給与天引きとは何かと所得税について
給与天引きとは給与から必要な税金や保険料などの控除分を引くこと
サラリーマンにとって毎月の給料日は楽しみにしているものです。毎月給料日には、給与明細が発行されます。給与明細には、基本給のほか残業代や昇給、手当などの金額が記載されています。しかし、給与明細をよく見ると、意外にいろいろなものが給与から引かれていることに気付くと思います。給与明細の支給額と振込額がかなり違っていると感じることもあるでしょう。それは、給与天引きされているからです。では、給与天引きとは、一体どう意味でしょうか?給与天引きとは、従業員に支給する給与の中から、必要な税金等の控除分を引くことです。ですので、支給される金額と、手元に実際に入る金額である手取り金額とは異なるのです。
会社によっては積立金として天引きされることもある
給与天引きされるのは主に税金などですが、会社によっては慰安旅行やレクリエーションの積立金など天引きされているケースもあります。税金や社会保険料を納めることは、法律で定められ、義務となっているため、きちんと納めなければいけません。給与天引きとは、国の重要な財源である税金や社会保険料を確保するために、必要不可欠なことなのです。
天引きされるのは所得税と社会保険料の控除分
給与天引きとは、毎月もらう給与の中からどんなものがひかれるのでしょうか?給与天引きとは、大きく分類すると税金と社会保険料の2つにわかれます。給与天引きとは、納税の義務である税金の徴収と、健康保険・年金・雇用保険など必要な保険料が控除されます。以下では、そこについて詳しく見ていきます。
その他年金や雇用保険も天引きされる
税金には、給与から引いた税金を会社が代わりに納める事を意味する所得税。前年の給与に対してかけられる住民税があります。一方、社会保険料には、病気やけがをしたとき医療機関にかかる際に必要な健康保険料。これは、会社が加入している健康保険組合や協会けんぽ、公務員の場合は共済組合に加入することになります。会社の福利厚生に厚生年金があれば、公的年金として加入しなければいけません。また、雇用安定のために設けられている雇用保険にも加入する必要があります。これは、加入していると、万が一失業したときに失業保険がもらえます。
所得税の金額は前年の所得を基に決められる
給与天引きとは、税金や社会保険料が給与からあらかじめ引かれることや、天引きされるものについては述べました。では、どのくらい給与から天引きされるのか気になるところでです。所得税についてですが、所得税は1年間の所得に対して課せられる税金となるため、概算で1年間の所得を計算して、その金額に対して税額をかけて算出します。そして毎月の給与から所得税を天引きします。払いすぎた税金に関しては、毎年年末に年末調整を行って還付します。この概算税額は、国税庁より公表される、給与所得の源泉徴収税額表に基づいて出されます。
所得税の給与天引きの例
給与から社会保険料を差し引いた金額が、20万円の場合、所得税は4,770円となります。毎月同じ金額の給与の場合は、所得税額も同じです。しかし、残業や資格などの手当てがあった場合や、昇給した場合など支給額が変わったときは、所得税額も変わります。給与天引きとは、会社から支給される給与額に応じて引かれるため、支給額が変わると天引きされる金額が異なるのです。これは、税金だけでなく社会保険料も同様です。
給与天引きとは給与から会社が代わりに納めている所得税や保険料を天引きすること
与天引きとは何かと所得税について紹介してきました。給与天引きとは、会社からの支給額からあらかじめ必要な税金や社会保険料が差し引かれることです。毎月の給与から天引きされるのは、主に税金と社会保険料です。所得税は、会社が従業員に代わって税金を納めてくれる仕組みとなっています。社会保険料に関しても、健康保険や厚生年金などの公的年金、雇用保険があらかじめ給与から天引きされます。給与天引きとは、義務である納税と、失業した際に支給される失業手当や、病気になった時にもらえる傷病手当などが保障されるということにもつながっているのです。
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