「着る」の敬語は?正しい使い方【尊敬語・謙譲語】
「着る」を正しい尊敬語・謙譲語に変換しよう
「着る」は間違いやすい敬語の1つで、正しく尊敬語・謙譲語に変換して使えていない人がたくさんいます。
では、「着る」の正しい尊敬語・謙譲語などの敬語を使うには、何と言いどういった時に使えばいいのかを見ていきましょう。
『着る』の尊敬語・謙譲語・丁寧語
■尊敬語
「お召しになる」「召す」「ご着用」「着られる」
■謙譲語
「着させていただく」「身に付けさせていただく」
■丁寧語
「着ます」
「着る」の尊敬語は「お召しになる」と言うのが一般的な変換でしょう。
そのため、「お召しになっていただき、有難うございました。」または、「ご着用いただき、有難う御座いました。」などのように変換して使うのが普通です。
着るの尊敬語は「お召しになる」や「ご着用」「着られる」と変換する
着るの尊敬語は「お召しになる」や「ご着用」「着られる」と変換して使います。
「お~なる」という尊敬語の基本の形を使うと「お着になる」となりますが、不自然なので「お召しになる」や「ご着用なさる」へ変換して使うのが一般的といっていいでしょう。
しっくりくる尊敬語に変換すると・・・
「着る」を「お着になる」というと違和感を感じます。
そこで「先生が洋服を着る」という言葉を尊敬語に変換してみると……
「先生が洋服をお召しになる」
「先生が洋服をご着用になる」
……のように言い換えます。本来の【着る】の尊敬語は『召す』です。この『召す』を更に受け身の尊敬語にすると『召される』になります。これは多分ですが、更に受け身の表現にすると『お召しになる』になるんだと思います。
「着る」を謙譲語に変換してみよう
「着る」を謙譲語に変換すると「着させていただく」になります。人の服を借りるときや、服を着るために部屋を貸してもらったときなどに使います。「~させていただく」は五段活用「着る」という動詞の場合、正しい使い方です。
また、目上の人に服を着せてもらう場合や、部屋を借りて洋服を着る場合などは、
「講師に洋服を着させていただく」
「こちらの部屋で、洋服を着させて頂きありがとうございます」
……のように変換して使用します。
謙譲語は「~させていただく」と変換してみる
「着る」の謙譲語は「着させていただく」です。
「着る」の尊敬語は「お召しになる」「召す」「ご着用」となり、各々使い分けます。
原則として「…せていただく」は五段活用の動詞に、「…させていただく」はそれ以外の活用の動詞につく。上一段動詞「着る」を「着させていただく」、下一段動詞「受ける」を「受けさせていただく」とするのが正しい形となります。
「着る」の正しい尊敬語・謙譲語への変換の仕方を覚えておこう
ここでは、着るという言葉を正しい敬語(尊敬語・謙譲語)に変換する方法について紹介してきました。
「着る」という言葉は、尊敬語・謙譲語への変換が意外と難しい言葉です。
そのため、ここで紹介したような要点をしっかりと覚えておくようにしましょう。尊敬語と謙譲語の使い分けは、ビジネスマナーとして基本的な部分であるため、しっかりと身につけておくことをお勧めします。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません