接待の手土産に使用するのしの種類と活用法
接待の場面で使用するのしは必ず蝶結びタイプにする
仕事上の付き合いとして、顧客や取引先の大切なお客様を接待する場合には、接待の場を設けるだけでなく、接待終了時に、相手の方に対して接待に参加してくださった事への御礼を兼ねた手土産を進呈するのがビジネスマナーの1つです。この時、手土産にはのしを装着して手渡すのが基本ですが、接待の場面で手渡す手土産に装着するのしには、原則として結びきりタイプのものではなく蝶結びタイプの、のしを活用するようにしましょう。
蝶結びののしを活用するのは以後何度も繰り返すという意味がある
なぜ、接待の場面で手土産を渡す際に使うのしに「蝶結び」タイプの、のしを活用するのか?その大きな理由の1つが、接待する相手の方とは仕事上、今後も末永く交流を持つという意味に起因しています。通常、のしには大きく分けて結び切りと蝶結びの2つのタイプがありますが、1度きりの関係や場面で用いる結び切りは、今後も仕事上の付き合いを求める接待相手の方に贈ると失礼に当たります。このため、今後も繰り返し交流を持ちたいという意思の表れとして、以後何度も繰り返すという祝いの意味を持った蝶結びタイプののしを活用するのがルールです。
相手の方へ通常の感謝をこめた手土産の場合は粗品と記載する
接待に出席する際、手土産を相手の方に進呈するため持参する際には、それぞれに応じたのしをつける必要がありますが、接待する相手の方に対してどのような意味をこめて手土産を進呈するのかに応じて、用いるのしを使い分ける必要があります。例えば、接待する相手の方に対して、接待に応じて頂いた事への感謝の気持ちを示す目的で手土産を手渡す際には、一般的な品物を進呈する「粗品」と記載したのしを用いるのが基本です。
粗品のしは一般的な謝礼や初めて接待の方に用いる
粗品に当たるのしを用いて接待相手の方に手土産を渡す際には、まず、のしの表書きと呼ばれる部分に「粗品」という2文字を手書きなどで記載します。これを、持参する手土産の外包みに直接テープなどで留めて装着します。また、この時、できればのしの裏書き部分には氏名などは一切記載せず空白のままで手土産の装着するのが接待の場面での基本。粗品と記された、のしについては一般的な謝礼をはじめ、初めて接待に応じていただく方への挨拶を兼ねた場面で広く活用できます。
2度目以降の接待に応じて戴いた場合は御礼と記載する
接待する相手の方を初めてお迎えするのではなく、2度目以降の接待の場面となる際に手土産を手渡す場合には、それ専用ののしを用います。この時に用いるのしが、表書き部分に「御礼」と記したタイプのものです。御礼という文字を記したのしは、主に相手の方にする返礼をこめた意味を持ち合わせているので、複数階に渡って感謝の気持ちをこめる際の接待で用いると良いでしょう。
御礼のしは以前にも接待した場合か一定の関係を持っている方に用いる
「御礼」と記されたのしの活用法としては、次の場面が当てはまります。まず、手土産を進呈する接待相手の方が初めて接待する相手の方では無く、以前にも接待したことのある一定の付き合いや関係を持っている方の場合、この御礼と記されたのしを活用します。このほか、接待相手の方から、既に手渡した手土産や開催した接待に対して何らかの感謝の気持ちや御礼を戴いた場合にも、その返礼として手土産を渡す際に、この「御礼」と記されたのしを活用します。
接待の際の相手への手土産にはのし蝶結のタイプを選び関係よって粗品と御礼を使い分ける
接待の場面において、接待する相手の方に対して感謝の気持ちを示すために手土産を贈る事が多々ありますが、この時、手土産にはのしを装着して進呈するのがビジネスや礼儀の観点からも基本マナーです。のしには、状況や意味に応じて様々なタイプのものがありますが、接待の手土産に用いるのしとしては、原則として蝶結びタイプの物を選びます。また、のしの意味を表す表書きも、ビジネスの1つである接待に相応しいものを記載するようにしましょう。
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