【できます・なれます】正しい尊敬語と間違った敬語表現について解説
「できます」は謙譲語!目上の人には不適切
ビジネスシーンでは、敬語を適切に使えるかどうかが重要です。尊敬語、丁寧語、謙譲語の使い分けは意外に難しく、特に「できます」「なれます」の使い分け、正しい表現を知らない人もいるかもしれません。
目の上の人に向かって「ご利用できます」というのは間違った表現です。「お(ご)~できる、できます」という表現は謙譲語にあたるので不適切です。相手の行動を謙譲語にしてしまっているので、敬語の正しい使い分けができていないということになります。この場合に正しい尊敬語でいうなら「ご」を抜いて「利用なさる、される」という言い方でしょう。しかし、尊敬語の中でも敬意の度合いは低い方なので注意して使う必要があります。
「ご利用になる」「ご利用になれます」が正しい表現
「利用なさる、される」よりも敬意を込めた言い方が「ご利用になる、なれます」という表現です。尊敬語は「ご(お)」+~になるので表すため、利用するだと「ご利用になる」となるのです。口頭で使うなら「○○さんがご利用になります」と言うのが自然だといえます。さらに敬意を込めて言いたい時は「ご利用くださる」といえば問題ないでしょう。
「ご利用いただく」は尊敬語ではない間違った表現
「ご利用できます」と混同しがちですが、これは誤った表現なので注意しましょう。他にも「ご利用いただく」と間違ってしまう人もいます。これは上述したように「いただく」が謙譲語なので、このように使ってしまうと相手に自分を敬わせていることになってしまいます。もし謙譲語で言う時は「利用させていただく」が正しい表現となるので、尊敬語との使い分けをしっかり理解しておきましょう。
「ご利用できます」は謙譲語なので目上の人には使えない!正しくは「ご利用になれます」
「できます」「なれます」など、語尾で敬語の使い方は大きく変わります。特に謙譲語と尊敬語の使い分けには十分に注意しましょう。よく「ご」や「お」で尊敬語表現にしているのにも関わらず、語尾が謙譲語になっているパターンが多いです。これは相手を下に見て話していることになるので、正しい使い分けができるようにしておきましょう。
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