フランス語検定とは?7つの級と試験内容

2017年1月16日フランス語検定

フランス語検定とは

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フランス語検定とは、正式には「実用フランス語技能検定試験」といいます。仏検と略されることもあります。まずはフランス語検定とは、どういった検定試験なのかを説明しましょう。

公益財団法人フランス語教育振興協会が実施している

フランス語検定は、公益財団法人フランス語教育振興協会が実施しています。日本人向けのフランス語の検定試験であり、文部科学省認定試験でした。日本における標準的な語学検定試験の1つとなっています。

30年以上の伝統と実績を持つ

フランス語検定は、日本国内のフランス語教育関係者と在日フランス大使館文化部の協力によって設立され、30年以上の歴史を持っています。受験者数は75万人を突破しており、日本国内外問わず、外国語学習において高い評価を得ています。

日本人のためのフランス語試験

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フランス語検定の特徴は、日本でフランス語を学ぶ日本人のために生まれた試験であることです。フランス語検定は。フランスに留学する予定や移住する予定はなく、フランス語が好きで勉強している人たちの1つの目標、あるいは目安になります。目標がなければ勉強への意欲は減りますし、自分のフランス語はどの程度のレベルなのかを知るためにも、フランス語検定は必要です。

単位修得や入学資格として認められる

フランス語検定を取得すると、単位修得や入学・編入資格として認められるケースもあります。フランス語検定は、日本の学校で学んだフランス語のレベルを判定するのにふさわしいとされているため、単位修得や入学資格として認める学校が年々増えているのです。

就職が有利になる

最近ではフランス語検定の認知度が高まってきているため、フランス語検定を取得することで就職が有利になる場合もあります。

日本に進出するフランス企業も年々増加していますし、反対にフランスに進出している日本企業も多く見られます。フランス語検定を取得して、フランス語ができるとアピールすれば、就職も有利になるでしょう。

就職に有利になる語学は英語だけではないのです。

フランス語検定の7つの級と試験内容について

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フランス語検定は7つの級にわかれており、自分のフランス語レベルがどの程度なのか明確に把握できるようになっています。

試験内容は読み書き中心ではないため、実用的なフランス語を身につけることができます。

フランス語検定の7つの級と試験内容について説明していきましょう。

1級:フランス語を使う仕事の即戦力になれる

フランス語検定1級は、フランス語を使う仕事で即戦力として働けるレベルがなければ合格できません。聞く・話す・読む・書く能力をバランスよく身につければ合格できるでしょう。

1級に合格するための学習時間の目安は600時間以上です。フランス語で書かれた政治・経済・社会・文化に関する記事を理解する力や、日本語をフランス語に翻訳する能力、自分の意見を論理的に述べて高度な議論を交わす能力などが求められます。

また、2次試験には個人面接があります。

準1級:ビジネスレベル

フランス語検定準1級は、ビジネスレベルです。日常生活とビジネスシーンで必要なフランス語を理解できる、専門的な分野についてフランス語で理解できる実力がなければ合格できません。

準1級に合格するために必要な学習時間の目安は500時間以上です。大学のフランス語の専門課程を卒業した程度の学力が求められます。フランス語の新聞や雑誌の記事を読み、要約できるなら合格できるでしょう。

出題される語彙は約5,000語です。一般的な内容に加えて専門的な分野の内容まで理解できるように勉強をしておきましょう。

2次試験は1級同様に、個人面接です。

2級:日常生活に困らない

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フランス語検定2級は、日常生活に困らないレベルです。日常生活やビジネスシーンにおいて一般的なフランス語が理解していれば、合格できるでしょう。

2級に合格するために必要な学習時間の目安は400時間以上です。大学のフランス語の専門課程で4年ほど勉強した程度の読解力やリスニング、スピーキング能力が求められます。

出題される語彙は約3,000語で、2級に合格すれば「フランス語が使える」と言っても差し支えないでしょう。

2次試験には個人面接がありますが、難易度は準1級と1級よりも下がるようです。

準2級:簡単な質疑応答ができる

フランス語検定準2級は、簡単な質疑応答ができるレベルです。日常生活における簡単なフランス語が理解できれば、合格できるでしょう。

準2級に合格するために必要な学習時間の目安は300時間以上で、大学3年を修了した程度の学力が求められます。

出題される語彙は約2,300語です。スピーキング力が求められるのは準2級からであり、準2級から2次試験の個人面接が実施されます。筆記試験対策だけでなく、2次試験対策もしっかり行う必要があります。

3級:簡単なフランス語を聞き取り話せる

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フランス語検定3級は、簡単なフランス語を聞き取って話せるレベルです。フランス語の基礎を一通り学び、簡単な日常会話を理解できる人は、3級を受検してみるといいでしょう。

3級に合格するために必要な標準学習時間は200時間以上であり、大学でフランス語の講義を受けて必要な試験対策を行えば合格できるでしょう。高校生で合格する人もいると言われています。

出題される語彙は約1,700語です。3級以下は1次試験のみで、筆記とリスニング問題があります。

4級:基本的かつ日常的なフランス語を理解できる

フランス語検定4級は、基本的かつ日常的なフランス語を理解できるレベルです。日常的なフランス語を理解した上で、読解やリスニング、ライティングができれば合格できるでしょう。

4級に合格するために必要な標準学習時間は100時間以上。試験対策として基礎的な文法や単語を覚える、さらに簡単なリスニング練習をしておけば問題はないでしょう。

出題される語彙は約900語で、語彙数から見ても難易度は低めだとよくわかります。

5級:初歩的なフランス語を理解できる

フランス語検定5級は、初歩的なフランス語を理解できるレベルです。初歩的なフランス語を理解し、読解やリスニング、ライティングの勉強をしておけば、問題なく合格できるでしょう。

5級に合格するために必要な標準学習時間は50時間以上で、大学でフランス語の講義を週に1回受講している人は、受けてみてはどうでしょうか。

フランス語検定とフランス語能力認定試験(TEF)との違い

これまで説明してきた実用フランス語技能検定試験とは別に、フランス語能力認定試験(TEF)というものもあります。名前が似ているので混同しないように注意してくださいね。

フランス語検定とはどのように異なるのか、最後にフランス語能力認定試験について紹介しましょう。

フランス語技能認定試験はパリ商工会議所が実施

フランス語技能認定試験は、権威あるパリ商工会議所が実施する世界共通のフランス語試験です。フランス語技能認定試験のスコアはフランス語スキルを証明するものであり、以下の機関で1つの基準として採用されています。

■フランスの大学編入(スコアによってはフランス語試験が免除)

■外務省によるアソシエートエキスパート等派遣制度

■カナダへの移住申請

900満点かつ7段階で評価される

フランス語技能認定試験は900点満点で7段階で評価されます。どのように評価されるかは以下を参考にしてください。

【初級】

・Niveau
・Niveau A1(69~203点) 基礎知識がある

・Niveau A2(204~360点) フランス語の基礎的な構造を理解

【中級】

・Niveau B1(361~540点) 日常会話ができる

・Niveau B2(541~698点) 日常会話・一般的な話題の議論ができる

【上級】

・Niveau C1(699~833点) フランス語に精通している

・Niveau C2(834~900点) 完璧にフランス語を扱える

表現力を測るためのオプション試験がある

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フランス語技能認定試験には、フランス語の表現力を測るためのオプション試験があります。オプション試験は筆記テストと口頭テストの2科目あり、1科目だけ受験することも可能です。オプション試験を受けるには、過去1年以内にフランス語技能認定試験を受けていなければなりません。

フランス語検定は日本人のための試験であり単位や入学資格として認められる

フランス語検定は、正式には「実用フランス語技能検定試験」といいます。フランス語技能認定試験とは別の検定試験なので、それぞれ混同しないように注意しましょう。

フランス語検定は日本でフランス語を勉強する日本人のための検定試験であり、フランス語技能認定試験は世界共通の試験である、という違いを覚えておいてください。

フランス語検定の知名度は高まっているため、フランス語を使う仕事がしたい人は就職を有利にするためにも、難易度の高い級を取得しておくのをおすすめします。

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2017年1月16日ビジネス

Posted by BiZPARK