「会う」の正しい敬語の使い方と会話例【尊敬語・謙譲語】
「会う」の正しい謙譲語とは
ビジネスシーンでは「会う」を敬語で表現する場面が多くなります。
取引先と合う、お客様と会う、など自分が誰かと会うだけでなく、上司が会う、先方が会うなど相手が会ったときなどそのシチュエーションはさまざまです。
それぞれにあわせて適切な敬語を使えると、マナーがしっかり身についているという印象を相手に与えることができるでしょう。社会人の基礎として、間違えた使い方をしないようしっかり理解しておきましょう。
話して側が経緯を評すもの
まずは、会うの正しい謙譲語の言い方から覚えましょう。謙譲語とは、動作(存在)の主体を低め、動作の客体または聞き手に話し手が敬意を表すものです。
「会う」の謙譲語は「お目にかかる」「お会いする」
「会うの」の正しい謙譲語は「お目にかかる」「お会いする」となります。たとえば、実際にビジネスの場で謙譲語を使う場合、このような言い方になるでしょう。
■お目にかかることができて光栄です。
■お会いできるのを楽しみにしております。
「会う」の正しい尊敬語とは
続いては、「会う」の尊敬語の正しい言い方を学びます。
尊敬語は、動作・存在の主体を高め、その人に話し手が敬意を表すものです。
「会う」の尊敬語は「お会いになる」「会われる」
「会う」の正しい尊敬語は「お会いになる」「会われる」となります。そして、ビジネスシーンで実際に使う場合は、以下のように使いましょう。
■○○さんにお会いになりましたか?
■社長に会われましたか?
「会う」の謙譲語と尊敬語の違いは、少々ややこしく感じるかもしれません。
しかし、一度覚えてしまえばすんなり使えるようになるはずです。
間違えやすい「お会いする」と「お会いになる」に注意
「会う」を敬語にしたとき、「お会いする」は謙譲語、「お会いになる」は尊敬語になります。しかし、言い回しがよく似ているこの2つの敬語は、しばしば間違えて使っている人を見かけます。
「社長にお会いしたのですか」という使い方は誤り
ビジネスシーンにおいて間違えやすい「会う」の敬語を使ったAさんと顧客との会話例をご紹介します。
顧客「先日、お宅の社長にお目にかかりましたよ」
Aさん「さようでございますか。社長にお会いしたのですね」
この言い方の間違いはどこでしょう? Aさんの「会う」の敬語の使い方が誤っています。この場合、「社長にお会いになったのですね」が正しい敬語の使い方です。
この場合、謙譲語の「お会いする」ではなく、尊敬語の「お会いになる」を使うべきです。「会う」は謙譲語と尊敬語の言い方が似ているため、焦らず冷静に使い分けてくださいね。
「会う」の謙譲語は「お目にかかる」尊敬語は「お会いになる」と覚えよう
ご紹介したように、「会う」の敬語の使い方は、若干ややこしい面もあります。そこで、もっとも間違えづらいのは、謙譲語は「お目にかかる」、尊敬語は「お会いになる」と覚えておくこと。
この謙譲語と尊敬語の言い方だけでもマスターしておけば、基本的には困ることはないでしょう。ただ、ビジネスでは、さまざまな言い回しを使い分けられると、より話が伝わりやすくスムーズになります。
慣れてきたら、会うの謙譲語・尊敬語のパターンを複数覚えて、上手に使い分けてみましょう。
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