「寝る」の正しい敬語表現と使う場面
「寝る」にも敬語での表現方法はある
「寝る」という言葉はそれほど仕事で使う言葉ではありません。敬語の必要ないプライベートでよく使う言葉のため、いざ敬語で「寝る」ということを言おうとすると、どう表せばいいのか考えてしまう言葉と言えます。しかし「寝る」にも敬語はあります。古文では頻繁に「寝る」の尊敬語として「大殿ごもる」という言葉が出てきますが、現在では使われていません。
「寝る」の尊敬語は「寝られる」「お休みになる」
「寝る」の尊敬語は「ご就寝になる」や「お休みになる」という言葉が一般的です。また、尊敬語は動詞に「~れる」や「~られる」をつけるだけで尊敬語として成り立つ言葉が多く、「寝る」という言葉でも「寝られる」とすることもできます。「寝る」には「言う」に対応する「おっしゃる」のように全く異なる言葉で敬語を表せないため、基本的には「寝られる」や「お休みになる」と表します。
「寝る」の尊敬語は仕事で頻繁に使うことは無い
「寝る」の尊敬語である「寝られる」や「お休みになる」という敬語を使うシーンは、仕事ではそこまで頻繁にあるものではありません。仕事では敬語で話す相手が上司や取引先の相手という場合がほとんどですが、仕事の中で寝るというシーンはほとんどないからです。社員旅行などで上司に対して「そろそろお休みになりますか」などと聞く際などは、「寝る」の尊敬語を使うシーンと言えます。
「寝る」の謙譲語を使うシーンはプライベートが多い
「寝る」の謙譲語を言うシーンも仕事ではほとんどないと言えます。尊敬語を使うシーンと同様に社員旅行など、寝ることが組み込まれている仕事でしか使う機会はありません。しかし、たとえばプライベートで義理の実家に帰省をする際に自分が早めに寝るという場合は「お先に失礼します」などと伝え「先に寝ます」ということを敬語で表す場合があります。
「寝る」の謙譲語は「お先に失礼します」
「寝る」の謙譲語も尊敬語と同様に、全く異なる言葉で謙譲語を表す言葉はありません。そのため謙譲語を表す「~いただく」や「~させていただく」をつけて敬語を表します。「寝る」の場合は直接「~いただく」をつけられないため「寝かせていただく」などと表します。また寝るという行為自体が、へりくだって言うのが難しいため「休む」を使い「休ませていただく」や「寝る」や「休む」という言葉を使わずに「お先に失礼します」と表す場合もあるでしょう。
「寝る」の丁寧語は「寝ます」
「寝る」の丁寧語は「寝ます」と表せます。「寝ます」は尊敬語や謙譲語といった敬語とは異なり使える相手の範囲も広く、年上の知り合いや同僚などと夜に電話やメールなどをしている時にも「もう寝ます」などと言うことができます。それでもビジネスシーンでは使う機会は少ないですが「寝る」の丁寧語はプライベートでも、またどのような相手にも自然に使える敬語です。
「寝る」の敬語は「お休みになる」や「休ませていただく」であり仕事で使うことは少ない
「寝る」の敬語と使うシーンについて述べていきました。寝るというのはプライベートな行動のため基本的に人に伝えるような言葉はありません。そのためビジネスシーンなど敬語を使う必要のある場面で寝ているのを誰かに伝える場合、慣れていない言葉のため咄嗟に敬語が出てこない場合もあります。「寝る」は「休む」と考えて「お休みになる」や「休ませていただく」などと考えると使いやすいでしょう。
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