仕事がしんどいと思う6つの精神的・体力的な理由と辞めるべき5つの判断ポイント
- 1. 1. 仕事がしんどい理由6種類
- 2. 2. 体力的にしんどい理由①力仕事が多い
- 3. 3. 体力的にしんどい理由②立ちっぱなし
- 4. 4. 体力的にしんどい理由③労働時間が長い、時間が不規則
- 5. 5. 体力的にしんどい仕事として代表的なもの
- 6. 6. 精神的に追い詰められる理由①人間関係が悪い
- 7. 7. 精神的に追い詰められる理由②仕事内容が面白くない
- 8. 8. 精神的に追い詰められる理由③プライベートとの両立が出来ない
- 9. 9. 精神的にしんどい仕事として代表的なもの
- 10. 10. 辞める?辞めない?判断ポイント5つ
- 11. 11. 「私はそこまでひどい状況じゃないから」泣くほど我慢しているあなたへ
- 12. 12. 自分でできる対処法①悩みを聞いてもらう
- 13. 13. 自分でできる対処法②上司や同僚との関係を深める
- 14. 14. 自分でできる対処法③自分なりのストレス解消方法を探す
- 15. 15. 自分でできる対処法④歌を聴いたり歌ったりする
- 16. 16. もしも彼氏・彼女・家族が「仕事がしんどい」と悩みを打ち明けてきたら
- 17. 18. 仕事がしんどいと思ったら、ポイントをおさらいして対処できることを考えよう
1. 仕事がしんどい理由6種類
「社会人になる前は、こんなに仕事がしんどいなんて、思ってもみなかった」
そんなふうに考えたことはありませんか?
・お客さんを巡って毎日店内がギスギス(21歳女性・アパレル)
・クレーム対応で5日連続どなられた(35歳男性・食品会社)
・仕事量が多すぎて、家にはたまに服を取りに帰るだけ(24歳男性・IT)
・人間関係最悪で、胃炎になった(38歳女性・一般事務)
・毎日商品の検品だけで頭がおかしくなりそう(19歳女性・軽作業)
・体力勝負で休憩時間も取れない(41歳男性・トラック運転手)
2. 体力的にしんどい理由①力仕事が多い
体力を使う仕事といえばすぐにイメージするのが、力仕事です。工業用ロボットなどが増えても、人間が行わなければいけない力仕事はある程度残っています。生活の質があがり3K(きつい、危険、きたない)を避けるひとが増えた現代では、人材を確保するために力仕事の給与は上がっていますが、それでも進んで力仕事をする人は多くありません。
3. 体力的にしんどい理由②立ちっぱなし
直接的な力仕事がなくても、ずっと立ったままの仕事は体力を消耗しやすいです。また、立ち仕事は腰に負担がかかるため、腰痛になりやすいといわれています。さらに女性はハイヒールなどを履いていることも多いため、外反母趾やモートン病(足のアーチ構造が崩れておこる神経障害の一種)になってしまうこともあります。
4. 体力的にしんどい理由③労働時間が長い、時間が不規則
力仕事や立ちっぱなしの仕事でなくても、労働時間が長いものは、徐々に体力を消耗していきます。とある研究では、残業80時間を超えて働いている人は健康的な問題が起こる可能性が高いと指摘しており、残業80時間は「過労死ライン」と呼ばれています。先日、厚生労働省が出した調査結果では、国内の企業の2割がこの過労死ラインを超えていることがわかり、話題になっています。
5. 体力的にしんどい仕事として代表的なもの
力仕事が多い業界
- 農林水産、ものづくり、航空運輸、住宅建築
- ものを育てる、ものを作る、ものを運ぶなど、重量のあるものを扱うため、必然的に荷物を運搬したり大型機械を操作したりと、力が必要な業務となります。
立ち仕事が多い業界
- 小売、フード、美容ファッション、医療福祉
- 接客や接遇など、顧客を前にした業務が多いため、販売側は立ったり動いたりし続けるということになります。
労働時間が長い、または不規則
- 金融、マスコミ通信、フード、ホテル・レジャー、医療福祉、教育、サービス、IT・コンピューター
- 仕事量が多かったり、サービスしている時間帯が長かったりするため、恒常的な残業が行われています。また、挙げられていない業界でも、企業単位で残業が多い場合があります。
疲労がたまりすぎて起こる最悪の事態
体力的な負担が長く続くと、疲労困憊し、判断力が衰えて、労災が発生します。企業は、「労働者の生命や身体を危険から保護するよう配慮する義務」を負っているため、労災認定された場合、個人の医療費や休業中の収入の一部は企業などによって補償されます。しかし、補償にも限界がありますし、補償では取り返しのつかないものを失う可能性もあります。疲労による大きな労災が起きる前に、自身でも対策を取りましょう。
6. 精神的に追い詰められる理由①人間関係が悪い
職場でのストレスの原因として一番に挙げられるのが人間関係です。日本では、4人に3人は職場での人間関係に悩んでいるといわれています。その原因のひとつとして、終身雇用や年功序列などの古い制度から生まれた、企業と社員、また社員同士の密接な関係があります。特に上司・部下の関係については、常に問題なく過ごせているという人は珍しく、主に部下が上司に対して不満や疑問を持っているパターンが多いです。
7. 精神的に追い詰められる理由②仕事内容が面白くない
特に不真面目な人でなくても、興味ややりがいを感じられない仕事をしていると、なかなか集中できなかったり、良い成果が出せなかったりします。集中できない、成果がでない仕事を毎日長時間行わなければならないと、次第にその場にいること自体がつらくなり、精神的に追い詰められていきます。退職理由のアンケートでも、【仕事内容】は【給与】と同じくらいの比率で理由に挙げられています。
8. 精神的に追い詰められる理由③プライベートとの両立が出来ない
就業環境や仕事内容に問題がなくても、プライベートの時間との両立があまりに出来ない状態が続くと、ライフワークバランスが崩れ、精神的な圧迫となっていきます。仕事が趣味、ということで寝ても覚めても仕事のことを考え、充実した時間を過ごしている人もいますが、全ての人がそうではありません。
9. 精神的にしんどい仕事として代表的なもの
人間関係が悪い仕事
- 業務内容がハード、職場が閉鎖的、社風が合わない
- 人間関係が悪くなりやすい職場として、これらの特徴を持った業務が当てはまります。内容がハードな場合は社員がピリピリしやすく、閉鎖的な職場では関係が行き詰まりやすく、社風が合わなかった会社ではストレスを感じやすくなる可能性があります。
仕事内容が面白くない
- ルーチンワーク、クレーム対応
- 誰にでもできるルーチンワーク、敵意を向けられるクレーム対応などは、仕事に意欲が持てなくなる可能性が高いです。
プライベートとの両立ができない
- 残業が多い、移動が多い、臨時出勤や緊急招集がある
- 仕事以外の時間を保つためには、残業や移動が少なく、突然の出勤、召集などがない業務である必要があります。
身体にでないからこそ深刻になる
精神的につらい仕事は、肉体的につらい仕事よりも、深刻でないかのように見られがちです。しかし、仕事のせいで精神疾患になってしまう人は年々増えており、近年では、職場の事故だけでなく、働き過ぎによる自律神経失調症やうつ病なども労災認定されやすくなりました。また、目に見えない精神的なつらさについては気が付いたときには手遅れになっていた、ということもありえますので、軽く考えないようにしましょう。
10. 辞める?辞めない?判断ポイント5つ
仕事がしんどくて退職したい場合、判断する基準となるのは「しんどさの程度」と「しんどさを改善できるかどうか」です。この基準をもとに、5つのポイントを定めました。
【退職判断ポイント①】体力的に限界が来ていないか
身体に悪影響を及ぼしていて、明確に回復していく見込みがなければ、退職を具体的に考えるべきでしょう。体力的な限界が近ければ、仕事も長くは続きませんし、最悪の場合生死を左右します。会社にとって社員の代わりはききますが、あなたの人生の代わりは他の誰にもできません。
【退職判断ポイント②】精神的に限界が来ていないか
前述のうつ病診断テストはいかがでしたか。ネガティブな結果の出た人、または深刻ではないが思い当たることがあった人は一度正確に自身の精神状態を確認してください。そしてこの状態が続きそうな職場環境なのであれば、他の道を検討してみましょう。
【退職判断ポイント③】自分の行動で改善できるか
自分の努力で改善できることであれば、すぐに退職という方法を取るより、まずは挑戦してみた方がよいでしょう。逆に言えば、自分の努力で改善できることをせずに転職した場合、新しい職場でもまた同じ問題が起こる可能性があります。ただし、体力的・精神的に無理があるのに頑張り過ぎるのは禁物です。
【退職判断ポイント④】会社と相談して改善できるか
自身の行動で改善できることではなかったとしても、会社と相談をして改善できる可能性があれば、そちらも検討してみましょう。会社としても、一人戦力を失うよりは体制や環境を変えたほうがよいと判断してくれる場合もあります。
【退職判断ポイント⑤】また同じ問題が起こらないか
状況が良くなっても、それが一時的なもので、また同じ問題が起こるようであれば意味がありません。ずっとその企業で仕事をしていくつもりであれば、数十年という長さで関わっていくことになります。その間に問題がたびたび再発してしまいそうなのであれば、考えなおした方がいいでしょう。
11. 「私はそこまでひどい状況じゃないから」泣くほど我慢しているあなたへ
判断ポイント①心身へ悪影響及ぼしていないか、ということについて、真面目で責任感が強い人であればあるほど、素直に認められない場合があります。
「まさか私が?」
「他の人はできてる仕事だから」
と、自分に厳しい方も、少しでも心身の異常を感じたら、専門機関に相談を行ってください。一例として、アメリカ精神医学会の大うつ病性障害(中核的なうつ病)の診断基準に対応しているテストをご紹介します。ただし、一番確実なのは免許を持った専門家による直接の診断を受けることですので、こちらは自分の状況を客観的に知る参考程度にしてくださいね。
12. 自分でできる対処法①悩みを聞いてもらう
まだ仕事のつらさが退職を考えるほど重くない場合、悪化しないように、自分でできる対処をしていきましょう。まずおすすめするのが、人に悩みを聞いてもらうことです。頭の中でぐるぐると考え、答えがでなかったことも、言葉にすると頭の中が整頓され、すんなり解決策が生まれることがあります。
相談相手は社外の人を
そして、悩みの相談相手は、できるだけ家族や友人などの社外の方が良いでしょう。社内の人の場合、それが他の人の耳に入ると、さらに悩みが増すことがあります。
もし状況改善のために社内の人と相談をする場合は、悩みを聞いてもらうというよりは、改善のための提案をさせてもらうという形で、自分の気持ちや希望を固めてから話しましょう。
その他、厚生労働省が行っている相談窓口もあります。労働条件などについての悩みであれば、こちらも専門的な回答をしてくれます。
13. 自分でできる対処法②上司や同僚との関係を深める
仕事がしんどい理由が上司や同僚との人間関係だった場合は、慎重に進めなければいけませんが、そうでない場合は、職場でのコミュニケーションをより活発にして、少しでも楽しく勤められるようにしましょう。人間関係が良好であれば、いざというときにも力を貸してもらえますし、特に体力的につらい業務の場合は、業務の効率化や安全性が増します。
14. 自分でできる対処法③自分なりのストレス解消方法を探す
その他、ストレス解消方法はひとそれぞれです。ここではよくある解消法と効果を紹介します。
・とにかく寝る 睡眠不足は身体にも心にも一番悪いものです。まずは寝ましょう!
・美味しいものを食べる 栄養が足りていないと気分をあげることはできません。
・入浴などで身体を温める 身体が冷えていると血行が悪く気分も悪くなってしまいます。
・周囲の音に耳を澄ませる 何も考えず、聞こえるままの音を感じていると気分が落ち着きます。
・スキンシップ 家族やペットと触れ合うと、安心できる物質が脳内に増えます。
・頭を使う 肉体的に疲れている人には、逆の頭脳労働がぶつかると効果があります。
・スポーツをする 精神的に疲れている人は、逆の肉体労働が効果的です。
・殴る、壊す スポーツでは収まらないときには、思い切ってモノを壊してみましょう。
・泣く 気持ちが固まったままの人は、感動ドキュメントなどを見て涙で流しましょう。
・笑う 面白い番組を見て笑っていると、笑ったことで逆に楽しい気持ちが湧いてきます。
・旅行 悩みを置いて、いつもの自分がいないところへ行ってみましょう。
・森林浴 木や草の香りは心を落ち着ける効果があると科学的に証明されています。
・アロマ 外出まで出来ない場合は自宅でも匂いを変えることで気分を変えられます
15. 自分でできる対処法④歌を聴いたり歌ったりする
色々なストレス解消法の中で、特に人気で手軽なのが、歌を聴いたりカラオケで歌ったりすることです。ずっとつらいことを考えていると気持ちの切り替えができず心身の疲れが取れませんが、歌を聴くことで楽しいことや嬉しいことを思い出すと、心身の疲れが取れやすくなり、余裕が生まれます。仕事のつらさを一旦忘れ、気分転換しましょう。
16. もしも彼氏・彼女・家族が「仕事がしんどい」と悩みを打ち明けてきたら
仕事のつらさを人に話したいと思ったとき、あなたが頼るのは誰でしょうか。身近な人から逆にそういった悩みを打ち明けられて、どう答えたらいいのか分からない、ということがありませんでしたか。こちらでは2つのタイプでよりよい返答を考えます。
とにかく悩みを吐き出したいタイプ
比較的女性に多いタイプで、話し相手には共感してほしいと感じています。仕事がつらかったこと、どうしてつらかったのか、どのくらいつらかったのか、話している人の気持ちになって、一緒に感じてあげましょう。「○○だったんだ」と言葉を確認するように繰り返したり、「私も○○だと思う」と同じ気持ちであることを伝えると安心してもらえるでしょう。
解決策を探すタイプ
比較的男性に多いタイプで、話し相手にはどうしたらいいか考えてほしいと思っています。仕事がつらかった理由、そう思ったときの状況、それを改善する方法などを一緒に考えて、何故そう思ったかの根拠や自分の経験なども話しましょう。今後具体的にどうするかまで話をまとめることができれば安心できるでしょう。
18. 仕事がしんどいと思ったら、ポイントをおさらいして対処できることを考えよう
実際にしんどい、つらいときには冷静になったり新しいことをしたりする余裕まではないかもしれません。しかし少しでも余裕があれば、自分が何故つらいのか理由を考え、それがどの程度なのか判断してください。その結果、非常に厳しい状況であれば退職も視野にいれ改善出来ないか行動し、そうでない場合は対処法を実践して見て下さい。また、周りの人が自分と同じようなつらさを抱えていたときは、どんなアドバイスが必要なのかを考えて、お互いにフォローし合いましょう!
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