「お手すき」を相手に失礼のないように使う方法
「お手すき」とは手が空いている状態を指す言葉
どのような使い方が失礼なのかを見る前に、まずお手すきがどういった意味を持つのか見ていきましょう。お手すきとは文字通り相手の手が空いている状態を意味します。主に使われるのは仕事の合間などに相手に対し「時間がある時にでも」と配慮をする時に使われます。ですから「お手すきの際に書類を確認頂ければと存じます。」などのような使い方をします。
目上の人や取引先に対して手が空いているか聞くときに使う
お手すきはビジネスのどんなシーンで使われる事が多いのでしょうか。よく使われているのが上司への質問の際、取引先に電話をかける際などにお手すきかどうかを聞いたり、急ぎの案件でないものの確認をお願いする際に「お手すきの際によろしくお願いします。」と失礼のないように伝える際にこのような使い方をします。主に事務職や営業職の方が多く使っている言葉になります。
お手すきは目上の方に失礼のないよう配慮して使う言葉
同期や部下に対して「お手すきの時に確認して」のような使い方はしないでしょう。「暇な時に確認して」などと崩して言うはずです。目上の方や相手先に失礼のないように配慮をして使うのがこのお手すきなのです。そんな大切な言葉ですから、間違った使い方をしてしまうととても失礼になってしまいます。
「お手すきですか?」は間違った使い方
ではお手すきの間違った失礼な使い方とはどういったものなのでしょうか。相手の現在の状況を伺いたい時に「お手すきですか?」と聞く、これは一見正しい使い方のように思えます。しかし直訳すると「あなたは今暇ですか?」という事になってしまいます。親しい間柄ならいいのですが、目上の方に暇かどうか聞くというのは失礼な使い方になってしまいます。そんな時は「お手すきの際に連絡を・・・」のような使い方に言い換えると失礼にならず良いでしょう。
時代とともに使いやすい敬語として変化してきている
きちんとした使い方をしなければ失礼にはあたりますが、近年ではあまりそのような考え方も薄れてきているようです。敬語として使いやすい言葉として教わるお手すき。お手すきという言葉を使う事で相手を敬っている事が分かるので、「お手すきですか?」と言った使い方にもそれほど失礼と感じない人も増えてきた様子です。時代の変化と共に敬語も徐々に変化していっているのでしょう。
団塊の世代より上の方には正しい使い方で
ただやはり使われ始めた当初からしてみれば失礼で間違った使い方には変わりありません。50代や60代などより上の世代の方にとってみれば、お手すきかどうかを聞かれるのは嫌な気持ちになるでしょう。相手を失礼な気持ちにさせないためにも、団塊の世代より上の方々には、お手すきは正しい使い方をしましょう。「お手すきですか?」のような使い方でも良い日が来るかも知れませんが、それまではあまり使わない方が良いでしょう。
目上の人に対して「お手すき」を使う際は文面に気をつけて失礼のない使い方をしよう
「お手すき」の使い方とどのようなシーンで使われるかを見ていきました。相手の時間への配慮をする言葉、お手すき。使い所も多く大変便利な言葉ですが、便利な言葉ほど失礼にならないよう気をつけなければいけません。失礼な使い方をすればその配慮も相手を傷つけてしまいます。最近ではあまり「お手すきですか?」という使い方もよく使われるようになりましたが、やはり失礼な使い方ですのでしない方が良いでしょう。
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