入室・退室する順番に関するビジネスマナー
上司に同行した際の入室・退室時の順番は?
まず説明するのは、上司や先輩と同行した際にどちらが先に入室・退室するのがマナーかという問題です。
入室・退室時は原則「上司」が先
入室時も退出時も原則、上司が先に入るのがマナーです。しかしドアが廊下側に開くか、室内側に開くかで変わります。
靴を履き替えるなら部下は先に退出
入室・退室時のどちらも「上司が先」がマナーです。ただし靴の履き替えが必要な場合に限り、退出時は先に外に出て、上司の靴の向きを整えたり、靴ベラを差し出したりします。
部下はドアを押さえて上司を通す
入室時について説明します。廊下側に開くタイプのドアであれば、ノックして、ドアを引き、上司を通します。一方ドアが室内に開くタイプであれば、ノックして、ドアを開けたら素早く中に入り、回り込むようにしてドアを押さえ、上司を部屋に入れます。
退室時について説明します。ドアが廊下側に開くなら、廊下にいる人にぶつからないようにノックしてゆっくり開けます。そして回り込んでドアを押さえ、上司を廊下に送り出します。ドアが室内側に開くなら、部下はドアを開いて上司の邪魔にならないように内側に立って上司を通します。
お客様がいる際の退室の順番は?
相手先に訪問した際にどちらが先に出ようか迷われた経験はあると思います。流れに乗って今まで行っていたと思いますが、ここでマナーとしてその順番を覚えておきましょう。
お客様が一番先に出る
お客様がいる場合は「案内」する要素が強くなります。そのためお客様が出口ドア付近にいれば、ドアを開けて差し上げましょう。そして後ろに続いて部屋を出て、階段、エレベーターへ案内します。なお引き戸や開き戸によって立つ位置が決まります。でないと、「どうぞお先に」と送り出される側になったりややこしいことになります。
案内手が先に出るケースも
「社長と部長、私と上司2名で先方へお伺いした際は社長、上司、私、経理部長の順で退室しことがありました」という話もあります。お客様を案内するというスタンスでこのような順番になったと考えられます。
退室の際のポイント
退室時には幾つかのポイントがございます。順番だけ把握するのも良いですが、細かなポイントにも気を配って実行してみましょう。
感謝の念を述べて「おじぎ」をする
退出する際は「本日は、お忙しいところお時間を作ってくださり、ありがとうございます」や「今後ともよろしくお願いいたします」などと続けます。
エレベーターの見送りはまず辞退する
面会者が見送ってくれそうなときは「ありがとうございます。こちらで結構ですのでお気遣いなく」と言ってお見送りを辞退しましょう。何も言わずに並んで歩かないようにします。そして相手が「それでは、失礼致します」と挨拶をして去ろうとしたら、あなたの方も間髪入れず「本日はまことにありがとうございました」とお礼の言葉を述べます。
エレベーターのドアが閉まるまで相手の方を向く
エレベーターまで見送ってもらった際は、ドアが閉まるまで相手の方を向き続けます。またドアの近くに立ちましょう。そして気を緩めず、建物を出るまで「見られている」という意識を持ち、外に出たらコートを着ましょう。
お客様の次に上司そして自分の順番【入室・退室時のマナー】
入室・退室する際のマナーとして、まずはお客様、次に上司、そして自分の順番が原則となります。ドアの開く方向によっては部下の自分が先に出るのがマナーのケースもありますが、基本的にお通しする役目でしかありません。入室・退室する際の順番にもマナーがあるので気を付けましょう。
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