入社2年目で転職はNG?成功させる秘訣と第二新卒を目指すべき理由
入社2年目での転職は良い印象を持たれにくい
新卒で入社したものの、1年目で退職してしまう人が増えています。自分の思っていた仕事内容と違ったり、労働環境の過酷さや人間関係がうまくいかなかったりと、理由は様々です。
退職後に転職活動を始める必要がありますが、入社2年目での転職に対して、世間からの印象はあまりよくありません。
新卒の1年後離職率は約12%・3年以内で32%
終身雇用制が崩れた現代では、入社してから定年まで一つの会社で働き続けるという考え方も少なくなりました。ある調べによると、大卒で新卒入社した人の1年以内の離職率は約12%とされており、10人に1人以上が2年で転職しているのが分かります。3年以内の離職率で見ると、約32%となり、非常に高い数値です。
その中で、入社して2年で転職を成功させている人は大勢いますが、企業側が抱くイメージというのはあまり良くない現実があります。
採用側には「石の上にも3年」という考え方がある
入社2年目での転職が良い印象を持たれない理由は、人事や採用担当者の考え方による面が大きいといえるでしょう。入社1年では仕事も満足に覚えられず、何の実績もないまま転職を考えている人材に対し、マイナスの印象を抱いてしまうからです。
「石の上にも3年」ということわざの通り、最低3年は新卒で入った企業で頑張るべきという考え方が、採用担当者たちの根底にあります。
入社2年目の転職までに何をしてきたかが重要
入社2年目の転職に対する、世間のマイナスイメージを確認したところで、実際にどのように行動していくかが成功の秘訣です。転職を成功させるためには、新卒で入社してから退職や転職をするまでの1年間ほどで、何を残せたかが重要になります。
転職は新卒と違って経験が重視される
新卒ではありませんから、転職では今までに身に付けた経験が重要になります。新卒で入社してからの1年ほどで、何もスキルが身についておらず、実績もないのであれば入社2年目での転職は前途多難となるでしょう。
そのためにも、入社後2年で転職しようと考えたらビジネスマナーや、他の業界でも通じるようなスキルが必要になります。
自分のスキルや実績を職務経歴書にまとめよう
企業側からは、転職は新卒者としてではなく、中途採用者とみなされます。そのため、2年目の転職を成功に導くためには、自分が身に付けた経験やスキルをアピールできるようにしておかねばなりません。
職務経歴書には入社してから担当した内容について、具体的に行ったアクションや、売り上げに貢献した面などを記載すると良いですよ。ライティングやデザイン系などの場合は、ポートフォリオに自分の作品をまとめるとよいでしょう。自分の実績を視覚化し、アピールするのが転職を成功に導く秘訣です。
挑戦的な社風の企業なら入社2年目での転職も比較的容易
転職先が挑戦的な社風のベンチャー企業などであれば、入社2年目での転職に対して悪いイメージを持たれる場面は少ないかもしれません。
平均年齢が若く、やる気に満ち溢れている社員が集まっているベンチャー企業なら、入社2年目での転職が悪いようにはとられにくいです。
安定した働き方はできない可能性が高いため注意
挑戦的な社風を持つベンチャー企業などでは、安定した働き方はあまり期待できません。常にスピード感を重視する社風は、日々の働き方も目まぐるしく変化します。設立されて間もない企業がほとんどのため、給与や休日などの待遇面も安定していないケースが多いです。
古い考え方を持った人が少ない点は2年目の転職を成功させるには好条件ですが、安定との両立は難しいため、どちらが良いのかよく考えてから行動するべきでしょう。
第二新卒枠の採用を目指すのはなぜおすすめ?
入社2年目で転職を考えている人は、中途採用のみを意識しがちです。中途採用では経験者たちとの競争となり、採用を勝ち取るには非常に高い壁に阻まれてしまいます。そこで、転職成功の秘訣として、第二新卒という選択肢を考えてみるのがおすすめです。
第二新卒とは、大卒から3年までの25歳ほどの社会人を指します。
ビジネスマナーや社会経験をアピールできる上に求人も増えている
第二新卒では即戦力というよりも、最低限のビジネスマナーや社会経験を持っている点を重視しているのです。そのため、積極的に応募していくことをおすすめします。企業によっては中途採用とは別枠で、第二新卒を募集しているケースもあるため、要チェックです。近年ではビジネスマナーに関する研修などをしなくてよいなどの理由から、第二新卒を歓迎している企業も多くあります。
退職理由などを含め面接対策は必須!
第二新卒として転職を成功させたいなら、自分の経験や学んだ内容や成功体験をもとに、アピールしていきましょう。入社2年で転職すると、どうしても自分に非があると感じられてしまいます。退職理由を聞かれて、前職の悪口などを言ってしまうと採用されるのは難しいでしょう。あくまでもポジティブな退職理由を考え、面接に備えましょう。
入社2年目の転職は難しく経験が重視される!求人が多い第二新卒を目指すのもアリ
入社2年目での転職は、世間からはあまり良くないイメージを持たれがちです。やむにやまれぬ事情で退職してしまった場合は、第二新卒も視野に入れて転職活動をおこないましょう。
最低限のビジネスマナーや、自分が身に付けたスキルや実績を少しでもアピールできれば、企業の採用担当者の心に届くはずです。上記の考え方こそが、転職を成功に導く秘訣となります。
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