社員からアルバイトになったときのメリットと注意点
社員からアルバイトに会社の都合で変えることはできない
社員からアルバイトになる際に注意する点にはどんなことがあるのでしょうか。まず、社員からアルバイトに会社から勝手にさせられてしまう場合はあるのでしょうか。正社員として働いている人を会社側からの都合で一方的にアルバイトにすることはできません。雇用契約の変更は労働者の同意無しには行われないと労働契約法8条に定められています。また、15%以上の減給も認められません。これが理由で退職するときは会社都合の退職として扱われます。以上の点に注意して、不当に社員からアルバイトに変えられないようにしましょう。
社員からアルバイトになれと言われたときに注意する点
会社が一方的に社員からアルバイトに変更はできません。もし、社員からアルバイトになりなさいと強制されたら注意しておきたいのが、各県にある労働基準監督署の総合労働相談コーナーに相談をするということです。会社との交渉が決裂し、退職することになったとしても、会社都合の退職扱いとなり、自己都合退職よりも失業保険を受け取りやすいというメリットがあります。この点に注意しておけば知らず知らずのうちに損することはないでしょう。
社員からアルバイトになるメリット
社員からアルバイトになるのはデメリットばかりではありません。大抵の場合、社員からアルバイトになったときは、勤務時間が短くなる、重要な判断や責任を取らなくてすむなどのメリットがあります。育児や介護と両立をしたいという人にとっては社員からアルバイトになるというのも一つの選択肢として注意深く考えてみる必要があります。社員からアルバイトになれるかどうか、待遇などは会社との交渉次第ですので注意しましょう。
アルバイトでも雇用保険などに入れる
社員からアルバイトになる場合でも、一定の条件を満たせば雇用保険や健康保険・厚生年金に入れます。また、有給休暇もとることができます。一定の条件とは、長期間の雇用関係があると認められ、正社員と比べて3/4以上の勤務日数があり、3/4以上の勤務時間があるときです。アルバイトになっても長く働いていれば、雇用保険に入れるというのはメリットのひとつです。保険関係は損をしないよう注意しましょう。
社員からアルバイトになることへの注意点
社員からアルバイトになると、重要な責任な判断をしなくて済むようになり、責任ある立場にならなくて済むようになります。しかし、勤務時間が社員よりは短くなるというデメリットに注意しなければなりません。また、社員よりも不安定な立場になるのにも注意です。給与も社員よりは低くなるというデメリットがある点を覚悟しましょう。
ボーナスや退職金が期待できないデメリットもある
社員からアルバイトになった場合、雇用保険や社会保険、厚生年金などが保証されるというメリットが得られる場合もありますが、それでも貰えるお金は社員よりも格段に減ることに注意が必要です。アルバイトでもフルタイムで働けば社員と月収はあまり変わらない場合はありますが、ボーナスや昇給、退職金などは期待できないというデメリットに注意しましょう。また、雇用も社員に比べて安定はしませんので、自分の生活と照らし合わせて損をしないように注意しましょう。
社員からアルバイトになってもメリットはあるが待遇は悪くなるという点に注意
社員からアルバイトに雇用主が一方的に契約を変更することはできません。もし強要されたら労働基準監督署に相談をしましょう。社員からアルバイトになることでメリットもありますが、お金の面では損も多いので注意が必要です。また、アルバイトから再び社員になることも難しいので、よく注意して考えましょう。
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