源泉徴収票の間違いを修正する正しい対処法
源泉徴収票は入力時の間違いが多い
源泉徴収票は、会社が天引きした税金に対して、個人の加入する保険料などを反映させて税額を是正した結果を記載したものです。その計算は作成ソフトなども多くありますが、入力ミスなどにより間違いがあることも皆無では無いものです。そこで、そのような間違いがあった場合の対処の方法を、ケースに分けて挙げてみます。
源泉徴収票は厳重なチェックをして対処する
源泉徴収票は1年間の収入と控除などにより計算し直した税金と、すでに支払った税金との差額とその内容を記したものとなります。そしてその交付は年末から翌年の1月までに行うことが義務付けられています。それを受け取った時に、まずは内容に間違いが無いかをチェックすることが必要となります。会社で行っていることだからと安心せずに、一応目を通しておくことで対処の方法も変わってくることになります。
間違いに気づいたら会社に報告
1月までに交付される源泉徴収票をチェックした際に、その内容に間違いがあると判明したならば、すぐに会社に報告して修正を依頼することになります。改めて計算し直すことにより、還付される税金が増える場合と、還付された税金が多かった場合とがあります。いずれにしても次の給料で反映することにより是正されることになります。
会社が修正に応じない場合自身で対処する
稀にではありますが、修正を依頼したにも関わらず、会社が源泉徴収票の間違いを修正することを拒む場合もあります。手続きが面倒ということもありますが、この場合には特に強要する手立ては無いために、自分で対処する必要があります。つまり、確定申告によって修正手続きを行うことになります。また、源泉徴収票に間違いがあることに気づかなかった場合にも、後で申告することができます。
確定申告で源泉徴収票の修正が可能
源泉徴収票の間違いに気づくのが遅かった場合、あるいは退職後にその間違いに気づいた場合には、5年間の間は遡って確定申告により修正手続きを行うことができます。ここで税金の還付がさらに増えれば振り込まれることになります。逆にさらに課税される場合には、追加納税という形となります。その手続きは会社では行わないので、自分で処理する必要があります。
税務署で確定申告を行う場合手書きで申請し対処する
税務署に設置されているシステムで確定申告を行う場合、源泉徴収票の内容をそのまま入力すると、そこに間違いがあればエラーが出て先に進めない場合があります。そのような時には、職員に相談することで対処できます。システム投入は無理でも、手書きによる申告によって対処することが可能です。自宅でネットによる申告を行う場合にも注意が必要となります。
源泉徴収票に間違いがあっても確定申告の申請により対処できる
会社から交付される源泉徴収票にも、間違いがあるケースがあります。この場合、まずは会社に修正の依頼をすることになります。けれども退職後に発覚するなどの場合には、個人で確定申告を行い対処する必要があります。そこで源泉徴収票では間違いがあった箇所を正しく記載することにより、本来納めるべき税額を算出することで、さらに還付を受けるか納税するかに分かれることになります。
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