役員退任の挨拶を述べる際のポイントと盛り込むべき内容
役員退任の挨拶はビジネスにおいて重要な役割を持つ
役員の就任時と同様に、役員の退任はビジネスの重要局面でもあります。正式な書面(葉書)を用意して、遅滞なく、そして漏れなく挨拶することが望ましいです。
また「任期満了」による退任の場合には、通常は役員会・取締役会をもって退任となることが多いので、スピーチによる役員退任の挨拶も用意する必要があります。
役員退任の挨拶では後任の紹介も重要
もちろん、特お世話になった取引先に対しては、直接、訪問することによって役員退任の挨拶をしつつ、後任の紹介をすることも良いでしょう。
いずれの場合においても、役員退任の挨拶の中で、これまでの御礼を述べるとともに、後任者が決定している場合には、後任者の紹介、そして、自分自身の今後についても紹介してくださいね。
書面による役員退任の挨拶ではこれまでのお礼とこれからの思いを書こう
役員退任挨拶は、取締役本人のみならず、取引先や自社社員にとっても、大きな節目となる場合があります。書面によって通知する場合には
●これまでのお礼
●今後の動向 (退任する役員本人)
●後任者の紹介
●今後の思い (変わらぬご愛顧のお願い)
を含めつつ、シンプルにメッセージが届くような文面としましょう。
社内向けの挨拶では後輩への応援などもあり
なお、社内や関係者向けの場合には、締めくくりの部分で「今後の職場や後輩への応援」の言葉を込めると良いでしょう。任期満了の場合、および退職に伴う退任の場合、いずれの場合の役員退任挨拶でも適用することのできる形式です。
今後のご自身の計画・動向を紹介するとともに、引継ぎを兼ねて後任者の紹介を忘れないようにしましょう。
退任挨拶のスピーチは60秒~3分程度でシンプルなものが良い
通常、任期満了に伴う役員退任の場合、取締役会・役員会において、役員退任の挨拶としてスピーチが必要となるでしょう。
当該取締役会・役員会の議案や雰囲気にもよりますが、60秒~3分程度の、比較的短い時間に凝縮して、シンプルながらも、十分に思いの伝わるスピーチを心掛けてください。
思い出を共有し会社への思いを伝えられる退任の挨拶をしよう
スピーチによる役員退任の挨拶も、書面の時と同様に感謝の気持ち、今後の動向、後任者の紹介、そして、会社への思いや応援の気持ちを込めまてください。
また、在任中に印象的だった出来事、特に役員一丸または社員一丸となって取り組んだ出来事、乗り越えた障害などがあれば、その思い出を共有するのも良いでしょう。こうすることによって、他の役員との距離感を縮めて、会社への思いを再認識する機会ともなりますし、聞いている人々にとっても、あなたの思い出が心に刻まれますよ。
役員退任の挨拶ではこれまでのお礼や後任の紹介をして会社への思いを伝えよう
役員退任の挨拶について、文面の場合とスピーチの場合と、両方のケースを確認してきました。
いずれの場合でも、大切なことは「感謝の気持ちが伝わること」です。形式にのっとった丁寧な挨拶も必要ですが、これまで一所懸命に会社の役員として職務に取り組まれてきたわけですから、ここで改めて「思い」を共有することも大切でしょう。
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