お中元をもらった時のお礼の電話におけるマナー
そもそもお中元とは、年始から夏までの半年間についてお世話になった方々への、感謝の気持ちを贈るイベントです。季節柄、暑い時期に身体を壊さないようにと、労りの気持ちも込められています。
そんなお中元をいただいたとき。もらった相手に対して、すぐに電話でお礼を伝えたいという方も多いのでは。そこで今回は、お中元をもらった際に電話でお礼を伝える際のマナーをご紹介します。
そもそも電話でお礼を伝えてもいい?
お中元をもらったらすぐにお礼の電話をしたくなります。しかし、お礼の電話は家族や親族、親しい人など、気楽な関係の方にのみするのが一般的です。電話というのは、相手の都合やタイミングを把握していないと失礼にもなります。また、お礼の電話をするのに、留守電は好ましくありません。親しい方にのみ、お礼の電話をしましょう。
お礼の電話は「感謝」と「気遣い」に注意する
お礼の電話をする場合、身内であればかしこまった文句は不要ですが、少々マナーを気にする間柄であれば「感謝」と「気遣い」の2点に注意して行いましょう。まずは、名を名乗り、体調や近況について訪ねてみましょう。少し話したら、お中元を贈っていただいた事への感謝を伝え、日頃お世話になっていることについても、改めて感謝の意を伝えましょう。その後、相手や相手家族の安否を気遣う言葉をかけ、健康を祈る挨拶をして終わるのがマナーです。
お中元の送り主が目上の方であればお礼状を出す
上司や先生、親しい間柄というよりも目上の方にお中元を頂いた場合は、お礼の電話ではなくお礼状を送るのがベストです。電話より、お礼の気持ちが伝わるのが遅くなってはしまいますが、貰ったその日にでもすぐにお礼状を出すようにしましょう。近年は誰に対してもお礼の電話で済ませる場合が増えていますが、電話よりもお礼状のほうがマナーとして丁寧です。
お中元のお礼状を出す場合は季節に応じた挨拶を忘れない
お礼の電話ではなくお礼状を出す場合、その中でも目上の方に出す場合には注意が必要です。記載内容についてはお礼の電話と似通ったものですが、お礼状にはふさわしい文面があります。初めは季節に応じた挨拶で「盛夏の候」などと書き、その後安否の気遣い、お礼、健康を祈る言葉などを書き進めます。結びには「まずはお礼まで」などと書くのが好ましいです。送り相手が礼儀作法に関して厳しいかそうでないかにもよるので相手に合わせたお礼を心がけましょう。
まとめ
お中元を貰った時のお礼の電話におけるマナーについてご紹介してきました。お礼の方法は関係性に応じて判断しなければならず、話す内容やお礼状の文面も現代では少々堅苦しさを感じるかもしれません。しかし正式なマナーでのお礼は相手にとって非常に嬉しいものです。この機会にしっかり身につけてみてください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません