中途採用で業種ごとに求人の多い時期と転職成功へのコツ
中途採用に対する求人の多い時期は3月・6月・9月
1年のうち、企業の中途採用などの求人数が多いのは、3月と9月です。これは、多くの企業が上期と下期の期初である4月、10月に合わせて転職者の中途採用をしているためです。
3月、9月に続いて中途採用の求人が多い時期は6月です。これは、四半期の期初が7月なので、それに合わせて7月入社の社員を採用しています。
また、6月は4月に入社した新入社員の教育が一段落する時期でもあるので、そのタイミングで新しい社員として転職者を採用するケースもあります。
初夏はボーナスをもらって退職する人が多いため求人数が増える
さらに6月、7月は退職者が多い時期でもあります。というのも、この頃は夏のボーナスの時期であり、もらうものをもらってから会社を離れる人が多いという理由からです。そのため、転職者が多い会社は6月にも求人数と求職者の数も増え、中途採用の転職市場がにぎわう季節です。
職種により中途採用の求人の多い時期に違いがある
職種によって中途採用に対する求人の多い時期は、大きく変わってきます。自分が目指す職業は、どのタイミングで中途採用に力を入れているのかを確認しておくだけで、採用されやすくなるといえます。
中途採用を目指すなら、職種の特性を理解しておいて損はなく、求人の多い時期に合わせて転職活動を活発化させましょう。企業や業種ごとに求人の多い時期を説明します。
営業・販売・サービスの中途採用求人の多い時期は3月と9月
「営業・販売・サービス」では3月と9月に募集が増加します。これは、ボーナスを貰ってから退職する人が多い職種のためです。
転職者が多い会社が中途採用の求人を出す時期は、退職者が多い時期でもあるため、入社を目指すならおすすめの期間といえるのではないでしょうか。
企画・管理・経理の中途採用求人の多い時期は6月
「企画・管理・経理」では6月の募集が多いです。
経理職は、年度末の決算期から株主総会が終わる6月ごろまでが1年で一番忙しい時期のため、仕事が一段落したタイミングで退職する人が多いためです。転職者が多い会社としても、繁忙期で新しい社員を迎え入れることはできないので、6月以降に中途採用の募集を出す会社が多いという事情もあります。
建築・土木の中途採用求人の多い時期は4月
「建築・土木」は4月が募集のピークです。公共事業の多い年度末を終えてから、転職活動を始めた求職者を採用するためです。
建築・土木系の求人の多い時期は、一般的な中途採用の募集が増える時期とは少しずれるので、注意してください。転職を希望しているなら、年度末より少し前から履歴書を書くなど、応募の準備を始めると丁度よいでしょう。
ITエンジニア・クリエイティブは時期であまり変動しない
「ITエンジニア・クリエイティブ」は、月ごとの求人の多い時期と募集数にあまり変動はありません。これらの職種はもともと募集数が少ないうえに、退職者が出たらその都度募集するという、欠員補充の意味での採用が多いためです。
中途採用の求人が多い時期は強力なライバルの存在に気をつける
一般的には、中途採用の募集が多い時期に転職活動を始めた方が、採用されやすいと言われています。ただ、個人差はあります。
というのも、このような時期には、凄腕の求職者たちも多いからです。たとえば、第二新卒や社会経験のない既卒者の場合、経験も実績も豊富な求職者たちには太刀打ちできないでしょう。
いくら求人数が多くても、中途採用にはそれだけライバルも多いため、思ったほどのチャンスは転がっていないはずです。
時期を合わせた転職活動が成功のコツ
書類選考や面接で他の求職者と比較されるのが嫌な人の場合は、あえてこの求人の多い時期を外して転職活動を始めるのも一つの手です。
また、職種ごとに転職市場がにぎわう時期に差があります。転職先にこだわりがない人は、そのときそのときの転職市場の動向に合わせた活動がおすすめです。転職活動を成功させるには、求人が多い時期を考慮することがコツです。
中途採用求人の多い時期は3月・6月・9月!時期を合わせた転職活動が成功のコツ
企業が出す中途採用の求人が多い時期と、転職を成功させるコツについて説明しました。
求職者の多くは、履歴書の準備から採用まで2~3ヵ月かかっており、中途採用求人の多い時期に合わせて、自分の転職活動の準備を始めましょう。基本的には3月と9月に求人数が増えます。
しかし、中途採用の募集が多い時期でなくても、チャンスは転がっているものです。転職者が多い会社や職種によって募集のタイミングが変わるため、転職活動成功のためにも、常にアンテナを張って新しい情報に目を光らせておくこともコツです。
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