復職へ向け知っておいたほうがいい産業医面談の内容
休職から復職への一般的な流れ
欧米型の極端な成果主義の導入以降、日本的雇用システムが崩壊し「KAROUSHI」という言葉が、全世界の共通語になってしまいました。もちろん、そうした劣悪な労働環境はごく一部ですが、企業側もいわゆる「ブラック企業」の烙印を押されないために、企業イメージといったもので、かなり神経質になっています。
このような世間の風潮から、企業側もしっかりとした、産業医面談の内容次第で、復職させるという保証を求めるようになっています。
企業が求める復帰へのフローには産業医面談の内容が含まれる
公益財団法人日本生産性本部によると、心因性の不調による復職では一般的に、
「復職希望の申請」
↓
「復職の判定」
↓
「復職プランの作成」といった手順を踏みます。
要は、そもそも本人が復職することを希望しているのか、またそれが可能なのかという産業医の面談、そして以上を踏まえた上で具体的な復職へ向けたプラン作りをするというのが一般的です。
産業医との面談に臨む上で知っておきたい内容
心因性の不調から回復し、社会復帰を目指すとなった時には、必ず産業医との面談のプロセスを要します。
しかし、本人には復職の意思があるのにも関わらず、産業医から復職は、不可能との診断を下されてしまうことがあります。そのような本人と産業医との意思の摩擦は、どのように起こるのでしょうか。
どのような面談内容なのでしょうか。まず理解していただきたいのは、産業医はあなたの復職を拒む敵ではないということです。産業医もあなたの復職を望んでいますが、会社へ戻るからには、同じ失敗を繰り返させる訳にはいかないのです。そのため、面談内容が重要になってきます。
産業医が面談で何よりも知りたい内容は生活リズムと防止策
産業医面談の内容として、復職希望者に尋ねることは復職の意思です。これは当然に思えるでしょうが、これを前提とした上で、あなたが復職に向けての心構えが出来ているかという内容を見ています。
休職中は、生活リズムが不規則になりがちですが、復職を目指すならば仕事に向けて、生活リズムを整えていると、面談内容でアピールする必要があります。そして重要なのが、再発への防止策を用意しているかということです。せっかく復職しても、以前と同じ勤務状態だとまた同じ事が起きるのも時間の問題です。
再発を防ぐために、しっかりとした自分なりの計画を持っているということを、面談内容でアピールすることが重要です。
復職よりも大切な内容はうつ病などが解決済みかどうか
復職へ向けての産業医との面談に際して、内容を学び、就職面接のように事前に備えることは重要ですが、何よりも重要なのが、あなた自身が問題を解決済みであるかということです。職場でのストレスや過労から、うつ病になり、自殺や取り返しの付かない障害を背負ってしまうケースは、今現在の日本にも数多く存在します。
自衛ができているかを確認する内容になっている
日本人の非常に良い側面である「勤勉さ・誠実さ」が、仇になった形とも言える過労死や職場うつの実態。復職を仕事に「真剣」になることはもちろん大切ですが、「深刻」に考え過ぎないことも、これからの時代を生き抜く自衛策として、重要なことです。復職に向けた面談では、そういった自衛ができているかを確認する内容になっているのです。
復職に向けた面談では自衛のための体調管理が整っているかを判断する内容となっている
産業医も主観で復職の判断を決めているのではなく、内容が定式化され面談では、必ずチェックすべき項目が、リストアップされています。それらの項目を一つ一つ照らしあわせて、面談者の復職の是非を客観的に、判断出来る仕組みづくりが体系化されています。
ここで述べたことは、その中でも特に重要視されがちです。面談の際には必ず答えを用意して望みましょう。
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