実習後に出す感謝を伝えるお礼状の書き方
実習のお礼状は終わったらすぐ出そう
実習に行った後のお礼状を出すタイミング。それは、お礼状の書き方マナーで一番大事といってもいいポイントです。お礼状は、帰ったら即出すくらいの気持ちで、数日以内に出すというものです。他のお礼状もそうですが、すぐ出すのと、だいぶたってから出すのでは感謝の伝わり方も違います。また実習の人のことを新鮮に覚えてくれている間と「これ誰だっけ?」というくらい間が空いてからでは印象が違うのはわかるかと思います。
お礼状の宛先は部署名か個人名
実習のお礼状は、社長や校長等のトップに送るのも一つの方法です。ただ、顔も見たことがない相手であれば、具体的な話に欠けがちで、形式的になりがちです。そのため、お礼状を送るのであれば、できるだけ会ったことのある担当の人に送りましょう。実習の性質上、担当の人がはっきりしない場合は、個人名は難しいですが、基本印象に残したいのであれば、お礼状の宛先は部署ではなく個人になるようにします。それによって、より具体的なエピソードを添えてお礼状が書けるため、印象に残りやすくなります。実習のお礼を送りたい人が複数いても、それぞれ文面をきちんと考えて、それぞれに出すこともできます。
お礼状は便箋が好ましい
迅速に実習のお礼状を出すとして、媒体は何で出せばいいでしょうか。基本的に便箋で封書が最上位で丁寧とされ、次いではがき、最後がメールとなります。そしてパソコン印刷より手書きの方が、より気持ちがこもっているととられるようです。ただ、相手が連絡先としてメールアドレスを渡してくれる場合があります。その場合はメールで返すのも、失礼とは限らないのです。メールの場合ハガキや便箋のような紙媒体より、いつでも送れるという利点を生かし迅速に送りましょう。ですが、出す相手が比較的年配の方であれば、紙の礼状の方馴染みがあり、メールはどうしても手抜きととられる時があります。お礼状を何で作るかは実習先の状況に応じ、チョイスしていくようにしましょう。
お礼状をメールで送ると軽い印象を与えてしまう
メールはお礼状としては、少し軽い印象をあたえます。ですが、メールで送った場合の利点もあります。メールは手軽で帰ったら即送れるという点、手軽さゆえに相手もレスポンスを返しやすいということです。何か疑問点があれば、返してくれる可能性があるということです。また、何か後で書類を送る場合、一緒に送るお礼状がどうしても遅れる場合があります。メールで先にお礼を入れておくと、印象はグッと違ってくるでしょう。このような点で、メールには手軽さゆえの利点があるので、うまく活用しましょう。
お礼状は拝啓から始まり敬具でしめる書き方をする
拝啓から始まり少々堅苦しい時候の挨拶へ続くような文。お礼状の基本の書き方としては、昔ながらの決まった形式をきちんと守りましょう。決まった形式の書き方や、お礼状のマナーを知らない場合もあるでしょう。ですが、実習での感謝を伝えるためのお礼状書きは、社会人として身につけるべきマナーを知るいい機会です。お礼状の書き方は、紙でもメールでもビジネス的なやりとりする時に、応用がきき絶対に役に立ちます。また、あまりに印象が悪いことをすると、場合によっては自分の後に来る後輩たちに影響が出ます。これはお礼状だけでなく、実習の内容でも同じことがいえます。くれぐれも失礼のないように、実習前から実習後までふるまうように心がけましょう。
お礼状の書き方①【病院実習】
では、実習終わりに送るお礼状の、その具体的な書き方を文例でみていきましょう。
『○△□病院 看護師長 ××様
謹啓 錦秋の候、××様には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度はお忙しい中、△△日間に渡り□□実習をさせていただきありがとうございました。〈
実習で学んだことを具体的に書き、それをこれからどう生かしていきたいかを自分なりにまとめる。〉
初めての病院での□□実習で、色々わからないことばかりで、ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。その中で、看護師長の××様始め○△□病院の皆様の温かいご指導のおかげで、沢山の他では得難いことを学ぶことができ、心より感謝しております。
直接伺うべきところ、略儀ながら、書中をもちまして御礼申し上げます。
末筆ながら、××様のご健康と○△□病院の益々のご発展をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
敬具 平成00年0月0日〈住所〉〈学校名所属〉〈氏名〉』
実習のお礼状の書き方②【教育実習】
どちらの例文にも共通して言えることですが、縦書きでお礼状を書く場合に注意するのは、宛名の部分が例文のように最初ではなく、最後に書くことです。最後の住所の部分は、学校名と専攻等の所属と違い必須ではありません。これからどう生かしていくかの決意の部分は、実習の結果得られる資格に向けてがんばることを書いておくことも大事になります。
『○△□中学校 校長 ××先生
謹啓 初夏の候、○△□中学校の皆様は健やかにお過ごしでしょうか。
この度は二週間に渡る教育実習をさせていただき、何にも代え難い大事な経験をさせて頂き、大変お世話になりました。校長先生、教頭先生、理科の□□先生、皆様には多忙な中ご指導いただき改めて御礼申し上げます。
〈実習で学んだことを具体的に書き、それをこれからどう生かしていきたいかを自分なりにまとめる。〉
これからは、××先生にご指導いただいたことを念頭に、より一層教育への道を目指し精進して参りたいと存じます。今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。
本来はお伺いしてお礼を申し上げるところ、取り急ぎお礼状を差し上げた次第です。
実習期間の間皆様に丁寧なご指導を賜りましたこと、本当にありがとうございました。
敬具 平成00年0月0日〈住所〉〈学校名所属〉〈氏名〉』
実習後に出す感謝を伝えるお礼状は基本的なマナーを守った書き方を心がけよう
簡単に実習のお礼状においての書き方マナーをざっくりまとめると、『実習から帰宅後迅速に、形式を守り失礼のないお礼状を作成し送る』という書き方に尽きます。失礼というのはお礼状を送る相手と自分の年代の差や、立場の違いによって微妙に異なります、相手の会社が実習の場を提供してくれているということに敬意を忘れないこと。そして、そこで学んだポイントをしっかり押さえた書き方で、良いお礼状を差し上げるようにしましょう。
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