退職金の3つの種類とそれぞれの特徴
退職金制度の種類①:基本給連動型の特徴をもつもの
この種類の退職金制度は、基本給と勤続年数によって支給される額が決定されるという特徴があります。この退職金制度では基本給が大きく影響されるので、退職時の基本給によってその額決められてするのです。その為にこの種類の退職金制度は20代で仕事を辞めてしまう場合や若いうちに辞めてしまう人には会社の貢献度に関わらず低くなりやすい特徴をもった退職金制度です。
特徴:古くからある退職金制度
退職すると退職金を受け取れる形は昔からあります。特に昔は年功序列で終身雇用制度が全てであった為に退職金制度もそれに伴ったものが多く、それに伴った退職金制度を取り入れている所も多かったのです。ではそれぞれの年金制度の種類と特徴について見ていきましょう。
計算方法は、金額=基本給×勤続年数×給付率
この退職金制度の場合、退職金の金額は、たいてい次のいずれかのやり方で計算されます。
■給料と勤続年数の両方から計算
■勤続年数に応じて一定金額を支給
企業によって退職金の計算方法は異なりますが、一般的な計算式は以下のようになります。
【退職金額=基本給×勤続年数×給付率】
給付率も職場によって増減が見られますが、一般的には60%~70%程度となっているようです。これを基に中小企業の退職金額の概算を見ると、10年で約100万円、15年で約200万円となります。
退職金制度の種類②:仕事の実績でも金額に差が出るポイント制
勤続年数や職務内容などをポイント化し、退職金に反映させる退職金制度があります。この種類の退職金では、企業によって評価ポイントは変わってくる為に、貰えるまでいくら退職金をもらえるのかが分からないものの、基本給以外にも影響が出てくるので、個々によって変わってくる為に仕事の向上心なども生まれていきます。
特徴:基本給以外のデータも退職金額に反映される
退職金の多くは基本給などが全て反映されているケースが多くあり、給料がどんどん上がる企業であればいいものの、基本給は中々上がらないものです。その為にいくら頑張った所で勤務年数が高ければ高いほど退職金が大きくなりやすく、それ以外のものが退職金に反映されにくいのでやる気が失われてしまうという特徴もあります。
計算方法は、(勤続ポイント+その他ポイント)×ポイント単価
ポイント制の退職金額を計算するには、勤続年数や給料以外の数値も、計算の際に必要になります。
【退職金額=(勤続ポイント+その他ポイント)×ポイント単価】
勤続ポイントは働いた年数によって付与されるポイントですが、その他ポイントは会社によってまちまちです。実績が20%となる会社もあれば、資格が50%を占める場合もあります。その企業で何を重要視しているかによって、ポイントの配分が変わります。
退職金制度の種類③:確定拠出型年金
本人が管理できる退職金制度では確定拠出型といわれるものがあります。その為にこれを上手く運用する事によって退職後に支払われる退職金が変わってくるのです。この種類の退職金制度の特徴として、会社の業績に左右されたり、会社の辞め方によっても変わらないので非常にメリットの高い種類の退職金制度となっています。
特徴:自分で管理できる退職金制度
従来であれば年功序列や終身雇用制度により退職する際もある程度の基本給になっていたので退職金の心配はそれほどなかったのです。しかし給料が上がりにくくなった現状や退職まで必ず働ける保証はなくなっている状況なので、老後の事を考えたものにしなくてはいけないのです。自分で退職金の種類や特徴を知っておかねばなりません。
計算方法は、プランによってさまざま
確定拠出型年金の場合、固定の計算方法はありません。自身で選ぶプランによっていくらでも計算式は変更しますから、それだけ自分の運用能力が必要だと覚えておいてください。
退職金制度の特徴は種類によって異なり老後の生活に影響を与えることを意識しておこう!
退職金制度の種類は多くあり、制度によって金額が変わってくるのです。特に若いうちから退職金を考える場合にポイント制や確定拠出型などを導入している際には、働き方や運用方法などをじっくり考えておく必要があります。
各種退職金制度の計算方法・特徴を知っておきましょう。これは若いうちから老後の事を考える事も大切な時代に入ってきている為に、考えながらする事が求められています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません