大学院は最短何年で卒業できる?気になる年数と特徴
大学院は文化の進展への寄与を目的に研究を行うところ
大学院とは、どのようなところなのでしょうか。学校教育法第99条によると「学術の理論および応用を教育研究し、文化の進展に寄与するのを目的とするもの」と定められています。対象は「大学の卒業生」もしくは「それと同等以上の学力を有すると認められた者」です。この際の大学に、短期大学は含まれません。大学院は学部課程の上に設けられています。簡単に言うと「大学の次の段階」と言える場所を指すのです。
大学院に入る目的は理系か文系かで異なる
大学院に入学する目的は、文系か理系によって異なるのが一般的です。理系の場合、ほとんどの学部のほとんどの学生が大学院に進みます。というのも、理系の学生は大学の知識を活かした専門的な研究を行ったりするケースが多く、就活でも大学院を卒業していないとなかなか内定がもらえないのです。対して文系の場合は、理系に比べてかなりの学生が大学院に行かず、大学卒業後はそれぞれの仕事を始めます。その理由として、文系が大学院に行く際にはそのほとんどが大学の教授になるか自分のやっている研究を継続したいと思っているからです
大学院は「修士課程」と「博士課程」に分かれている
大学院は実は1つだけではありません。「修士課程」と「博士課程」に分かれているのです。入学には「院試」と呼ばれる試験が課されます。それぞれの修了時には、論文の提出かペーパーテストによって評価が判断されます。ただ、医学部や法学部の場合はこれとは異なる仕組みです。医学部等の医療系は学部が6年あるので、大学卒業後いきなり博士課程に進みます。法学部の大学院では修士と博士の区別がありません。
大学院を卒業するまでにかかる期間は大体5年
大学院を卒業するには、何年かかるのでしょうか。その最短年数を見てみましょう。文系や理系を問わずほとんどの大学院は、修士と博士の合計5年で卒業できます。何年ずつかの内訳としては、修士が2年で博士は3年が一般的です。医療系の学部は博士のみなので、大体3年で卒業できます。法学部の法科大学院に関しては、先述した通り修士博士が何年かなどと分かれておりません。しかし、一般的に何年かを見ると3年です。ただ、大学院に在籍する学生の中には最短年数で卒業せず、何年も学生でいる人も多いです。
大学院在籍中に何年かの海外留学をする人もいる
大学院に何年も在籍している学生の中には、日本を飛び出して海外で研究を行いたいと思う人もいます。そして中には実際に、何年間も留学する学生もいるのです。研究対象が海外にある場合はその地で何年か研究に打ち込み、その成果を日本に帰ってきてから活かすのも1つの選択肢でしょう。こういった理由から、本来2年の修士課程などが3~4年かかるケースも多いです。大学院においては、珍しくないと言えるでしょう。
働きながら大学院に在籍する社会人も珍しくない
大学院に在籍する人の中には、自分のキャリアアップのために社会人として働きながら知識を身に付ける人もいます。文系の経営・経済学部の資格の中には、社会人として働いた経験がないと取得できない資格もあるので、珍しくはありません。そういった社会人の大学院生は3~5年かけて修了する人が多いです。
大学院は最短2年で卒業できるが博士課程で何年もかけて研究を行う人もいる
以上、大学院の概要や進学してから終了するまでに何年かかるのかを中心に見ていきました。大学院では、その理由によって何年で課程を修了するかが様々です。中には何年かの海外留学をする人や、社会人として働きながら学ぶ人もいます。大学院において気を付けなければならないのは、就職を迷っているから進学するという選択肢です。軽い気持ちで進学すると思ったよりも研究や勉強が難しく、修了するのに何年もかかってしまい、最終的に大学院をやめてしまうケースが多くあります。しっかりと先のことを考えて、進路選択をしましょう。
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