「欲しい」を会社で使う際の正しい敬語
何かが欲しい時の敬語はターゲットによって異なる
ビジネスシーンでは、相手に何かを欲求する、何かが欲しい時に、どのような敬語を使うのが正しいのでしょうか。欲求を意味する言葉の使い方は、非常に奥が深いとされています。ターゲットとなる「欲しい」と思えるものが、自分なのか他者なのかにより、その使い方は違ってきます。そもそも、敬語の中でも主人公が誰なのかを知っておくのが大切でしょう。謙譲語は自分の動作に対して、相手にへりくだる時に使われ、尊敬語は相手に対して使われています。
「欲しい」のビジネスシーンでの使いわけは主に2つ
ビジネスシーンでは、「欲しい」「もらう」「受け取る」などのやり取りが頻繁に発生しています。その中でも、動作の対象が上司や顧客である場合や、部下や同僚など階級別に使い分けておくことが、社会人としてのマナーと言えるでしょう。ここでは、敬語の中でも、自分自身が欲しいものがある時に使う謙譲語と、相手が欲しいものに対する尊敬語の2つに分けて検証してみましょう。
自分が欲しいもの:「頂戴する」
まずは、自分自身を対象にした敬語である、謙譲語をご紹介します。自分が欲しいものを指して、へりくだって言う時は「頂戴する」、「頂く」と表現します。例えば、クライアント先へ訪問したときに、お茶を出してくださった際には「頂戴いたします」というのが正しい表現と言えるでしょう。へりくだることで、欲しいと言う直接的な表現を、柔和させて伝えられます。
相手が欲しいもの:「お受け取りになる」
相手が欲しいものを、「お受け取りになる」など、相手が主人公となる表現を指しています。単語の頭に「お」を付けておくと成り立つ点から、さらに丁寧な表現になると「お納めになる」等、目上の人に対して使うことも多いとされているのです。敬語の中でも、尊敬語は比較的迷いやすいものとされていますが、「お」を付けると通じることで判断してみるのをお勧めします。
何かをして欲しい:「○○して頂きたい」
前述のとおり、欲しいものを受け取る時に使う事例をご紹介しましたが、ここでは別の意味での「欲しい」敬語をご案内します。動作を欲求する、○○して欲しい等の、依頼をする気持ちが含まれた使い方をする時は、「○○して頂きたい」「○○をお願いする」と表現しておきましょう。あくまでも依頼(お願い)なので、大変申し訳ありませんが、と前置きを付けておくことにより、さらに丁寧さが伝わると言えるでしょう。
「欲しい」を敬語にする際は丁寧さが伝わるようにすべき
上述のとおり、ビジネスシーンでの「欲しい」に関する敬語をご案内しましたが、自分を良く見せようとするあまり、変な敬語になってしまう時もあるでしょうか。そんな時は、間違ってもいいので、尊敬心や敬意がきちんと相手に伝わればヨシとすることを、自分自身の中で折り合いをつけておくことをお勧めします。後で、変な日本語でなった事に気が付いたら、「失礼いたしました」の一言で、その場がとても明るくなることは間違いないと言えるでしょう。
「欲しい」対象が自分か相手かで「頂戴する」「お受け取りになる」など敬語が違ってくる
ビジネスシーンでは周りの人間関係を良好に保っていくために、正しい敬語を使うことをお勧めします。特に、何かを欲する時には、欲しいと思う対象が自分か相手なのかで、尊敬語や謙譲語に分けて使うことが出来ます。目上の人やお客様には、特に気を付けて使いたいところですが、正しい日本語が使えなくても、敬意を払うべく立ち居振る舞いを、兼ね備えておくことが大切です。
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