「破棄」と「廃棄」を使用する際に知らないと恥をかく意味の違い
「破棄」と「廃棄」には言葉の意味に違いがある
「破棄」と「廃棄」は、似た意味でとらわれがちな言葉になります。普段の生活やビジネスシーンの中でもよく耳にする言葉だからこそ、その意味の違いをしっかりと理解しておく必要があるのです。「破棄」と「廃棄」、2つの言葉にはどんな意味の違いがあるのかを確認していきましょう。
「破棄」は原型をとどめていない際に使う
破棄とは、いらなくなった物を破り捨てる、約束を取り消すなどを意味します。簡単に言えば、形のないもの、原型を留めていないものなどに使われる言葉です。廃棄と似ていますが、使い方によってその意味は全く異なってきます。これらの意味と違いを、まずは理解していきましょう。
書類の扱いによっては「廃棄」にも「破棄」にもなる
事務作業をしているとき、いらなくなった書類を廃棄します。しかし、シュレッダーにかければ、破り捨てると破棄を意味するようになるのです。書類に関する廃棄の場合は、一般廃棄物として業者に回収してもらうのを意味します。しかし、書類には個人情報などの重要な内容が書き記されているケースがあるので、ほとんどの事業者はシュレッダーにかけて破棄するのが一般的です。このように、処理する際に原型をとどめているか、形があるかどうかが、「破棄」と「廃棄」の意味の違いといえるでしょう。
「廃棄」は原型をとどめたまま処分するときに使う
廃棄という言葉は、ほとんどが廃棄物という言葉に使われるケースが多いです。破棄は原型を留めないで処分するのに対し、廃棄は原型を留めたまま処分するのを意味します。廃棄物は色々ありますが、ほとんどが一般廃棄物を思い浮かべるでしょう。しかし、処分方法によっては、破棄という言葉が使われるケースもあるのです。例えば、処分場に廃棄した燃えるゴミはそのまま燃やして破棄、と言った使われ方もあります。
廃棄物には原型をとどめている燃えないゴミなどが多い
少し話がずれますが、あえてわかりやすい内容にします。一般廃棄物は簡単に言えば、普通のゴミです。ゴミといっても、賞味期限が切れた食料品、老朽化したタイヤ、壊れた家電製品などが挙げられるでしょう。一般的に業者はそれらをゴミとして回収し、処分場に運送し、破棄する物と廃棄する物に仕分けます。破棄する物は燃えるゴミ、廃棄する物は燃えないゴミと言ったほうがわかりやすいでしょう。廃棄する物は、そのほとんどがリサイクルされて再び市場に流れます。
「破棄」と「廃棄」には”捨てる”という共通した意味がある
この2つの言葉の共通点は、いらなくなった物を放棄、所有をやめるのを意味します。意味が異なるとはいえ、いらないという意味は同じです。破棄と廃棄の違いと意味はわかるかと聞かれて、正しく答えられる方は少ないかもしれません。もし、自信がないのならば、もう一度言葉の意味を確認してみましょう。
”捨てる”を意味する「放棄」という言葉もある
破棄と廃棄は捨てるという意味であるなら、放棄は投げ捨てて行使しないという意味です。任務を放棄する、責任を放棄する、などに使われます。こちらも破棄や廃棄と似た意味の言葉ではありますが、このように実際は全く異なるので注意が必要です。しっかりと意味を理解して使い分けましょう。
形がないものは「破棄」・原型があるなら「廃棄」でどちらも「捨てる」を意味する
破棄と廃棄を使用する際に知らないと恥をかく意味の違いについて見ていきました。破棄は形のないもの、廃棄は原型があるものに使用しましょう。共通する意味は「捨てる」です。捨てるという意味では放棄も含めると同じですが、処分方法の過程によっては、破棄と廃棄が入れ替わることがあります。しかし、その意味を知らない人はいるでしょう。もしも今まではっきりと理解していなかったのなら、これをきっかけにもう一度意味の違いを確認しておきましょう。
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