業績連動型賞与によるボーナスの意外なデメリット3つ
業績連動型賞与とは?
以前は、ボーナスといっても業績には関係なく支払われ、第二の給与に近い扱いでした。そんな中、業績連動型賞与が増え始めたのは、景気の先行きに陰りが見え始めた2000年代に入ってからだといわれています。
そんな業績連動型賞与の取り巻く状況から見てみましょう。
業績連動型賞与は収益に応じて額が変わる成果主義型ボーナス
業績連動型賞与とは、企業または部門の収益状況に連動してボーナス支給額が変動支給される仕組みです。従来の賞与体系は「基本給×○ヶ月」というのが一般的でしたが、業績連動型賞与は、企業・個人の成果に応じて支払われる仕組みのため、成果主義型の賞与体系として、近年導入する企業が増えています。
従来はこの人件費が固定費となるため、経営を圧迫する要因とされていましたが、業績連動型賞与の導入により、より変動費化が図れると言われています。
業績連動型賞与の導入には注意が必要
業績の指標や配分方法が様々であるために導入する際には十分な注意が必要です。
従業員全体の公平性を保つため、算出方法などの基準を公開することが重要になってきます。業績が大赤字場合や、想定を大幅に上回る好業績の場合は、別途、協議を設けるという条件付きや、ボーナスの全額を業績と連動するのではなく、固定給を基準に、業績を合わせて上乗せしてボーナスの総支給額を変えるという企業が多いのです。
普通に働けばボーナスを一定額もらえる時代は終わっている
ボーナスが業績連動型賞与の場合、個人のボーナス支給額も成果主義によって決まる企業が多く、自分の仕事の成果を会社に示さなければボーナスが増えることはありません。
仕事の成果を積極的にアピールして、ボーナスを守りましょう。
業績連動型賞与では業績を上げる事を意識しなければならない
メーカー系の場合、新製品が出て、売れないとボーナスは上がらないという構造があります。その中で、いかに自分の評価をアップさせるかといったら、やはりプロジェクトの中で自分の発言力を高めていくことでしょう。
自分のチームや部署の中で、自分にしかできない仕事をいかに数多く作っていくか、という点です。年収にも大きく影響してくる業績連動型賞与の場合、より業績を上げることを意識しなくてはならないのです。
業績連動型賞与だと企業によって支給額に大きな差がある
業績連動型賞与を採用している企業によっては、同期の大卒社員で3倍以上のボーナス格差というところもあります。
業績指標として何をとるかをめぐっては、労使で話し合いになりますが、企業環境が激変する今の時代、商品を市場に出せば売れ、売れれば利益が出るという時代ではなくなっているのです。
こうした点を考えれば、労使の努力によって生み出された「付加価値」が最も適切であると言えます。
ただし、付加価値をとる場合は、まず付加価値の概念について日頃から社内浸透をはかっておく必要があり、付加価値の安定的な算定方式についても確立しておく必要があるのです。
業績連動型賞与だとボーナス払いをする時にデメリットがある
ボーナスが入った時にまとめて支払いをするボーナス払いを利用している方は少なくありません。
しかし、ボーナスが業績連動型賞与の場合は、あてにしていたボーナスが予想よりも少ない可能性もあります。万一支払が不可能になってしまうと金融事故が起きてしまいますから、業績連動型賞与のデメリットを十分認識しておきましょう。
「ボーナス払い」をするデメリット3つ
【デメリット①】不況になるとボーナスが出ない
最初のデメリットは不況になるとボーナスが出ない点です。ボーナスはその時の景気や会社の業績に大きく左右される不安定なものです。
そのため、将来の景気や会社の業績は誰も予想ができないので、ボーナスを必要以上にあてにするのは危険です。
【デメリット②】退職したらボーナスは出ない
次のデメリットは退職したらボーナスは出ない点です。会社を退職すると、当然ですがボーナスはもらえません。
次の就職先や派遣や契約社員などの雇用形態によってボーナスがあるとは限らないため、退職の前にはよく考える必要があるのです。
【デメリット③】ボーナス月の支払いは負担が大きい
最後のデメリットはボーナス月の支払いは負担が大きい点です。年2回のボーナス月は、「ボーナス返済額+毎月の返済額」の2回払うことになり、通常月と比べて負担が増えるので注意が必要です。
ボーナス払いを受け付けないところも
クレジットカードのボーナス払いは、そもそも「ボーナス払い」自体を受け付けない加盟店もあれば、ボーナス払いの利用可能時期を制限しているところもあります。
これらの制限がある理由としては非常にシンプルで、クレジットカードを使われる側である加盟店からみて、ボーナス払いはあまり良い支払い方法ではないためです。
手数料が高い場合や入金サイクルが悪い場合など、一括払いを使われた時と比べてなんらかのデメリットがあるケースが多いので、制限をつけて敬遠しているのです。
カード会社ごとに支払い時期が異なるのもデメリット
「ボーナス払い」はボーナス時に支払いが回ってくるので、購入から支払いまでの期間を長くすることができます。金利がかからない、この「ボーナス払い」は返済期間を長くすることができる利点があり、さらに金利手数料も取られません。
一括払いの無手数料と分割払いの支払い期間の延長という特徴のいいとこ取りでもあります。しかし、ボーナス払いにもデメリットがあります。
そのデメリットとはカード会社ごとの支払い時期の違いです。ボーナスの時期は会社によってバラバラです。そのため、クレジットカード会社が設定しているボーナス払いの支払日もバラバラなのです。
業績連動型賞与でボーナスが支払われるならデメリットを十分認識しておこう
年収に大きな影響を与える業績連動型賞与についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
ボーナスが業績連動型賞与の場合、たくさん支給されることをアテにして行動してはいけません。万が一支給額が少なかった場合、さまざまなデメリットが発生します。そのデメリットを被らないためにも、普段から貯金をしておいた方がいいでしょう。
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