勉強時間は小学生以下?日本の大学生が勉強しない理由3つ
大学生の勉強時間
まず日本の大学生の勉強時間を見てみましょう。大学生が小学生よりも勉強しないというのは、事実でしょうか?独自に調べた結果について説明します。
1週間の勉強時間:10時間以下がおよそ70%
文部科学省による『学生の学修時間の現状』によると、1週間あたりの大学生の勉強時間は、講義を除いて10時間以下がおよそ70%に達しています。11時間以上を学習時間としている大学生は、20パーセントにも満たないのです。さらに勉強しないという学生が、およそ10パーセントを占めています。
受験生だったころを思い出してください。1日の勉強時間が10時間以上だった人も少なくないでしょう。大学とは高度で専門的な学問を学ぶ場所。それにも関わらず、大学生は勉強しないため、学習時間は短くなっているのが現状なのです。
海外の大学生と日本の大学生の勉強時間の違い
では、海外の大学生の勉強時間はどれほどでしょうか?アメリカの大学生の学習時間を独自に調べました。日本の大学生同様に、勉強しないのでしょうか?
1週間の勉強時間11時間以上がおよそ60%
結果から先に述べると、アメリカの大学生は日本の大学生よりも、はるかに勉強しています。10時間以下はおよそ40%、11時間以上はおよそ60%です。まったく勉強しない大学生はほとんどいません。
アメリカの大学生の場合、講義の時間以外は図書館で勉強していることが多いようです。毎日一日中勉強しているわけではなく、勉強から離れてリフレッシュの時間も取っています。
なぜ日本の大学生は勉強しないのか
同じ大学生なのに、なぜ勉強時間にこれほど差が出てしまうのでしょうか?日本の大学生が勉強しない理由について考察しました。勉強をしないのは、大学生本人だけの問題なのでしょうか?
大学生が勉強しない理由①:授業の質の低下
大学生の学習時間が短くなっている理由として、授業の質の低下が考えられます。質の低い授業とは、例えば先生が自分の好きなことだけを話している、シラバスとは関係ない授業をする、出席するだけで単位がもらえるなど。質の高い授業をしている先生も、たくさんいます。しかし、このような質の低い授業を行う先生が少なくないのです。
質の低い授業を真剣に聞く大学生はほとんどいないでしょう。質の低い授業でやる気をなくし、学習時間の低下の一因になっているのではないでしょうか?簡単に単位が取れる授業のために、学習時間を割く大学生もなかなかいませんよね。
大学生が勉強しない理由②:成績が就職に直接関係しない
就職活動において、研究内容については面接などでもよく質問されますが、成績までチェックする企業はなかなかありません。大学の成績は、就職に直接関係しないのです。
さらに大学卒業後、大学で学んだことを仕事に活かせる人も多くはないでしょう。ほとんどは就職して、会社の研修で仕事について一から学びます。
人生を左右するとも言われる就職活動に影響がないため、勉強しない大学生が増え、結果として学習時間も低下したと考えられます。
大学生が勉強しない理由③:経済的事情によりアルバイトに時間をかける
中には経済的な事情により、空いた時間をアルバイトにあてなければならない大学生もいます。勉強しないのではなく、勉強ができない。学習時間を確保することが難しいというパターンです。
勉強するために大学生になったのに、経済的事情のために学習時間を確保できないという問題は、本人だけで解決できる問題ではありません。
大学生の勉強時間は低下しており勉強しない理由を問題視する必要がある
大学生全員が勉強していないというわけではありません。一日のほとんどを勉強時間にあてている大学生も、もちろんいます。しかし、上述の理由により、学習時間の低下と勉強しない大学生が増えていることは事実です。
キャンパスライフは楽しいもの。勉強よりもサークル活動や遊びに熱中してしまい、勉強しないという大学生も多いでしょう。勉強しないのは、大学生本人の問題とする人も多いと思います。理由はどうであれ、学習時間の低下はもっと問題視されるべきであり、解決しなければならないことであると考えます。
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