国家公務員の出向は左遷?その目的とは
国家公務員にも出向がある
国家公務員も出向はありますが、国家公務員である以上、民間の出向とはやはり違うものです。テレビドラマでこのような話題がテーマとなっている作品も見受けられますので、出向という言葉自体はご存知の方が多いと思いますが、そのイメージを誤って認識している方も多いようです。
国家公務員の出向は左遷ではない
特に多い誤りが「国家公務員の出向=左遷」というものです。失敗をしてしまったり、出世コースを外れた人が出向する事になるもの、つまり左遷である、というイメージですが、左遷で出向するというのは、テレビドラマや映画等が作り出してしまったものなのです。
テレビドラマなどの影響で出向=左遷というイメージが広まった
先述しましたように、国家公務員の出向=左遷というイメージはテレビドラマや映画の影響がとても強いです。それらの作品はエンターテイメントですから、出向についても様々なエピソードを加えて、見ている人の興味を引かなければなりません。そのため、「出向=左遷」のようなイメージが生まれてしまったと考えられます。
国家公務員の出向の理由:人事交流と経験
現実に国家公務員が出向する上で、最も多い理由となっているのは人事交流です。この名目で相互の出向が行われています。国家公務員という仕事においても、いろいろな事を知っておいた方が、将来的に役立つのは言うまでもありません。そのため、若い時に出向して外の世界を見たり人脈を作ったり。若い時の経験が後々活きるというケースも珍しくありません。
国家公務員ではなくとも出向はある
国家公務員ではなく、地方公務員にも出向はあります。こちらもとても活発で、例えば市役所勤務の将来有望な若手が研修目的で省庁に出向する事もあれば、逆もあります。逆の場合、やはり左遷というイメージで見られがちなのですが、研修目的もあれば、組織のチェックもありますので、決して左遷ではありません。
出向と派遣も別のもの
出向と派遣を同じように考えている人もいるかもしれませんが、これもまた微妙に異なるものです。厳密にいえば、身分の異動を出向と呼び、任命権者が同じなものの、勤務庁が変更になる場合を派遣と呼びます。働く場所が変わるという点では同じですが、意味合いに関してはかなり違いますので、注意しましょう。
国家公務員の出向は左遷ではなく人事交流目的のもの
国家公務員の出向は決して左遷ではありません。国家公務員における出向とは、人事交流をし、様々な経験を積むという目的で行われるものです。出向と派遣もまた、別物です。この点に関しては、国家公務員はもちろん公務員の世界の特徴と捉えて良いでしょう。実際の所どのような事が繰り広げられているのかは内部の人間だけしか分からない事ですが、出向する事になったらいろいろと経験しておきましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません