管理栄養士に受かる効果的な勉強方法とおすすめ参考書
栄養学のプロ「管理栄養士」の受験要件と基本情報とは
管理栄養士とは、栄養学を極め、病気の人に食事指導を行うなど、健康の維持増進のためのアドバイスや管理を行うことができる国家資格です。資格取得には専門の学校に入るなど、かなりの勉強が必要な難関でもあります。まずは栄養学のプロである管理栄養士という資格の基本情報と、受験要件を確認しておきましょう。
受験要件は「栄養士」の資格保持者が基本
管理栄養士の資格試験には、受験要件を満たしていないと受験することができません。いきなり管理栄養士から受けようと思ってもできませんので、よく要件を確認して、必要な資格を取得しておきましょう。
【受験要件】
■「栄養士」の資格保持者
※栄養士の資格は、栄養士の養成施設を卒業すると自動的に付与される。
■「栄養士」の資格保持者で、一定期間、栄養指導に従事した者
※栄養士の養成施設での勉強+実務で5年必要
または、「管理栄養士」の養成施設を卒業した者
やはり、栄養学についてある程度の基準を満たさないといけないようです。
管理栄養士は栄養学の指導・管理ができる資格
厚生労働大臣からの免許を受けて、管理栄養士となります。実務としては、傷病者らに対して、療養のため栄養学に関する指導や、栄養状態に応じた専門的な知識・高度な技術を要する健康保持のための指導を行う事などです。
また、特定多数人に食事を提供する施設の利用者の、体の状況や栄養の状態等に応じ、給食管理、栄養改善のために必要な指導を行うことを業とする者、とも定義されているようです。
管理栄養士合格への道――独学か? 通学か?
上記の説明のとおり、管理栄養士の資格は、栄養士の資格を専門の養成機関卒業後に取得した後、数年の実務経験を経て初めて受験資格が得られます。もともと栄養学の知識があるのですから、独学勉強でも問題ないのではないかと思われますが、実際はいかがなものなのでしょうか。
独学で試験に挑む人は多い
受験者の内の半数を占めるという意見もあるほど、管理栄養士試験に独学で挑む人は多いようです。それは、受験者のほとんどが仕事を持っているため、昼間学校に通う時間がない、一人暮らしなどでお金がない、といった事情が大きく関係しているようです。
もちろん、栄養学を独学で習得し、試験に合格することは十分可能ですし、実際に合格者も多くいます。しかし一方では、厳しい現実もあるようです。
独学の合格者は約5%~30%と低め
養成施設卒業者と比べて独学者の合格率は※約5%~30%ほどと非常に低くなっています。効率良く短期間での取得を目指す、または栄養学を独学で続ける自信のない人は、専門の施設で勉強する方が合格率は高まり、確実に資格を取得することができるでしょう。
それでも独学で目指したい人は、勉強と受験に数年費やす覚悟と、挫折せず続ける強い気持を持って挑む必要があるようです。自分の性格を勘案して、独学か通学かを決めなければなりません。
独学で取得を目指す際の効果的な勉強方法とは
勉強法が決まったら、あとは管理栄養士合格に向かって勉強を進めるだけ!覚えることはたくさんありますが、どのように勉強すればいいのでしょうか?合格者の方の意見を参考に、効率よく合格を目指すことのできる勉強法を探ってみました。
合格を目指すコツは100%を狙わずに60%以上を目指す
管理栄養士の資格取得で大事なことは、全体の60%以上をとればいいので、何が何でも100%にする必要性はないことです。どうしても解けない問題や、何度やっても覚えられないところは諦めることも大切でしょう。
別の角度から言えば、自信のない箇所が全教科で30%以内ならば、仮に10%の余裕を残したとしてもまだ大丈夫という事です。
管理栄養士を目指す人必見!栄養学のおすすめ参考書
独学で勉強すると決めたら、まずはテキストを入手しなければなりません。このテキスト選びが勝敗決めると言っても過言ではないかもしれませんので、評判の良い物を選びましょう。
『管理栄養士国家試験の要点 2015年版 ―基礎からしっかり学ぼう!』
おすすめの参考書の一冊目はこちらです。合格者の中にも、愛用していたとの声が多く聞かれました。これから栄養学を学び、管理栄養士の資格を取りたいなら、是非チェックしましょう。
『クエスチョン・バンク 管理栄養士国家試験問題解説2015』
続いてのおすすめの参考書はこちらです!こちらも、愛用者の多いテキストとして人気のようです。栄養学を独学で習得し、管理栄養士になろうと考えているなら、是非参考にしてみてください!
テキストを解くスケジュールや勉強方法とは?
様々な参考書が数多くあるなか、これらのテキストはどのように学習していくのが効率的なのでしょうか。
合格者が教える効率のいい勉強方法4ステップ
●各論から始める
こちらは、要点を絞った本がおすすめです。あまりみっちりやりすぎると、時間が足りません。おおまかに用語や全体像が見える程度が適切なスタートです。
●問題集を解いてみる
全体像を把握したあと、一度問題集を始めると自分自身の弱点が見えてきます。なので、その弱点がまだまだ多い場合は、もう少し弱点を減らせるように強化しましょう。
●模擬試験の問題を解く
本試験の1~2ヶ月前になったら、時間を測りながら、試験本番と同様に模擬試験を解いてみます。
●細かな数値を暗記する
本番当日の1~2週間前に数値を叩き込みます。例えば、食事摂取の基準や、各疾病毎の栄養価など、数値があるので、それらを暗記していきます。
計画を立てたらひたすら問題を解こう
参考書がそろって、過去問を入手したら、後はひたすら参考書を読み、問題を解いていきましょう。合格者の中には、過去5年間分の過去問を暗記する勢いで何度も解いたという人も。忙しい仕事の合間を縫ってのことになるでしょうから、仕事とプライベートと勉強時間のバランスをどうとるか、時間管理をしっかりすることもポイントです。
独学で栄養学を習得し管理栄養士になるためには4ステップで効率的に学習する
本ページでは、栄養学を独学で学んで管理栄養士になるための勉強方法について見てきました。難しそうに感じる管理栄養士の資格ですが、地道な勉強の積み重ねで、誰でも合格のチャンスがあります。栄養学をしっかりと身につけるため、自分に合った勉強方法を見つけましょう。
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