する/力を尽くす/アクセル全開で/粉骨砕身/意欲的に/奮起する/身を砕く/ベストを尽くす/意気込む/辛抱する/奮い立つ/精魂を傾ける/躍起になる/邁進する
主な類義語を並べていますが、頑張ると同等の意味を持つ言葉は探せばきっとまだまだあるはずです。自身のお気に入りの言葉を探してみるのも、いいかもしれません。
「頑張る」「努力」の意味を表す四字熟語
つづいて、ビジネスシーンや就職の面接でも非常に役立つ、「頑張る」「努力する」の意味を表す四字熟語をご紹介します。「頑張ります」とだけ言うよりも、より努力しようとする姿勢が伝わりやすくなるだけでなく、知的な印象を与えることもできるのではないでしょうか。ぜひ、日常生活のなかに四字熟語をとり入れてみてください。
面接でも自己紹介でも使えるのが四字熟語
さまざまなシーンで使いやすい四字熟語をお伝えします。
一生懸命…一所懸命…物事を命がけで真剣に行うこと
完全燃焼…全力投球…最後まで力の限りを尽くしてことに当たるたとえ
粉骨砕身…骨を粉にして身を砕くような努力をすること
不惜身命…あえて自らの身命をもかえりみないこと。元は仏教用語で仏道を修めるために命もためらわずに捧げるという意味
不眠不休…一生懸命努力をすること。眠らず休まずに物事を行いつづけること
悪戦苦闘…死に物狂いの苦しい戦い。困難の状況でも苦しみながら努力すること
獅子奮迅…物事を対処するのに、その勢いがはだはだ激しいこと
一心不乱…ひとつのことに集中して、心が乱れないこと
勤倹力行…勤勉倹約し、何事にも精一杯努力すること
奮励努力…気力を奮い起こして励み、努力を重ねること
このような四字熟語が、ビジネスシーンや面接でパッと出てくれば、きっと良い印象を与えられるはずです。
頑張るの語源・類義語・四字熟語は社会人にとって役立つ知識
頑張るの語源は、実は現在よく使われる意味とは異なり、「眼張る」や「我張る」だと言われています。現在でも、眼張るや我張るの意味も持ちますが、あまり多用はされていませんよね。
また、頑張るの類義語や同等の意味を表す四字熟語を知っておくことも、日常生活およびビジネスシーンで非常に役立ちます。ぜひ、使いやすい類義語や四字熟語を挨拶や会話、さらにはメールや手紙のなかでも活用してみてください。
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