入院保証金が払えない場合の対処法
入院保証金とは病院に支払う前払い金
入院保証金とは、簡単に言うと入院する前に病院に対して支払う前払い金のようなものです。ところがその入院保証金が数万円〜数十万円になることもあり、すぐには払えないという状況も現実にはあります。
入院保証金は治療費・ベッド代などに充てられる
まずは、なぜ入院保証金という制度があるのかについて、その仕組みを理解しましょう。入院すると、治療費や薬代、食費にベッド代などのお金がかかります。入院保証金は、その代金に充てられるのです。入院保証金の金額は病院によっても異なりますし、入院の原因となった傷病の種類、さらには入院する部屋などによっても異なり、高額になることもあるので払えない人も現実的にはいます。
入院保証金が払えないと入院できないケースもある
入院保証金が払えない時は、病院によって対応は異なりますが、希望する病院に入院できない、という事態も考えられます。急を要する入院だった場合には、非常にこまりますよね。ただでさえ自分、もしくは家族が急な入院で、入院保証金まで頭がまわらないこともあるでしょう。ですので、入院保証金が払えないという状況を回避するために、事前に対策をすべきです。
相場は平成22年の調査では平均22.7万円
入院保証金の相場は病院によってまちまちです。参考までに、入院にかかる費用について生命保険文化センターが平成22年度に調査した結果によると、平均で22.7万円かかり、それが増加傾向と言われています。また、一日あたりの入院費用は20,000円前後になるそうです。それをふまえ、入院保証金は5万円程度のこともありますし、長期間にわたる可能性がある入院や、個室ベッドなどの場合は数十万円になることもありえます。そうなると、1回では払えないケースもあるでしょう。
入院保証金を一括で支払えないときは分割払いを利用する
入院保証金を一括で払えない場合は、分割払いに対応してくれる場合もありますので、病院に相談してみましょう。病院としても患者が治療費を払えないリスクを考えて入院保証金を設けているので、きちんと入院保証金を支払えることを証明できれば、相談に応じてくれる可能性が高いです。入院できなくてはいけないからと、カードローンで支払うことは、ただでさえ入院でお金がかかる上に利息の支払いもつきますので、最後の手段にしましょう。
普段から貯金しておくと良い
入院保証金を払えない状況への対策として、一番確実な方法は普段から貯金をしておくことです。これは、入院保証金だけでなく、通院する場合や、自宅療養する場合にも生活費などがかかりますので、健康な状態でなくなった事態を想定した貯金は常にしておくべきです。また、健康保険や国民健康保険への加入はされていると思いますが、それ以外に民間の保険に加入しておくのも良いでしょう。
多額な入院保証金を支払ったときは高額療養費制度を利用する
また、多額な入院保証金を支払った時でも、公的な保険の範囲内の治療であれば、高額療養費制度が利用できます。これは、一ヵ月の医療費が「負担限度額」以上になった場合は、その負担限度額を超えた金額が後で払い戻されます。もし高額療養費制度に該当するのであれば、入院保証金を払えないからと諦めるのでなく、一旦支払っておいてあとできちんと請求すれば生活に支障はないでしょう。
入院保証金が払えない場合は病院に相談して分割払いにするなど手段を試みよう
入院しようと病院に行って「10万円支払って下さい」などといわれ、すぐに払える人はそう多くはないでしょう。かといって、入院保証金が払えないからと入院を諦めるのは良い方法ではありません。これまでにまとめてきたことに加え、家族や親戚に相談して借りる、病室や治療内容について相談してみて安くならないか尋ねてみる、知り合いを通じてより安い入院保証金の病院を探すなど、様々な手段を試してみましょう。
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