レポートに盛り込む考察を活かすコツと例文
レポートに盛り込むのは感想ではなく考察
社会人が書くレポートの例に記載されている考察は、感想とは異なるものです。感想は所感とも呼ばれ、自分が感じたことや思ったことを述べるものです。一方の考察は、テーマについてよく調べ、論理的に考えたことを文章にまとめます。つまり考察では、個人の主観ではなく、客観的な視点と論理性を求められるということです。
客観的な視点からの考えが考察
レポートの参考例を読んでいると、感想や所感の中に考察が含まれているものはあっても、考察に私見が入っていることはないことがわかるはずです。これは、私見が入った時点で、論理的な結論を出せなくなってしまうからです。個人の意見を述べたい時には、感想の中で考察に対する自分の考えを述べるようにするとよいでしょう。
レポートに盛り込む考察の例文
レポートの考察は、客観性の他に論理性も不可欠です。ビジネス文書の例をみると、「○○の原因は××である」「△△であれば、□□が成立する」など、文章が断言されていることに気づくはずです。考察には、「レポートを書きあげることができて嬉しかった」という、理屈のない感想は必要ないということを、忘れないでください。例文は以上です。
レポートの構成を意識してこそ考察が活かすことが可能
読みやすいレポートを書くためには、要点をまとめて、書き分けることが大切です。そのために、レポートを書く際に、全体を「結論」「内容」「考察」に分けることをおすすめします。こうした項目をたてることで、内容の重複を避けることもできます。ただし、誰が見てもわかりやすいように、言葉や文章の表現は統一することは心がけてください。
箇条書きを取り入れるのも考察を活かす手段の一つ
また、箇条書きを取り入れるのも考察を活かす手段の一つです。社会人が書いたレポートの参考例を見ると、文章の構成が、結論を冒頭で言い、その説明を続けるという流れになっていることがわかるはずです。さらに要点が箇条書きされているものの方が、読みやすいものです。考察のポイントを箇条書きにすることで、レイアウトもスッキリするはずです。レポートの中でも着目してほしいことは、箇条書きにしてみましょう。
考察を盛り込んで終わりではなく最低限のマナーも心得よう
どんなに内容がすばらしく、優れた考察が書かれたレポートであっても、書き方のマナーがなっていない時点で、社会人失格とみなされ、読んでもらうチャンスを失います。ビジネス文書の例に則り、相手に読みやすく書くことが、何よりも大切です。記載すべき項目に漏れがないか、誤字脱字がないかもきちんと推敲し、そのうえで提出するようにしましょう。
レポートに盛り込む考察を活かすコツは例を参考にしつつ構成を意識すること
レポートに盛り込む考察を活かすコツと例文を紹介してきました。ビジネス文書であるレポートを、考察を交えて書くというのは、新入社員にはハードルが高いものです。独力でがんばるのもよいですが、書式や文体を理解する意味でも、過去の例を参考にして、体裁を真似ることから始めることをおすすめします。書く内容が自分の考えによるものであれば、例に則ったレポートの考察であっても、何ら問題はありません。
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