使用人とは?会社法の法律用語を紹介

2016年12月9日会社法

使用人とは会社法による法律用語

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会社法の中の言葉を紐解く使用人と聞くと、大きなお屋敷で働くメイドさんや、お手伝いさんなどをイメージしてしまいそうです。時代劇に出てきそうで、普段あまり聞かない言葉、使わない言葉ではありますが、これは会社法という法律の中での言葉。れっきとした法律用語なのです。使用人とは、と突き詰める前に、まずその前段階にある会社法について調べてみましょう。

会社法は「商法」「有限会社法」「商法特例法」などを1つにまとめたもの

会社法というのは平成18年から施行された法律で、会社の設立や運営、資金の調達や、組織の運営などについて書かれています。もともとは「商法」「有限会社法」「商法特例法」など、複数に分かれていた会社関連の法律を一つのまとめたものが会社法です。

会社法の中の使用人とは「社員」と同じ意味合い

会社法の中では、会社に関わる人々を法律用語で「取締役」「使用人」「株主」「社員」「支配人」と呼びますこの中の「使用人」は一般的に私たちが使う「社員」と同じ意味合いです。そして会社法の中の「社員」は「社団法人の構成員」を差します。

使用人は「取締役」「使用人」「株主」「社員」「支配人」が範囲となる

会社法の中の使用人が、一般的な社員と同じ意味合いだとすると、社長以外は全部使用人かな?と思う人もいるかもしれません。使用人とはどのくらいの範囲の社員を差すのでしょうか。先ほど、会社法の中では「取締役」「使用人」「株主」「社員」「支配人」と呼ばれる人々がいるとお伝えしました。「取締役」は説明するまでもなく、社長、代表者の事です。そして「支配人」がいわゆる支店長などの立場にいる、会社に代わって事業に関する権限を持つ人の事です。ただし支店長であれば必ずしも支配人なのかというとそうでは無く、使用人である場合もあります。

使用人とは会社の指揮・命令に従う人を指す

「株主」は会社に出資している人。そして「使用人」ですが、会社と雇用関係にあり、会社の指揮・命令に従う人を使用人と呼びます。つまり、従業員であり、一般的に言われる社員ですね。会社法という法律上、使用人とは、会社の中で取締役でも支配人でもない人を差す事になります。

重要な使用人とは

ところで会社法の中には「重要な使用人」という記載もあります。これは会社法362条に記載されています。取締役は年に一度の定例株主総会で選出されます。そして取締役会で選出されるのが「重要な使用人」です。この需要な使用人とは、どんな人たちなの?と思われると思うのですが、執行役員という言葉を聞いた事があるでしょうか。

重要な使用人とは執行役員にあたる

会社は効率よく組織を運営するため、役割を「経営」と「業務あの執行」に分けています。会社の方針や、様々な事を決定するのが「経営」側にいる取締役会。そして取締役会での決定事項を執行する「執行」側のトップにいるのが執行役員です。重要な使用人とは、執行役員にあたるのです。普段はあまり使わない様々な法律上の言葉。一般的な認識とは違うものもあり、混乱しそうです。もし会社法の法律に目を通す機会があった時は、それぞれの言葉の定義を確認しながら読んだ方が良いですね。

会社法の法律用語である使用人とは一般的な社員を指して重要な使用人が執行役員となる

使用人とはいったい会社のどの立場なのか、会社法の法律用語を紹介しました。会社法で呼ぶ使用人とは、取締役ではなく支配人でもない立場の人の事です。そして会社法の中の社員は、社団法人の構成員ですので、覚えておくと良いですね。また使用人の中には「重要な使用人」という立場の人がいます。重要な使用人とは多くの場合、執行役員を差します。会社法の中の呼び名を紐解くだけで、ずいぶん会社の組織と法律に関する知識が増えたような気がしませんか?会社の組織や法律についてもアンテナを広げると、会社員として働く中で新たな発見がありそうです。

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2016年12月9日転職

Posted by BiZPARK