謙虚な人になるには?松下幸之助に学ぶ「謙虚」の3つの心得
「謙虚」とは何か
傲慢。横柄。自分勝手。自分のことをそんな風に決めつけてしまい、「謙虚な自分なんて絶対無理」と諦めていませんか? 「謙虚さ」とは、実は誰でも身に付けられるスキルなのです。まずは「謙虚」がどのようなものなのか、説明していきます。
「謙虚」とは控えめ・つつましい・素直という意味
「謙虚」とは、控えめ、つつましい、素直という意味です。「傲慢」や「横柄」の対義語にあたる言葉ですね。控えめでいるのが正しいか?というと、決してそうではありません。
控えめすぎるのは単なる「卑屈」
控えて控えて、隅っこで小っちゃくなっているような態度は、謙虚ではなく「卑屈」といいます。傲慢過ぎる人間と同じように、卑屈過ぎる人間もまた、度が過ぎると周りの人は離れていってしまいます。傲慢でも卑屈でもなく、謙虚に生きていくためには、「自分も他人も大事にする」のが大切です。
「社会の一部」という自覚を持つ
「自分も他人も大切にする」なんて、言葉にしてみるとなんだか難しそうですが、これは意識していくだけで身につけられます。当然ながら、人間はひとりでは生きていけません。誰もが支え合ってはじめて、ひとりで立つことができるのです。 あなたの主観で判断するのではなく、すべては「社会の一部」であるという自覚を持ちましょう。
「信じること」が謙虚になるための基盤
「相手を信じられない」という気持ちは、謙虚になるための道をふさいでしまいます。他人に認めてもらいたいがために、過剰に自分を飾ろうとしますよね?「もっと見てもらいたい!」という気持ちがふくらみ、それが傲慢につながっていくのです。 わざわざ口に出してアピールしなくとも、こちらと同じように相手もあなたをしっかりと見ています。謙虚になるためのとても重要な要素は、「相手を信じている」と、どっしり構えていられる姿勢にあるのです。
謙虚な人になるには?
そもそも日本人は謙虚な人が多い
普段の生活で謙虚さを意識できない理由として、ほとんどの日本人がすでに謙虚であるからと考えられます。災害時にも商品購入のための列を崩さないなど、世界的に見ても高い民度を保っていられるのには、謙虚さがあるからです。
謙虚すぎても人に嫌われる
しかし、謙虚すぎると人から好かれるどころか、逆に嫌われてしまいます。これは、先ほど紹介した卑屈さに振り切ってしまっているからです。何事にもオドオドして自信のない態度は、見る者を不快にさせます。
謙虚さがないなら普段から意識する
謙虚な人が多い日本において、自分にその精神が足りないと感じている場合は、普段から意識するようにしてください。次の項目では、謙虚さを身に付けるために必要な名言を紹介します。
謙虚・素直になるための松下幸之助の名言とは?
「素直になる」というのは、「謙虚になる」のと同義です。「卑屈」と「素直」は違いますよね?素直になると、謙虚につながっていくのです。松下幸之助の著書を参考にしてみると、それがよくわかります。
松下幸之助とは
松下 幸之助(まつした こうのすけ)は、日本の実業家、発明家、著述家。
パナソニック(旧社名:松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)を一代で築き上げた経営者である。
異名は経営の神様。
松下幸之助の著書にある謙虚・素直になるために必要なこと
松下幸之助の著書「素直な心になるために」で、語っている言葉をここで紹介しますので、その言葉をみていきましょう。
耳を傾ける
素直な心というものは、だれに対しても何事に対しても耳を傾ける心である(松下幸之助(1976年).素直な心になるために PHP研究所)
全てに学ぶ心
素直な心というものは、すべてに対して学ぶ心で接し、そこから何らかの教えを 得ようとする謙虚さを持った心です。(松下幸之助(1976年).素直な心になるために PHP研究所)
価値を知る
素直な心というものは、よいものはよいものと認識し、価値あるものはその価値を 正しく認めることのできる心である。 (松下幸之助(1976年).素直な心になるために PHP研究所)
素直になるために①耳を傾ける
1人でなんでも成し遂げようとするのは、傲慢である以前に不可能です。順調であっても決してうぬぼれず、逆境であっても乗り越えていく。それは確かに素晴らしいですし、とても大事でもあります。 しかし、それでも1人で全てをこなるというのは、やはり間違っています。人間は、1人の考えだけではとても偏ってしまうのものですし、何よりも間違っていたとしても、1人では気づけません。それを自覚し、素直に他人の意見を受け入れていかなければ、成長するのはは難しいでしょう。
素直になるために②全てに学ぶ心
「全てを受け入れる」という言葉の意味を間違ってはいけません。無条件に受け入れてしまうイエスマンになるのではなく、「他人の意見から学ぼう」という意味です。ひとつの考え方に捉われず、素直に他人の考え方から学び、取り入れていけるようになりましょう。 全てに学ぼうとする姿勢を持っていると、卑屈でもなく傲慢でもない「謙虚な人間」になれるのです。
素直になるために③価値を知る
「価値を知る」とは、他人からもらった新しい価値観の「意味」を汲み取ることを指します。「余計なお世話だが、参考程度に」という受け入れ方をするようでは、先に述べた学ぶ心を理解していない証拠。 「意見をくれてありがとう」という、感謝の気持ちを必ず持つようにしましょう。他人が口に出した意見にも、必ず意図があるからです。 誰からの意見、価値観でも、「良いものは良い」と感じる心も必要ですよ。
人間関係のトラブル解決に必要なのは「謙虚になる」
人間関係のトラブルを解決するためには、「謙虚になる」ことがとても有効です。トラブルになってしまった時に重要なのは、「原因の追究」だけではありません。無条件に相手が悪いと決めつけるのは避けましょう。
解決するためには「相手の意見を聞く」のが何よりも重要
解決への糸口となるのが「謙虚」です。我を貫いてくる相手に対しては、自分から折れることも必要になるでしょう。 もちろん、きちんと話をしてみることで、こちらの意見を理解してもらうことは十分に可能です。 「耳を傾け、相手の意見に価値を見出す」ことは、人間関係のトラブルを収拾するうえでも大切な行為です。
謙虚な女性の存在が場を整える
謙虚さを持った人物は場の空気を正しく導けます。特に女性の場合だと、よりうまく場をコントロールできるでしょう。おしとやかに礼儀正しく振る舞うことで、粗ぶっていた空気も自然と和やかなものにできるはずです。
松下幸之助の謙虚・素直になる心得を知って人間として成長しよう
松下電器の創業者である、松下幸之助は謙虚になる必要性、重要性を説いています。一言で「謙虚になる」とはいうものの、実践するのは難しいと感じるかもしれません。 相手を思いやり、信じ、そして意見を聞き入れて一度思考を巡らせられる、多様な価値観を持ちましょう。まずは素直になることです。少しずつ謙虚な人間に近づいていけますよ。
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