ショベルローダーとホイールローダーの気になる違い
ショベルローダーもホイールローダーもバケットがついている
ショベルローダーとホイールローダーは、なぜ同じように見えるのでしょうか?それは両者に共通点があるからです。どちらも、工事現場などで土砂をダンプに積み込む作業に使われます。そのため、前方に土砂をすくい上げる大きなバケットがついています。それが同じように見える理由です。見た目だけでは、違いに気づきづらいかもしれません。
どちらもアタッチメントが変えられる
ショベルローダーもホイールローダーも、バケットがついているため似ていますが、これに関しては取り外しが可能です。取り外して、別なアタッチメントをつけられるのです。たとえば、フォークのアタッチメントを取り付ければ、フォークリストのように荷物を持ち上げられます。取り扱う荷物によってアタッチメントを変えれば、様々なものを積み込めるのです。
ショベルローダーとホイールローダーの違い①:走行性能
それでは、ショベルローダーとホイールローダーの違いはどこでしょう?まず、走行性能に違いがあります。それは、駆動方式の違いが大きく関係します。ショベルローダーは前輪駆動で、ホイールローダーは四輪駆動なのです。そのため、ホイールローダーは土地が整理されていなくても、軟らかくても、急であっても走行が可能です。それに対してショベルローダーは限られた場所での作業になります。活躍できる場所が両者で異なるのです。
ショベルローダーとホイールローダーの違い②:使い方
ショベルローダーとホイールローダーは、使い方も違います。土砂や荷物を積み込んだり、除雪作業をしたりするのは共通ですが、ホイールローダーにはまだまだ別な用途がたくさんあります。たとえば、グラップルと呼ばれるアタッチメントを取り付けると、物をつかめるのです。林業で主に使われますが、なんとばらの丸太をつかめるのです。また、整地用バケットはバケットの底が平らになっていて、土地を平らにするのに使われます。
ショベルローダーとホイールローダーの違い③:資格
ショベルローダーは荷物の積み込みに主に使われ、ホイールローダーはそれに加えて様々な用途に使われます。そのため、作業を行うのに必要な資格が違います。ショベルローダーを運転するにはショベルローダー等運転技能者。また、ホイールローダーには車両系建設機械運転車の資格がそれぞれ必要です。学科の講習や技能講習が必要ですが、自動車免許をイメージすればわかりやすいかもしれません。
作業現場によっても取得すべき資格は違う
ショベルローダーもホイールローダーも、工事現場だけでの作業か公道を走るかによって必要な資格が違います。公道を走らなければ、ショベルローダーはショベルローダー等運転技能者、ホイールローダーは車両系建設機械運転車の資格だけで運転できます。しかし、公道を走る場合は、ショベルローダーでもホイールローダーでも大きさや速度によって、小型特殊自動車または大型特殊自動車の免許が必要です。小型特殊自動車の範囲内でしたら、普通自動車運転免許があれば運転できます。
ショベルローダーとホイールローダーには使い方や走行性能の他に資格などに違いがある
ショベルローダーとホイールローダーは似ていますが、違いはたくさんあります。駆動方式の違いであったり、アタッチメントの違いであったり、必要な資格であったり、見た目からはわからない違いがあります。機械は使う目的によって作られますので、どちらがすぐれているかではなく、それぞれの使い道に違いがあるために両者は異なったものになっているのです。
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