革靴の革の破れを修理する際に知っておくべきこと
革靴が破れたらすぐに使用を中止する
革靴に破れが生じても、替えが無いために仕方なく履き続ける人もいるかもしれませんが、それはすぐに中止して下さい。もし革靴に破れが生じたら、そのまま履き続けると革靴のダメージがより大きくなります。修理すれば直せたかもしれないダメージも、直せないところまで酷くなってしまうかもしれないのです。ダメージが出た革靴は、まず休ませましょう。
破れた革靴を素人が修理するのは難しい
革靴の底のすり減りならば、自分で修理するキットも売られているために自己修理をする人は多いです。しかし革靴の破れは自分で修理できるのでしょうか。革靴の破れを自分で修理を行う人もいますが、素人がいじらない方が良い部分です。見えにくい上に歩いていればまた削れる靴底と違い、革部分は目立つ上にとてもデリケートです。職人さんでも気を使って作業をする部分なので、革靴が破れたら修理屋さんへ持ち込みましょう。
かなりひどい破れでも革靴の修理を受け入れてもらえる場合がある
革靴は履き方や歩き方が人それぞれ異なるため、修理屋さんへ聞くと実に様々な破れ方をした革靴が持ち込まれるそうです。革靴の革のつま先や踵の破れは多いケースで、中には穴が空いてしまったり、ソールと革が完全に開いてしまったりするケースも。「ここまでダメージが大きいと直せないのではないか」と思うような革靴も、修理屋さんによっては修繕を引き受けてくれる場合もあるそうです。
良くある革靴の破れ箇所①:つま先
革靴で良くある破れが、つま先部分の革の破れ。つまづいてしまったり、どこかにぶつけたり、というのは日常でよく起こりえます。つま先が破れてしまったらどのように修理が行われるのでしょうか。つま先の破れは位置にもよりますが、パテで目立たないように破れを埋めるなどといった方法が取られます。また靴底の革を一部張り替えて底の材質をつま先部分まで伸ばすという方法により、不自然ではなく、さらに再び傷が付きにくいように修理をしてくれる、という職人さんもいます。
良くある革靴の破れ箇所②:踵(かかと)
踵は歩くたびに擦れる箇所ですので、革靴の内側のかかと部分がボロボロに破れてしまった、踵の革を縫い合わせていた部分がほどけて破れている、という事は非常に多いそうです。縫っていた糸がほどけて破れたのであれば修理屋さんで縫い直してもらう事ができます。また内側がボロボロになってしまったダメージも、修理屋さんで綺麗に革を張りなおしてもらえます。
履くたびに革靴の紐を結び直せば踵の内側の破れ防止に繋がる
革靴の踵の内側の部分は「腰裏」と呼びます。靴を履いたり脱いだりするたびに擦れる箇所でもあり、また歩きかたよっては踵と腰裏が擦れ、早くダメージが出て破れやすい箇所です。腰裏の修理の依頼はとても多いといわれます。この部分を破れにくくするには、靴を履くたびに、革靴の紐をしっかりと結び直す事です。足と靴をしっかりフィットさせられるので、歩きやすく、しかも破れにくくなり、結果修理の回数を減らせます。
革靴の破れは素人が修理するのは難しいので早めにプロに依頼しよう
革靴の破れの修理は自分では難しいので、プロに修理を依頼しましょう。また破れに気付いたらすぐに履くのを中止します。特に修理の依頼が多いと言われる腰裏の破れは、革靴の紐をしっかり結ばず、微妙にゆるい状態で履いて歩く事が原因です。大切な革靴、より良い状態を長く保つためにも、革靴の紐は毎回きちんと結びなおしましょう。
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