年末調整に必要な保険の書類の名義変更忘れについて
年末調整に保険の名義変更忘れに気づいてしまった場合の対処とは
備考欄に名義変更忘れの旨を記載して提出すればOK
実は悩む必要はあまりありません。結婚したために名義変更があった旨を年末調整用紙の備考欄などに記載しておけば、基本的に旧姓の証明書を添付しても受理され、きちんと控除されるようです。せっかく保険料を払っているのに名義変更を忘れただけで受けられる控除が受けられないということはありませんので、年末調整の備考欄に必ず記載して提出しましょう。
年末調整とは一年の税金を計算するために行う
そもそも年末調整とはどのようなものなのかを整理したいと思います。働いている人であれば通常、毎年年末調整を行います。年末調整というのは日本国民にとってかなり重要なことで、なぜかというと年末調整というのはその年一年間の納めるべき税金の金額を正しく算出するために必要なことだからです。
年末調整の際に、保険やローンの申請をすることで控除を受けることができ、払いすぎた税金が戻ってくることもあります。そのため、名義変更を忘れた保険について心配する人が多くいるようですが、上記の通りあまり心配は要りません。
サラリーマンは会社が手続きをしてくれる
毎月の給与明細で税金は既に取られているよと思う人もなかにはいるかもしれませんが、給与から毎月引かれている税金というのはあくまで仮の金額です。仮の金額を先に徴収して、一年の終わりにきちんと収入が確定したタイミングであらためて計算し直して、もし毎月支払っていた保険などの税金額が実際よりも多ければ後日還付され、少なければ徴収されるという仕組みになっています。
通常、この細かい作業というのは、サラリーマンの場合は会社が行ってくれます。自分で組んだ保険やローンについても、会社に書類を提出すれば問題ありませんし、保険などを除く社内の書類であれば名義変更は会社が処理してくれています。
しかし、自営業者などは確定申告をしなければいけないため、自身の税金額を自身で計算しなければならないのですが、実はこれがけっこう面倒な作業なので、サラリーマンというのは結構恵まれている立場なのかもしれませんね。
もし名義変更だけでなく、ほかにも心配な点があれば、一度会社に確認してみると良いですね。また引っ越しをして住所の変更があった際も、名義変更の手続きを忘れがちですので注意しましょう。
「収入」ではなく「所得」に税金がかかる
年末調整時によく聞く収入と所得という単語は、そんなに意味が変わらないように思えますが、実は違います。あまり普段の生活ではその違いを気にしたことが無いかもしれませんが、収入というのは頂いたお金全額のことで、この収入から、社会保険料など国が控除してよいと定めているものを引いた残りの額が所得として考えられています。そして、この所得の金額にかかるのが「所得税」ということになります。
控除額が大きいほど税金は少なくて済む
つまり所得というのは控除額が多ければ多いほど少なくなるのです。例えば同じ年収800万円の人でも、控除の金額が多い人の方が所得が少なくなりますので、結果として支払う税金は少なく済むというわけです。ご自身で加入している生命保険も控除の対象になるので、保険会社から送られてくる支払い証明書を添付して年末調整用紙と一緒に添付すれば控除され、税金が少なくなります。控除額が大きくなるように準備しようと思うのは当たりまえですね。
もし年末調整時に保険の名義変更忘れに気づいてしまっても備考欄にきちんと記載すれば控除は受けられる
名義だけでなく何か変更があった際は都度更新するのが理想ではありますが、もし忘れてしまっていても、書類の備考欄に必ずその旨を記載してから提出すれば控除はきちんと受けることができます。年末調整は年に一度しかないためわからないことが多いという方も少なくないと思いますが、もし手続きで躓いてしまったり、書類に不備が判明した際は、会社の担当者に確認するなどしてみましょう。
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