留学に必要な資金をローンを組んで調達する方法
留学に行きたいけどお金がない
チャンスがあれば、いつか海外留学がしたい。社会人として働きながら、そう考えている人は沢山います。しかし、金銭的な都合からなかなか1歩踏み出せずにいる人がほとんどであることも事実です。
留学に必要な費用はどれくらい?
そもそも、海外留学にはどの程度の費用が必要となるのでしょうか。調査によると、以下のような結果が出ています。
これは、語学留学に必要な費用の平均データです。社会人として留学し、語学以外の勉強をしようと考えているなら、学費の面でさらに資金が必要となるでしょう。また、期間が長引けばそれだけ出費は重なっていきます。1年を超える留学を計画しているなら、人によっては500万円を超える資金が必要となるでしょう。
平均的な貯金額は…
日々しっかりと貯金ができており、留学費用をすべて自分で用意できるなら、それに越したことはありません。
では、日本人はどの程度貯金ができているのでしょうか。
平均的には、20代の貯金額は約326万円、30代は583万円、40代は1,073万円となっています(参考:総務省統計局『貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高|世帯主の年齢階級別』)。
確かに、それくらい貯金ができていれば留学も実現できるでしょう。しかし、実際平均額と同じくらい貯金ができている世帯は、それほど多くないというのが実情です。
留学のために教育ローンを組むという選択肢
貯金ができていない人は、留学を諦めるしかないのでしょうか?もちろん、解決策はちゃんと用意されています。最もメジャーな解決策は、教育ローンを組むことでしょう。
教育ローンとは
目的ローンのひとつ。入学金・授業料・教材費・資格取得費など直接的に勉学につながる費用から、渡航費や下宿費など留学に必要な資金の借り入れも行える。また、本人が使うお金ではなく、子供の就学に必要な資金としての利用も可能。
教育ローンの種類
ローンと聞くと、銀行の金融商品というイメージが強いかもしれません。確かに、教育ローンのほとんどは銀行が用意しているものです。
しかし、中にはその他の金融機関で利用できる教育ローンもあります。
代表的な教育ローンは、以下の通りです。
①銀行の教育ローン
【特徴】
●金利:約2~5%
●金額:約300万~1,000万円
最も代表的な教育ローンです。銀行によって金利も限度額も大きく変わってきますが、総じて低金利なので負担は大きくなりすぎません。なお、返済期間は一般的に最長10年となっています。
②日本政策金融公庫の教育一般貸付
【特徴】
●金利:1.81%
●金額:350万円
国家機関である「日本政策金融公庫(日本公庫)」の教育ローンです。政府による貸付なので、金利はどこよりも安くなっています。
利用可能な限度額は銀行に劣りますが、1年間程度の語学留学を考えている人にはピッタリなローンと言えるでしょう。
③日本学生支援機構の奨学金
【特徴】
●金利:日本学生支援機構参照
●金額:日本学生支援機構参照
厳密には教育ローンではありませんが、留学資金としての利用ができる借入金には違いありません。
奨学金は一気に借り入れを行うローンではなく、一定期間にわたって毎月一定額ずつの貸付が行われ、貸付期間終了後に返済が開始されます。
ただし審査は厳しい
上記の教育ローンは、いずれも審査に通過しなければ利用できません。しかし、貸付金額が大きく金利も安いため、いずれも審査のハードルは高くなっています。何よりもある程度の収入が必要とされ、たとえ通過したとしても希望額通りのローンを組めるとは限らないでしょう。あくまでも教育ローンは「留学資金の補助」と考え、計画的に貯金はしておいた方がよさそうです。
どうしても留学資金が足りない、そんなときは…
留学資金として利用できるローンは、教育ローンだけではありません。
万が一「教育ローンは希望通りの金額にならなかったし、貯金も全然足りていない」という状況なら、用途自由のカードローンを用意しておくのもいいでしょう。金利は安くありませんが、教育ローンよりはるかに審査が通りやすいので、「少し足りない留学資金」を用意するには丁度いいです。
カードローンとは
専用カードを使ってコンビニなどのATMから現金を引き出し、ローンとして少額ずつ返済していく商品。 教育ローンに比べて金利が高いのが難点だが、審査が厳しくなくて利用目的に制限がないのが特徴。
【まとめ】留学資金は貯金とローンを組み合わせて用意しよう
留学は得るものが大きいですが、その分費用は安くありません。しっかり勉強しようと思うなら、最低でも300万円は用意しておくべきでしょう。
普段からしっかり貯金ができているなら、それで全額賄えるかもしれません。しかし、実際は「どうしてもお金が足りない」と留学を諦めてしまう人がほとんどです。
そんなときは、教育ローンという存在を思い出してください。審査は厳しいですが、安い金利で留学資金の貸し付けを受けることができるでしょう。
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