看護師のパートを辞めたいときの選択肢3つと円満な辞め方
看護師のパートを辞めたい理由とは
看護師のパートを辞めたいと思っている方は多く、その理由も様々です。まずは自分がなぜ看護師のパートを辞めたいと思っているか、紙に書き出すなどして整理してみましょう。今の自分の悩みをはっきり把握すれば、次の職探しでの失敗を防止できます。
辞めたい理由①:人間関係の悩み
看護師のパートを辞めたい理由として多いのが、人間関係の悩みです。看護師という仕事は身体的にも精神的にも疲労がたまりやすい場合が多いです。その状態にストレスを感じ、人間関係がピリピリしてしまうのです。またパートとしての看護師は、正社員から皮肉を言われるなど、パート・正社員間の人間関係の問題も発生します。
辞めたい理由②:仕事が想定以上に激務
仕事を始める前と始めた後で、想像と仕事内容やハードさが違う場合も多いです。求人情報と業務内容が違うというケースさえあるようです。平常の忙しさだけでなく、残業時間が多すぎたり休日出勤があったりするにも関わらず、給料がそれに釣り合わない場合などに、辞めたいと考えるようになるのです。
辞めたい理由③:正社員よりも〇〇
パートの看護師として働いても、職場は正社員の看護師と同じというケースがほとんどですから、正社員とパートの待遇差が理不尽なものであると、パートの看護師としては辞めたくなるのも仕方ありません。代表的な例としては以下のようなものです。
・忙しい
・労働時間が長い
・(それなのに)給与が低い
正社員よりも著しく給与が低い、にも関わらず仕事量や労働時間が長かったりすると、辞めたいと感じるでしょう。同じ職場で働くからこそ、不真面目な正社員看護師がいるとイライラが溜まってしまうのです。
現職のメリットも考慮してパートを辞めるか判断
上記のような理由で、看護師のパートを辞めたいと考えるものですが、辞めることを検討する前に、現職のまま働くメリットもしっかりと考慮すると良いでしょう。看護師のパートとして働く場合には、どのようなメリットがあるでしょうか。以下の点を考えてみてください。
看護師パートのメリット①:時給が高い
パートで働くといっても、看護師は看護師です。その時給は他の仕事のパートよりも高めに設定されているでしょう。看護師の資格を活かせる仕事というのは、医療分野だけでなく普通の企業においても存在します。どうしても辞めたい時はじっくりと職場を探せば、自分の働きやすい環境に出会えるはずですが、看護師とは関係のない仕事のパートへ転職しようとするなら、今よりも給与が下がることは覚悟しなければなりません。
看護師パートのメリット②:労働時間の融通が利く
パートと常勤の働き方の違いとして大きなものが働く時間です。自分の都合に合わせたり、子どもが小さいから何時までしか働けない、といった事情も考えて就職しやすいのがパートという働き方です。時間もしっかり決められるので、予定をしっかり組めるといった安心感はパートだからこそ得られるものです。
看護師パートのメリット③:精神的な負担が軽い
責任の違いも見逃せません。看護師は人の命にかかわるものですから、その重い責任が精神的負担になる人も多くいます。パートとして働く看護師の場合は、責任のある業務につく機会が、正社員に比べれば少ないかもしれません。もちろんこの点については職場による違いがあります。
また、正社員はパートよりもいっそう責任のある働き方が求められるからこそ、キャリアアップのための研修や勉強会に参加する必要もあります。パートの場合はそれがないのもメリットの一つです。
看護師のパートを辞めたいときの3つの選択肢
それでは、看護師のパートを辞めたいとき、その後の働き方の選択肢としてどのような道が考えられるでしょうか。以下に、3つの道をご紹介します。パート看護師を辞めたいと考えた理由をよく見直して、自分に合ったルートを選んでください。
選択肢①:別の職場で看護師のパートをする
今の職場の人間関係や、あまりの忙しさに疲れて辞めたいと考える場合には、看護師としてパートで働ける別の職場を探す道がよいでしょう。もちろん、看護師として働く以上ある程度の忙しさは想定しなければなりませんが、職場を選べば辞めたいと思うほどの忙しさからは解放されるでしょう。
また、看護師の資格を持ってパートで働くのであれば、病院やクリニックに仕事を限定しなくてもいいのです。例えば、老人介護施設や、訪問看護、保健師としての仕事も看護師の資格があればできます。
選択肢②:パートから正社員になる
正社員との違いがどうしても気になる、多少労働時間が長くなっても給与を上げて安定したいという方は、看護師としてのパートを辞め、正社員、常勤看護師になるのも検討してみましょう。事実、正社員になるためにパートを辞めたいと考えている人は多いようです。
パートとして別の職場で働き続ける場合も、正社員を目指す場合も役に立つのが、看護師専門の求人検索サイトです。職種や施設の形態(病院・介護老人保健施設など)、勤務形態(正社員・パートなど)など自分の望む条件の求人を絞り込んで探せるため、看護師として働き続けることを目指す人にはとても便利です。
選択肢③:看護師としての仕事を辞める
もし、看護師として人の命を預かる精神的なプレッシャーに耐えられなかったり、看護師の忙しさをもう経験したくないといった場合には、看護師の仕事自体を辞めるという選択肢もあると思います。しかしこの場合は、前述のようにある程度の給料ダウンは覚悟しなければならないでしょう。現職を辞める前に他の仕事の条件なども見てみて、看護師そのものを辞めるかどうかを検討しましょう。
パートを円満に辞めるための退職理由
パート看護師を辞めたいと考えたとき、悩みの種になるのがどのような退職理由であればスムーズに受け入れてもらえるか、という点ですよね。仕事を辞めるとき、職場にある程度の迷惑をかけてしまうのは避けられませんが、できる限り円満に、波風が立たないように辞めたいものです。パート看護師を円満退職したい場合に使える退職理由の例と、退職の意思を伝える際のポイントをご紹介します。
理由①:正直に理由を伝える
職場の上司との関係が良好であり、上司が接しやすい人であるならば、自分がパートを辞めたいと考える理由を率直に伝えても良いでしょう。人間関係がつらい、正社員として働きたいなど、理解を得られる理由であれば受け入れてもらえるでしょう。
この理由を伝えると、職場環境や待遇の改善を検討するから退職を考え直してほしいと言われるケースもあります。その改善策が有効であれば問題はありませんが、もし改善策が施されても辞めたい気持ちが変わらなかった場合、以前より退職の意思は伝えにくくなるかもしれません。自分の気持ち次第では、決意を固めて、引き留められても動じない姿勢が必要になるかもしれません。
理由②:親が病気になった
理由①とは逆に、上司が引き留めにくい理由が本人の家族の問題です。とくに親が病気や怪我をして面倒を見ることが必要になったといった理由ならば、上司も納得してくれるでしょう。親に限らず、家族の誰かを看病しなければならない、面倒を見なければならないというのは、看護師のパートを円満退職したいときの理由としては有効です。
理由③:子どもの面倒を見る必要がある
同じように、子どもの面倒を見る必要があるという理由も説得力があるでしょう。
しかしこれらの理由は、場合によっては上司に方便であると知られてしまいます。子どもがいるかどうかは職場の人も把握しているでしょう。親の看病が必要になったという理由も、他の職場で働き始めた後にばったり遭遇などすると気まずくなってしまいますので注意してください。
理由④:キャリアアップに向けて勉強したい
パート看護師を辞めたい理由としてよりポジティブなのが、キャリアアップに向けて勉強したいというものです。これは看護師とはまったく関係のないものでもよいでしょう。別の仕事を始めるために簿記の勉強を始めたい、専門学校に通いたい、などといった理由です。
理由⑤:体調不良
体調不良もしっかりとした理由になります。働いている職場が忙しければ忙しいほど、そのストレスや身体的疲労を理解してもらえるでしょう。単に疲れたから辞めますとは伝えにくいですから、前もって一度体調がよくないことを伝えておく、仕事に疲れていることをほのめかしておくというのも良いでしょう。
1か月前には伝えよう
これはパート看護師に限りませんが、職場を辞める場合は、事前に退職の意思を伝えておかなければなりません。まずは就業規則を確認しましょう。そこに退職の旨は何週間前までに伝えること、などと記載されている場合は、それを守りましょう。法律上は2週間前の予告で退職できますが、円満退職のためには早めに伝えておくのが大事です。1ヶ月前には伝えておきたいものです。
退職日をはっきりとさせておく
また、退職の意思を伝えるときはその日をはっきりとさせておきましょう。仕事場の人手が足りない場合などに、1か月先送りできないか、などと言われるケースもあるようです。一度そう言われてしまうと断りにくいかもしれませんから、初めの段階から「この日までで辞めます」としっかりと伝えておきましょう。「近いうちに」などの曖昧な伝え方では、辞めたいときでも辞めにくくなってしまいます。
看護師のパートを辞めたいときは、将来を良く考え早めに意思を伝えよう
看護師のパートを辞めたいときに考えたいその後の選択肢と、円満退職の秘訣をご紹介しました。看護師のパートを辞めた後は、別の職場でパートとして働いたり、正社員になったりという道があります、別の仕事に就く場合は、給与が下がることもありますからよく条件を検討しましょう。また、円満退職のためには、職場の人にも納得してもらえる理由とともに、退職の意思をできるだけ早めに伝えておきましょう。
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