休暇申請・有給申請をする際の理由について
本来は有給申請・休暇申請に理由提示の義務はない
有給申請・休暇申請をする際に、多くの企業は理由を聞いてきます。しかし本来は、有給申請・休暇申請をする理由について提示することを、強制することは出来ません。無理やり理由を提示させることは、労基法違反に当たるのです。
また、理由によって申請を却下することも本来は認められていません。しかし、企業側にも理由を聞かなければならない理由があるのです。
企業側は休暇中の有事に備えて理由を聞いてくる
ただし理由を提示していないと、休暇中に何らかの理由で企業側が連絡を取る必要が出てきた際など、連絡が取れない場合などに支障が起きます。それは何も企業側の問題だけでなく、休暇を取った労働者が何らかの事故、災害等に巻き込まれた際にも連絡は必要になってきますよね?こういった点から、多くの起業では有給申請・休暇申請の際に理由を提示しなくてはいけないのです。
最低限の理由は伝えるべきである
上記で述べたことから考えても、休暇申請の理由を提示することを法的に定められていないからといって、拒否することはあまり賢い選択とは言えません。
自分が休暇中の出先で災害にあったが、休暇の申請のみでどこで何をしているのか確認が取れなかったために対応が出来ない、というような可能性も十分あります。こういった事を無くすためにも、有給申請・休暇申請の際に、最低限度の理由を提示したほうがいいでと言えるでしょう。
有給申請・休暇申請の際に気を付ける事
有給申請・休暇申請の理由について、当たり障りの無いものであれば正直に説明して問題ありません。
休暇の申請の取り方にもよりますが、申請書類に記入して提出するような場合に理由に関する欄があるとしたら「私用」と書くのもいいでしょう。
上司に申告して有給休暇を貰う必要がある場合でも、一から十まで全てを説明する必要はありませんが、しっかりと理解をしてもらう必要があります。
繁忙期をなるべく避け会社と相談の上で申請を出そう
また、どうしても休暇によって業務に大きく支障が出る場合などに、企業は時期変更権という権利を認められており、有給休暇の取得日をずらすことが可能です。そのため労働者にとって、有給休暇は確実に取ることが出来る権利ではなく、会社との相談の上取得することが出来る権利であることを理解しておく必要があります。
また、前述した通り何らかの事故・災害等が発生した際に、困ることのないようにしておく必要がありますので、緊急の連絡先を予め教えておくなどする必要があります。
有給申請・休暇申請の理由にウソはつくべきでない!
有給休暇の申請理由がどうしても説明できない際、ウソをついてしまう方がいらっしゃいますが、基本的にはウソをつかない方がいいでしょう。
一つは、前述した労基法によって企業側が保有する「時期変更権」が関係します。労働者が複数人同時に有給休暇を申請した際には、急を要する事案の方を優先します。主に法事、結婚式などは優先される傾向にあるようです。
ウソがばれた場合に処分される可能性がある
法事、結婚式があるとウソをつき、会社に時期変更権を使用させず有給休暇を優先的に取得したら、ウソがバレた際に処分を受けることがあります。
そのため、出来る限り有給申請・休暇申請の際にウソをつくのは控えた方がいいでしょう。仮に、真実を申告しないのであれば最低でも「ウソは言ってない」程度まで真実を混ぜる必要があります。それでもウソをつくのであれば、それによって発生するリスクまで全て理解した上で行ってくださいね。
有給申請・休暇申請をする時は最低限の理由を伝えトラブル回避に努めよう
今回は、有給申請・休暇申請する際の理由について見ていきました。
申請をする上で押さえておきたいポイントは
1.理由を全て説明する必要は無い
2.確実に申請した日に休暇が取れるわけではない
3.休暇中も連絡を取れるようにしておいた方が良い
4.基本的にはウソを吐いて有給を取るのは控えたほうがいい
の4点です。
有給休暇の申請時には出来るだけ理由を伝えるようにし、何かあった時にトラブルにならないよう対応しておきましょう。
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